間もない頃で、まだまだ、チベットらしさがあったものだが、
最近は、全くと言っていいほど情報が入ってこなかった。
そんな時、実際にチベットに入り、見てきた記者が居た。
【藤本欣也の中国探訪】ダライ・ラマなきチベット あふれていたのは“あの人”だった
2019.5.8 01:00 産経新聞プレミアム
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(83)が中国を脱出してインドに亡命してから60年 が過ぎた。中国側は、この間のチベット自治区の発展ぶりを強調し、「 もはやチベット族でダライ・ラマを熱愛している者などいない」と豪語 する。実情を探るべく、“世界の屋根”と呼ばれるチベット高原を訪ねた。
玉樹市内の長い一本道をとぼとぼ歩く私を見かねたのか、1台の自動車が追い越してから急停車した。運転していたのはチベット族の男性で、途中まで乗せていってくれるという。
車内で一息ついた後、ダライ・ラマについて質問してみようと、顔を上げた。「あっ」。思わず声が出てしまった。探し求めていた写真があったからだ。
運転席のバックミラーに、ダライ・ラマの写真入りのペンダントがぶら下がっていた。
チベット仏教寺院や僧侶に対しては、中国当局の監視の目が厳しい。チベットの独立をたくらむ「分裂主義者」として、当局が激しく非難するダライ・ラマを祭ることなどできない。
しかし、40代のこの男性は「 庶民の家の中は大丈夫 」という。実際、立ち寄った 男性宅の祭壇にもダライ・ラマの写真 があった。
チベット民族の心から「ダライ・ラマ」を消すことは出来ない。
日本人から「皇室」を消すことが出来ないように・・・。
青海省の省都・西寧にあるチベット仏教寺院の名刹(めいさつ)、塔爾寺。参拝に訪れた30代のチベット族男性にも話を聞いた。
「 ダライ・ラマは私たちの精神的支柱であり救世主。みんな尊敬していますよ 」。全人代代表のコメントを真っ向から否定した。
しかし、玉樹や西寧市内に掲げられているのは「習近平」の文字が記されたスローガンばかりである。
かなりの締め付けが行われているのも関わらず、ダライ・ラマは生きている。
素直に嬉しい。
生活は厳しいとは思われるが、いつしか、中国が分裂して
願わくば「崩壊」してくれる日を信じて、耐えてほしい。
その日は、そう遠くはない。
BY いいとこどり
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