憲法改正による「国防」体制の強化が急務らしい。
【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】改憲、国家存続への一歩
2019.3.11 09:08 産経新聞より
日本も世界も100年に1度の大変化に見舞われている。 日本は憲法の制約の中で、北朝鮮の核、ミサイル、韓国の反日勢力、微笑の裏で着実に軍拡を進める中国の脅威に直面している。
5日、中国の全国人民代表大会(全人代)で李克強首相が発表した経済成長の目標値は例年より低めだったが、 軍事予算に関しては、それよりも高い強気の伸び率だった。7・5%、額にして約20兆円、日本の4倍である。
「習近平の強軍思想」の下、米国の軍事力に追いつき追い越す目標は取り下げてはいない 。彼らは人類で初めて月の裏面に無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」を送った。 中国独自の宇宙ステーションは2022年に完成予定 だ。
大容量情報を世界最速で送信する5Gを駆使し、21世紀の地球上で圧倒的な軍事的・経済的優位を確立したいと切望する 。
こんな野望を野放しにしてはいけない。
一帯一路構想は明らかに経済の範疇(はんちゅう)を超えた軍事戦略 で、中国は共産党主導の「人類運命共同体」論を展開する。
こんな状況下で、他国頼りの国防を含めて日本の戦後を再検討しなくてどうするのか。 憲法改正を急がずして日本は生き残れるのか。
また、負け戦をする気か。
以下は、 新羅の時代のことである。
日本は当時、文字、技術、律令制度などを中国に学んでいた。敗戦を機に中華勢力にさらに深くのみ込まれるやもしれない。危機回避のためには、堅固な国防体制に加え、国柄、精神面で中国と対等の立場に立ち、中華の影響から脱しなければならない。
そう決意した天武天皇はこのとき、驚くべき大変革を断行した可能性がある。
長い歴史を断絶させることなく生き残ることは大変なことだ。そのために日本は比類ない努力を重ねた。 明治維新も同様だ。将軍も大名も侍も、国家存続のために我欲(がよく)をおいた 。
国家の存亡のふちに立ったとき、陋習(ろうしゅう)を破り、幕藩体制を脱し、天皇の下での近代国家建設に踏み出した。その結果、日本は大半のアジア諸国とは異なり、国民国家として生き残った。
黒船来航以来、日本は、欧米諸国の植民地化の危険にさらされていた。
しかし、天皇を中心とした体制に全国民が賛同した。
大東亜戦争敗戦の時、憲法をはじめ、どう考えても深刻な国際法違反の連合国軍総司令部(GHQ)による「変革」を日本は受け入れた。 皇室を中心とする日本の国柄を守り続ける悲愴(ひそう)な決断 があってこそだった。
この時も「天皇を中心として」まとまっていたのだ。
そしていま、日本はまたもや深刻な危機の中にある。いま、なぜ、これまでの長い歴史の画期の場面で行い得たことができないのか。 唯一の同盟国の米国でさえ、わが国に問うている。なぜもっと自立しないのか 、と。多くの真っ当な日本国民も問うている。自立の道の第一歩、憲法改正に向かってなぜ、政治家もメディアも、歩を踏み出せないのか、と。
現在の平和が、何もしない方が続くと思っているのだ。
国際情勢が、こんなにも変わっているというのに・・・。
戦いに敗れた日本が、 中華の道に引き込まれることなく、日本の国柄を守り、民を守るために、中国と距離を置く 。
決然と大和の道を歩むと決めた。そのためには軍事力の強化に加えて、日本国たるゆえんに自信を持つ必要がある。
そのために大和の国としての独自性を前面に押し出したのが 天武天皇だというのは、そのとおりであろう。
だが、 国家神を外来の神から日本古来の神へと入れ替えたとの指摘は、衝撃的である。
古来の日本人は、そこまでして国を守ろうとしたのだろうか。
急いで付け加えれば、 古代朝廷は、天皇自らが月次祭(つきなみのまつり)でタカミムスヒの神を大切にお祭りし続けている。
であれば、この歴史は信憑性が増してくるだろう。
何もない事を天皇は、お祭りはしないのだから・・・。
BY いいとこどり
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