今月は11月の米大統領選を控えて 「2020年米大統領選」と 「アメリカン・パワー」をテーマに二つの記事を取り上げます。
第13回 「米大統領選:政治思想と現実主義」
10月の二つ目のトピックは「米大統領選:政治思想と現実主義」について以下のThe Atlanticの記事を題材に英語で議論します。
Why Liberals Pretend They Have No Power
Elite politicians invoke the rhetoric of national emergency only to behave like hapless passengers trapped aboard a sinking ship.
OCTOBER 8, 2020
Luke Savage
https://www.theatlantic.com/ideas/archive/2020/10/why-liberals-feign-powerlessness/616644/?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=share
なおThe Atlanticは通常月5本まで無料で記事を閲覧できます。アクセスの方法が分からない方はご一報ください。
この記事の見出しの直訳は「なぜ、米国のリベラルは無力なふりをするのか」です。タイトルだけ見ると、内容が分かりにくいかもしれません。しかし、政治学の知識がある方には読み進めるうちに、思わず膝を打つような議論だと思います。長らく政治学においては「目の前にある現実が政治を動かしている」というリアリズム(現実主義)の考え方が主流でした。しかし、実はこの考え方こそが政治家から力を奪っている、というのがこの論説の主旨です。以下のThe Atlantic誌が付けた記事の説明を読むとその内容の概略が分かります。
"For too many of America’s leading liberal politicians, 'realism' has become an identity unto itself, unmoored from any programmatic orientation toward the future or sustained effort to bring about significant change,"
20世紀後半、政治学において「政治思想 (イデオロギー)は忘れろ、現実の権力闘争(リアリズム)こそが政治を動かしているのだ」という考え方が、それ以前の政治思想や信条を重視する政治学の理論にとって代わりました。
Political Realism in International Relations
https://plato.stanford.edu/entries/realism-intl-relations/
しかし、この論考ではリアリズムという政治理論こそが現実の政治の変化を拒む抑止力になっている、という皮肉を語っています。これは政治学だけでなく、ビジネスや教育など、他の分野でも同様です。現実に起こっていることだけに注目してしまうと、実は人間の思考や想像力が変化を起こす原動力だということを見過ごしがちです。考えてみてください。現在私たちが享受しているテクノロジーの多くは、ほんの数十年前までSF小説や映画の中にしか存在しなかったのです。実は思考や新しい言葉が現実を動かすことを我々は日々体験しているのです。リベラル派に属する米国の政治家が、現実主義に囚われるあまり、ほとんど保守派と変わらない現状維持的な政策しか実行できていない、そしてそれこそが政治の停滞・閉塞感をもたらしている、というのがこの記事の著者の主張なのです。
【チケット】
日時:10月25日(日)& 10月28日(水)20:00〜21:30 オンライン開催
設問は参加申し込み者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの記事を参考にしてください。
【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会
https://note.com/globalagenda/m/mb6e6207ceae6
ワークショップの日程と申し込み頁は下記のとおりです。
【英語で学ぶ大人の社会科】 第13-1回 10月25日(日)20:00〜21:30
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/011ma4s0i5911.html
【英語で学ぶ大人の社会科】 第13-2回 10月28日(水)20:00〜21:30
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/016f0gc3j5911.html
定員: 10名
参加費は500〜2,350円です。サロン・ゴールド会員の割引他、回数券もご用意しています。6カ月の新規サロン会員権の購入(更新も含む)の方の初回参加費は無料です。
申し込み後(開催日前日)、メールにてビデオ・リンクもしくは招待状を送ります。オンラインでは、通信上の問題が発生する場合がありますが、不具合の場合、次回無料で参加できます。キャンセルの場合も次回への振り替えになります。
申し込みはYahooチケットの他、銀行振り込み/事務所にて支払いでも可能です。初回のみ申込用紙を以下のサイトからダウンロードして振り込みをお願いします。一度設定すると後は申込書無しで銀行振込+電子メールで参加日の連絡を頂くだけで申し込みが可能になります。
https://www.global-agenda-21c.com/writing-an-english-essay
【場所】 オンライン
オンライン(インターネット接続+マイク付きイヤホン+PCもしくはタブレットorスマホを準備願います)。Gmailをご用意ください。
ワークショップは気軽に使えるGoogle Meetを使って英語での議論に取り組みたいと思います。グローバルな政治や経済に関するテーマですが、大変興味深い内容ですので、ドリンク片手に気軽にご参加ください。参加費は初回は特別価格です!
1)メインでは以下の二つのオンライン会議システムを使います。
Google Meet(Gmailとリンクしています)
https://support.google.com/meet/answer/9302870?co=GENIE.Platform%3DDesktop&hl=ja
2)サブ・システムとして以下のシステムもできればご用意ください。
Skype
https://www.skype.com/en/
【ビデオ会議システム】Google Meet
ビデオ会議の利用にはGMailアカウント及びマイク付きイヤホン(携帯電話購入時に付属品として付いています)、PC又はタブレット・スマートフォンなどが必要になります。使い方はGoogle Hangoutと同じですが、PC以外だとアプリのダウンロードが必要な場合がありますので、事前に動作の確認をお願いします。またGoogleカレンダーもダウンロードしておくと便利です。
申込を受けるとGoogleカレンダーに招待状を送りますので、そちらにアクセスして、予定上のGoogle Meet に参加するをクリックし、マイク・カメラを設定しておいてください。使い方は以下のサイトを参照してください。
ビデオ会議ツール「Google Meet」の利用方法
https://www.lifehacker.jp/2020/05/212607you-can-now-use-google-meet-to-host-free-video-conferen.html
オンライン・サロン& noteゴールド会員について
現在、オンライン・サロン「朝英語の会@京阪神〜The Japan Times 紙記事について議論する〜」とnoteサークル「英語で学ぶ大人の社会科」の会員を募集しています。サロン会員とゴールド会員は全てのワークショップに割引価格で参加できます。
【オンラインサロン朝英語の会@京阪神】
「朝英語の会@京阪神~The Japan Times紙記事について議論する」を始めました。京都・大阪・神戸で開催される「朝英語の会@京阪神」共通のサロンです。詳細に関しては以下のリンクを参照してください。
【HP】 https://globalagenda.wixsite.com/morningenglish
【英語で学ぶ大人の社会科】
noteのサークルを始めました。もっと社会問題について学びたい、英語のスキルを進化させたいという方のための一石二鳥、欲張りなサークルの立ち上げを目指しています。ワークショップだけでなく「大人のための社会見学」も計画中!メンバー募集中です。
【英語で学ぶ大人の社会科】サークル
https://note.com/globalagenda/circle
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