死因理由一位の「がんに負けない体を作る方法」教えます。
がんはいまだに死因理由一位。
私たちは身近な病気がんについてもっと自分で知る必要がある。
現代では、2人に1人が、がんになり3人に1人が、がんで亡くなると言われている死因別死亡率の不動の1位となっています。
手術や薬を含め医療の進展があるのにもかかわらず、全体としては年々増加して行っています。
人生で様々なことが起きたとき、人間はたいがい自分のことは自分で決めるのに、いざ、がんになると何の知識もなく、すべて医療機関任せとなります。
どのような治療方法があるのかすら理解したり選択したりする前に、他人に任せな治療を始めてしまうケースも少なくないのではないでしょうか?
しかし、死因ナンバーワンである身近な病気だからこそ、私たちはその実態や対策法について普段からもっと深く学ぶ必要があると思うのです。
がんについて深く理解して、今のうちに私たちができるがん対策をしていきましょう。
誰にでもがん細胞は存在する
実は、私たちは皆、60兆個の細胞のうち5000個のがん細胞を抱えて生きていると言われています。
これは、成人であれば年齢に関係なく誰しもです。
それではなぜ、疾患としてのがんにならないで生きていけるのでしょうか。
それは、免疫系の特にキラーT細胞が定期的に細胞分裂の際にできてしまったがん細胞を除去してくれているためです。
また、がん細胞の悪性度合いが低ければ、存在していても共存することができる可能性があります。
がん細胞があることは当たり前である認識を持っておきましょう。
がんの好きなもの○・嫌いなもの×
グルコース○
酸素×
がん細胞が自分でエネルギーを作って、細胞分裂をするときに使うのがグルコースです。
いわゆる砂糖・小麦・白米の主成分です。がんはそれらのものが大好きです。
また、がん細胞は酸素が苦手で、詳細は下記でお伝えします。
体温35度○
高体温×
がん細胞の生活しやすい体温は35度と言われています。
これは人間からすると生体機能がうまく機能していない状態、つまりかなり弱っている状態になります。
そんな状態では、がん細胞が分裂して悪さをしてもおかしくないのです。
また人間の本来の平熱は37度です。
この時の体温は、生体機能が一番活動しやすい体温になるため免疫系、エネルギー代謝などの機能が正常に働き、がん細胞が増えるのを防御することができるのです。
細胞内がアルカリ性(塩基性)○
酸性×
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がん細胞自身は、細胞内がアルカリ性(塩基性)に保たれて、環境が酸性でいることで生きている生物です。
しかし、これが細胞内が酸性になるような出来事が起こると生きていくことができなくなります。
生命誕生時に私たちが得た強い味方「ミトコンドリア」
私たちが効率的にエネルギーを生み出し、環境に適応することができた理由は「ミトコンドリア」が細胞の中に存在していたからです。
ミトコンドリアは体重の10%を占めると言われています。
細胞によっては100〜3,000個程度のミトコンドリアが含まれています。
がんに勝つために、このミトコンドリアが大変重要なカギとなっているのです。
元々、ミトコンドリアは、私たちの中に存在しませんでしたが、進化の過程でミトコンドリアが感染したような形で共生することになりました。
ミトコンドリアのおかげで私たちが食事から摂取している糖質・脂質・タンパク質から、今までよりもたくさんのエネルギー(ATP)を作ることができるようになりました。
上記の図に示しました左半分のエネルギー産生の手段(解糖系)だけしか持っていなかったのですが、ミトコンドリアのおかげで酸素を使って右側のエネルギー産生の手段(クエン酸回路+電子伝達系=ミトコンドリア賦活系)を得ることができました。
ワールブルグ効果
50年以上前にノーベル生理学・医学賞を受賞しているオットー・ワールブルグ医師が観察した現象で,がん細胞は酸素がある状態でも、ミトコンドリアを使わずに解糖系でエネルギーを作っていることが分かりました。
がん細胞は酸素を必要としない原始生命体であると言われております。
私たちの遥か遠い祖先も原始生命体でした。
これは、まだ地球が誕生したばかりの頃、酸素がない状態でした。
水中で呼吸がいらない状態(嫌気呼吸)で生息していた生物と同じことを指します。
解糖系という祖先が使っていた方法は、ミトコンドリアでエネルギーを作る方法と比較して,エネルギーを作るスピードは速いですが効率がきわめて悪いのです。
その理由から,がん細胞は生きるために大量のグルコースを消費することになるのです。
ミトコンドリアが味方にいる正常細胞とがん細胞の作れるエネルギーの差は約20倍です。
がん細胞よりも私たちの方が少ない材料で多く作ることができるのです。
がんが酸素を嫌う1番の理由
そして、がん細胞にもミトコンドリアが存在しているのに、がんはミトコンドリアからエネルギーを作らない理由の1つあります。
それは、ミトコンドリアを機能させるには酸素が必要であること、そしてミトコンドリアはエネルギーを作るときに活性酸素を発生させるためです。
正常細胞であれば、細胞内で活性酸素ができてもスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンぺルオキシダーゼが活性酸素を除去してくれます。
しかし、がん細胞にはこれらの酵素がありません。
これらの酵素がないとミトコンドリアが作った活性酸素で自身が死滅してしまうのです。
そのため、がん細胞の中にはミトコンドリアを殺すがん細胞もいるのです。
がんはこうして体を蝕んでいく
正常細胞は、細胞分裂するときに劣化した細胞は、死滅するシステムが自動的に備わっています。
しかし、がん細胞は細胞分裂しても劣化して死滅することがなく無限に増殖を続けます。
この分裂速度に体の免疫力が追い付かなくなると、私たちの目に見える形まで大きく成長することになります。
その中でも悪性度の高いものは、どんどん増殖を進めていき血液の質が低下していきます。
そこに手術・抗がん剤・放射線といった治療が加わることで、細胞の死骸、炎症性物質、抗がん剤のような毒素、栄養もほとんどない血液を巡るようになります。これを「悪液質」と呼んでおり、毒の血液です。
この血液の状態を放置しておくことで食欲が減退し、脂肪も減り、筋肉がやせ細り、体温が下がり、免疫がまともに機能しない状態となります。
最終的には「サルコペニア」と呼ばれる骨が皮膚から浮き出るほどやせ細り、筋肉がないので歩けなくなってしまいます。
この状態になると、大概の人は自分の姿に精神的にも苦しめられることになり亡くなってしまうのです。
がん予防に必要なこと
がんを予防するには、コース料理に習った食事をしよう。
まずは、インスリンを急激に分泌することを減らることが大切です。
そのためには、コース料理のような食事をしましょう。
前菜から始まりメインに向かっていくような流れの順番で食事をしてみましょう。
GI値60以下から徐々に上げていくようにすれば、例えGI値が60を超えていて、徐々にインスリンの分泌が増える流れができていますので普通に食べる分には問題ありません。
また、食べすぎもよくありません。
腹7〜8分目にしてしっかりと噛んで、素材の味を感じながらいただくことで、満腹中枢を刺激しましょう。
まだ、食べ方だけではなく、何を食べるか、もきわめて重要です。
できるだけ薬品や農薬、添加物など不自然なものに汚染されていない自然の作物を選びましょう。
プチ断食のすすめ
実は、食べないことでミトコンドリアが増えることが分かっています。
そのため適度な断食をすることで、60兆個の細胞の1細胞当たりのミトコンドリアの数を増やすことができます。
これは、体がしっかりと機能してスタミナがつくようになります。
また、体内の排泄とクレンジングを定期的に行って血液をきれいにして、しっかりと栄養が全体にいきわたるように、悪いものをしっかりと出すようにしましょう。
1口30回よく噛む
口からすでに消化が始まっています。
飲み込むように食べることは口の消化の仕事を他の消化器官に任せることになり、体に負担がかかります。
唾液を出しながら食事をしましょう。
唾液にも抗がん作用、アンチエイジング効果がございますので、食事だけでなく湯船で唾液磨きすることで「パロチン」という筋肉・内臓・骨・歯などの生育を助けたり、発育を盛んにして若さを保ちます。
唾液には、脳を活性化する作用、ストレス解消作用もあります。
そして、よく噛むことで腸内細菌に食べ物が来る合図を出すことができるとされており、腸内細菌の働きを活発化できます。
息が上がらない適度な運動
背筋と太ももにミトコンドリアが多く存在すると言われております。
運動としては、歩くと少し早歩き(インターバル速歩)を3分ずつ交互に行ったり、背筋を伸ばす、片足立ち、軽めのスクワットなど手軽なものを1分ずつ無理しない程度にやることがオススメです。
最後に
がんにならないためには、いかに当たり前のことをバカにしないでやるかがすべてです
今回は、がんやミトコンドリアからお話させていただきました。
今回皆さんに1番分かっていただきたいことが「いかに当たり前のことをバカにしないでやるか」です。
私たちの不調・病気はすべて生活している環境で生み出されているのです。
ならば、
自分の力で少しでもいい環境にするために食事に気を付ける
住む環境を変えたり、ストレスの多い職場を抜け出す
自分らしく生きる
良好なパートナーシップを築ける相手と一緒になる
などといった選択をできる人が、健康の学びから増えたらいいなと思ってます。
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