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板金の意味とメリット
■板金の意味とメリットについて
板金のメリットは、反対に板金がなかった場合を考えるとイメージしやすいでしょう。もしも板金技術がなかったら、ボディやバンパーをへこませた場合、部品を丸ごと新品を交換しなければなりません。傷やへこみなどができてしまったパーツの面積が狭ければいいですが、ボディサイドを引きずるように擦ってしまったり、ぶつけてしまった場合を考えると、フロントフェンダー、フロントドア、リヤドア、リヤフェンダーと広い部分を交換することになり、非常にコスト高です。板金技術は、ボディ外板を交換することなく元の形に戻せるので、コスト、時間、環境面からも大いにメリットがあると言えるでしょう。
■板金で何ができるか
板金では、事故や過失でできてしまったボディのへこみや膨らみを、職人があて板や板金ハンマーなどを用いて、ボディを元の形に成形します。ほとんどの場合、板金では同時に塗装も行われ、叩き出した外板に周囲の色味に合わせて吹き付け塗装を行い、元通りの形に修復します。これらの作業全般を総称して一般的には「板金塗装」と定義します。ただし板金には限界があり、どんな場合でも元の状態に遜色なく戻せるわけではありません。樹脂でできたバンパー等の部品は、金属よりも塑性変形量が少ないため、板金修理には不向きと言えます。
■「鈑金」と「板金」の違い
本来、車のボディを叩き出すという意味では、金へん(かねへん)のある「鈑金」が正しいようです。「鈑」とは、金属の薄い板を指す言葉で、「板」は木を薄くスライスしたものを指す言葉だからです。しかし「鈑」の字は常用漢字表にもないため、公文書等では使用できません。実際の使い分けとしては、ボディをハンマーとあて板を使用して、ボディを修復する作業を「鈑金」、塗装を含め全般の作業を「板金」としているケースもあるようです。
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板金修理に多い補修箇所
次に、板金修理に多い箇所と原因をご紹介します。
■ドア、ドアミラー、フェンダー
主に狭い道路を走行する場合やすれ違いの際に車幅の見極めを誤り、へこみやすり傷をつけてしまうケースです。一般的に運転席側より、助手席側を擦る場合が多いです。すり傷は、車の動きにあわせ、前から後ろへ水平となります。
■前後バンパーの角、前後フェンダー
狭い道路を曲がるとき、駐車場へバックで入れるとき、縦列駐車時など、ハンドル操作にミスや車体四隅の見極めを誤ったりりした場合が想定されます。主に水平のすり傷ですが、角度や勢いによっては大きくへこむこともあります。
■ボンネット
走行中に異物が飛んできたり、駐車中にモノが落ちてきたり、いたずらによるすり傷などが考えられます。
■ルーフ
背の高いワンボックスカーで立体駐車場のゲートに擦る場合や、雪の重みや雹害でへこむケースがあります。
■トランク
バックするとき、後ろの障害物に気づかずにぶつけたり、低い天井の駐車場や突起物のある場所で開閉した場合が想定されます。
樹脂製のドアミラーやバンパーなど一部を除き、いずれの場合も板金塗装でほぼ完全な修理と修復が可能です。ただしボンネットの場合は、裏に補強アングル(スチールの角材)が入っているため、程度によっては不可能であるか、かなり高額になります。あわせてアルミ製のボンネットフードやトランクリッドなどの修理や修復は特殊な技能が必要とされ、強度の面からもできない場合があります。また、サイドシルやロッカーパネルのへこみなどは、裏から簡単に修理できないので、時間と費用がかかる傾向にあります。それ以外のドアやフェンダーであれば、板金塗装は部品を交換よりも基本的に安価です。バンパー等樹脂部品は、2〜3センチのへこみで、且つ、割れがなければ、修復可能です。
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板金で修理・補修する症状の種類
では、板金で修理すべき程度とは、どこからなのでしょうか。結論から言うと、ごく表面的なすり傷以外は、板金塗装が可能であり、費用や時間が許す限りすべきでしょう。ごく表面的なすり傷とは、塗装表面にうっすらとついた線上の傷で、コンパウンドで磨くことで消えるレベルのものです。また、1センチでもへこんでしまった場合も、板金修理をした方がいいでしょう。もちろん、へこみの箇所にもよりますが、見栄えや比較的費用も安く、簡単に修復できるからです。そして最も大切なことは、線傷やすり傷、サビ、へこみ等を放置すると、傷口がさらに広がってしまうことが考えられます。車は常に大気中の酸素・水分・塩分等にさらされています。一旦傷がついたボディは、そこから水分や汚れが混入することで、場合によってはサビが発生し、症状が悪化してしまうからです。塗装とは、単に車に色をつけるだけではなく、ボディをサビから守るという大切な役目を果たしています。このような場合は、症状が進行する前に早めに板金塗装に出すことをおすすめします。
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板金の主な種類
板金には、へこみを内側から叩き出す本格板金をはじめ、大手自動車部品量販店や安価な価格設定が特徴のチェーン展開する車検業者などが手掛ける、もっと簡易で手軽なクイック板金(軽板金)があります。クイック板金が本格板金と違うのは、工程が全体的に簡単で料金設定が安いのがメリットですが、作業範囲や塗装が限定されるなど、以下のようないくつかデメリットもあります。
・塗装の剥離(はくり)範囲が狭いため、塗装した箇所だけスポット的に周囲と色が異なる場合がある
・小さいへこみは内側から叩かず、パテ盛りや吸い出しで補修する
・塗装工程における中塗りを省略する場合がある
・上塗りに使用するコート塗料が限定され、純正塗装のような仕上がりや光沢と差異がある場合がある
・外車やカラーによっては対応できない場合がある
本格板金では、クイック板金のように限定された補修ではなく、全工程において、より丁寧で確実な作業を施す修理になります。費用と時間、仕上がりを考慮して、板金業者やショップのプロと相談しながら、自分にあった方法を選択すると良いでしょう。
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板金の値段と一般的な料金相場
板金修理にかかる、一般的な値段、料金相場の目安をご紹介します。
■クイック板金(軽板金)の値段・料金相場
・バンパーのすり傷
10cm×10cmサイズ:おおよそ15,000円程〜
・パネルのすり傷
10cm×20cmサイズ:おおよそ23,000円程〜
・パネルのすり傷・へこみ
10cm×20cmサイズ:おおよそ33,000円程〜
・ドアミラーのすり傷
片方:おおよそ15,000円程〜
■本格板金(一般板金)の値段・料金相場
・フロントフェンダーパネル
約60,000円〜
・リヤクォーターパネル修理
約13,000円〜
・ボンネットパネル
約70,000円〜
上記で紹介した料金は一例になります。修理箇所のサイズの大きさや破損状況、塗装色などによって料金が変わってきますので、必ず問い合わせなどをして、板金修理に必要な費用を確認するようにしましょう。板金修理を業者(ディーラーや修理工場)に依頼する際は、実車を見てもらい、見積もりを取り、その過程で納得いく料金と修理方法、仕上がり具合を確認した上で、板金修理を行うと良いでしょう。傷やへこみができてしまった際は、サビの発生や破損箇所のさらなる悪化を防ぐためにも、放置することはせずに、板金修理(修理・修復)することをおすすめします。
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