出会いは人それぞれ、国によっても違うかもしれません。
思い出に残る出会いを経験したいなら、「日本人だから…」と物怖じすることなく、コミュニケーションをとらなければ何も起こりません。
英語がうまくないから、怖いから、笑われるかもしれないから…とためらうのはもったいないです。
英語できなくたってなんとかなるよ。そりゃある程度はわかってないと不便だけど。
私自身は、相手のいうことの半分くらい理解できればなんとかなると思います。完璧に理解できてなくても、とぎれとぎれ理解できれば、会話全体のアウトラインをつかむのはそう難しくない。
ま、これもアグレッシブさとか、ちょっとでもそういうのに慣れてないと難しいところはあるけど…
(日本語通じない環境に少しでも身をおいてみれば、ある程度は慣れるんじゃないかな。日本語のわからない先生とのオンライン英会話レッスンとか。これすごい効果てきめんです。)
なんか脱線しかけてしまいましたが、
こんな考えを持っている私が、ひとり旅をしていて、心に残っている言葉を紹介したいと思います。
?@「わからないことを人に聞くのを、恥ずかしがる必要はない。」
これは、今年1月末のオランダで言われた言葉です。
冬の夜、オランダはとっても暗いです。真っ暗です。街中、トラムが走っていようがスーパーがあろうが、とにかく暗い。
そんな中、初のオランダ。アムステルダム。電車の乗り方もわからないままスキポール空港からアムステルダム中央駅へ行き、そこからトラムへ乗り換えて、コンセルトヘボウ近くのホテルへ行こうとしました。
しかし、見慣れない景色。外は真っ暗で、どこを走っているのかもわからない…
そんな状態で、普通に乗り過ごし、郊外まで来てしまいました。
これはおかしい…
まわりは住宅街…
あわてて乗っていたトラムを降り、反対方向のトラムへ飛び乗って中央駅方面へ戻ろうとします。
とりあえずわかるところにいかなきゃ…
そんな中で飛び乗ったトラム。
ほかに乗客はいませんでした。
不安で仕方がありませんでした。
寒い。真っ暗。ほんとに中央駅に戻れるのか。
泣きそうでした。早くホテルにチェックインしたい。
その様子をくみ取ったのか、トラムが走り始めてしばらく、車掌さんが話しかけてきました。
しかし、焦ってたのとか動揺してたのとかで何を言っているのか(単純に言葉がわからなかった。)
おそらくオランダ語で話しかけられてたからだと思います。
伝わってないことがわかると、英語で「どこから来たの?」と言われ、「日本です」と英語で答えると、英語でのコミュニケーションに切り替えてくれました。
そして、どこへ行きたいのか聞かれ、「コンセルトヘボウです」(この近くまで来ればなんとかなると思って)
と答えると、「近くまで来たら教えてあげるからそこにいなさい」と言われました。
そんで近くまで来て、そのことを教えてくれました。
「バス停を反対方向へまっすぐ行って、次の角を左に曲がればすぐよ」と、丁寧にその後の道のりも教えてくれました。
助かった。よかった。たぶんトラム停留所からの道のりも真っ暗で全くわからない←
そのあと、
「わからないことを人に聞くのを、恥ずかしがる必要はないのよ」
と言われました。
最初怒ってんのかと思って(口調的に)
聞き取れず、何度もパードゥンパードゥン聞き返してしまった(笑)
やっと聞き取れたとき、すっごく涙が出そうになりました。
がんばろうと思いました。ひとりで心細いけれど、勇気づけられました。
この言葉は、私のひとり旅のテーマでもあります。自分の身を守るためにも。旅を楽しむためにも、すごく大切なことだと思うから。
私、日本ではシャイなんです。とても。前の職場でもよく指摘されていました。
海外はそのシャイな自分を見直す場所です。海外ではすごく積極的なんです、私。
この言葉をもらってから、少なくとも海外では、アグレッシブになることができています。
そんな私を助けるのが、英語というツールだと思います。この言葉をもらってから、けっこうまじめに英会話を始めました。
まずは慣れる!そしたら世界、広がりました。
この言葉には本当に感謝しています。
?Aまあ!とてもかわいいわね、あなたのセーター!
何気なさすぎるこの一言。
グラスゴーのKibble Palaceを訪れたときに、この言葉をかけられました。
このセーター着てたんです。
(厳密にはカーディガン。ロンドンのブランド、ミス・パティナというところのもの。ロンドンのトップショップで売ってます。日本では基本的に通販でしか手に入れるすべがありません。とてもお気に入りです。あまりファッションとかブランドにこだわりのない私が唯一気に入ってるといっても過言ではありません)
この模様がかわいすぎるワンピースも道中で購入しました。セールで34ポンド、日本の通販価格の半額くらいで買えた。ラッキー。
日本ではまず着ている人は少ないようなデザインですが、現地イギリスでもかわいいのか。
このあとロンドンでお世話になったアンドレアにもかわいいって言われた。日本人ってみんなこんなにクールなの!?って驚かれた服です。
話しはグラスゴーに戻して。
Kibble Palaceの入り口で記念撮影してるおばさまに、いきなり声をかけられたのです。
まあ!とてもかわいいわね、あなたのセーター!
と。
特に面識もありません。
日本で、街で偶然すれちがった人に「服かわいい」って言われることまずないよね。
面識ない人にそんなこと言われたら気持ち悪いって思う人もいるでしょう。
驚きました。同時に、外国にいるんだなあと実感しました。
たぶん、前までの私だったら、
何言ってるか聞き取れずに無視していたと思います。
「ありがとう。あなたもね!」という返事もできずに。
私に言われた言葉だと認識すらできないと思います。
この瞬間「ああ、理解できてほんとよかった!」と思いました。
お気に入りの服を褒められるのはうれしい。
だけど、理解できないことほどもどかしいものはない。
うれしかった出来事のひとつです。
?Bあなたは英語が話せてるじゃない
ロンドンにて滞在していた、AIrbnbで手配したおうちのホスト・アンドレアとの会話のひとつです。
日本語の通じない彼女との3日間は、とてもエキサイティングな体験でした。
私の英語を試すいい機会でした。
彼女は「いつか日本に行きたい!」と言っていました。
しかし、私はすごくうれしいと返しながらも「日本人は優しくないよ。人によるけど、日本人は英語が話せない人が多いから。もしあなたが助けを必要としていて、助けてあげたいと思っても、英語が話せないと日本人はシャイで怖がりだから、助けてあげる勇気が出ない人が多いと思うよ。例えば、うちの家族はみんなそうだよ。みんな英語でコミュニケーションとれないから、きっとあなたのことを助けてあげられないと思う」
と返しました。
うちの両親がいい例です。「英語がわからないからどうせ役に立てない。英語がわからなくて恥かくくらいならかかわらないほうがいい。きっとほかの誰かが何とかしてくれるよ」という感じの、典型的な日本人です。
私はそれが悔しくて、つたない英語でも役に立てればと、困っている観光客に話しかけるようにしています。
ひとり旅や英会話レッスンを繰り返して、自信がついたというのもあるんですが(それでもまだまだです)
そう返したら
そんなことないわよ!だって、日本人のあなたは英語が話せてるじゃない!
と言ってくれました。
よかった。がんばってきてほんとによかった。
現地の人にそういってもらえるくらいに身についてきてるんだなと、うれしかったです。
また自信がつきました。
同時に、彼女が日本についていいイメージを持ってくれているのもうれしかった。
日本をたくさんほめてくれたから。
彼女の念願かなって、いつか日本を訪れてもらいたいなと思ってます。
こんな言葉をかけてもらえるのも、臆することなくコミュニケーションをとろうと努力しているから。
ちゃんと理解できたのも、勉強したから。
このような体験がしたいなら、ぜひ言語を勉強して、
勇気を出してひとり旅をしてみてください。
きっと、世界、変わりますよ。
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