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タイヤの前後が違うと車検に通らない?
車を安全に走行するのに欠かせないタイヤですが、通常前後に2本ずつ装着されています。基本的には同じメーカーで同じサイズで揃えることが理想ですが、実際に4本のタイヤが同じ程度ですり減ることは考えにくく、場合によってはパンクなどの故障により1本だけタイヤを交換することもあります。また、スポーツ走行を積極的に行う車両では、回頭性を向上させるために前後異なるサイズのタイヤを装着する場合があります。それでは、車検時に前後のタイヤでメーカーやサイズ、そしてタイヤの銘柄やタイプが異なる場合は、そのままでは車検を通すことができないのでしょうか?
車検の保安基準でタイヤに関して、メーカーを統一することや、サイズや種類については決められていません。そのため、例えば、前後のタイヤサイズが違う場合や、前だけ通常タイヤで後ろがスタッドレスタイヤだったとしても車検で不合格になることはありません。ただし、タイヤ径と偏平率のバランスからタイヤの外径寸法が大きく変わってしまうと、スピードメーターの誤差の許容範囲を超えてしまい、車検に通らない可能性があります。また、普通乗用車においては、タイヤの上部80度の範囲(進行方向前部分30度:後部分50度)がフェンダーから10mm以上はみ出すようなサイズのタイヤでは車検は通りません。
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車検で定められているタイヤの保安基準とは?
車検時にタイヤのメーカーやサイズなどに規定はありませんが、車検で定めているタイヤの保安基準はどのようになっているのでしょうか?車検で定めているタイヤの保安基準は、一般の乗用車の場合はトレッドの溝の深さが1.6mmより深いことと定義されています。長期間の使用などによりタイヤの溝がすり減ってスリップサインと同じ高さになると、保安基準で定めている溝の深さ1.6mm以上をクリアできなくなり、車検に通過することができなくなります。また、亀裂などの破損がないものであること、空気圧が適正であることが定められています。
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車を安全に運転するためにタイヤの状態を確認しよう
車検の保安基準では、前後のタイヤにおいて、メーカーやサイズの違いなどに決まりはありません。しかし、保安基準で決められていなくても、タイヤの状態は車の安全な運転を確保するために大切な項目になります。前後のタイヤがすり減る程度を同じにするために前後のタイヤを定期的にローテーションしたり、4WDの場合はデファレンシャルギアの高負荷によるトラブルを防ぐために、4本同じ銘柄の同サイズのタイヤで同時交換が基本となります。また、通常タイヤとスタッドレスタイヤの組み合わせの場合、路面の状況によっては前後のタイヤの制動力やグリップの違いが発生する可能性があるため、安全性の観点から通常走行時には前後のタイヤのタイプを合わせておくことをおすすめします。車検の保安基準ではタイヤの溝のみ規定されていますが、安全に車を運転するために、日ごろから空気圧や劣化によるヒビなどタイヤの状態をチェックする必要があります。定期的にタイヤの状態を確認して、必要があれば早めに対策を講じるなど、快適なカーライフが送れるようにしましょう。
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