地の利があるのと、山岳ガイドと言う職業柄、エベレストに
しかし、行ったら登れるという山ではない。
技量以上に「天候」による「運」もなければ、エベレストには登れない。
その中で23回と言うのは、驚異としか言いようがない。
登り慣れてる分、ルートは熟知しているだろうが、アイスフォールは
常に地形が変化している。
毎年ここだけは、違うル−トになる。
毎年と言うか、ひどい時には、登る時あった橋が、帰りにはない。
ということはしばしばだ。
しかも、上部では「雪崩」が頻発する。
もともと「シェルパ」の心肺能力や、サバイバル性には
敬意を抱いていたが、無事に今まで生きていたことに、あらためて
尊敬の念を持つ。
また、この「シェルパ」たちが居なければ、登山者だけでは
エベレストに登れない、という現実もある。
ルート工作費が高いの安いのと言っている連中もいるが
彼らが居なければ、登山者自身にとんでもない労力が必要になるのは
事実である。
現実として「安い」方がいいには決まっているが・・・。
エベレスト登頂で世界記録を更新
2019.5.15 16:52ライフくらし
シェルパと呼ばれる ネパール人登山ガイドの一人、カミ・リタ・シェルパさん(49) が15日、世界最高峰のエベレスト(8848メートル)の 23回目の登頂に成功 し、自身の世界最多登頂記録を更新した。観光当局者が明らかにした。
地元メディアによると、カミ・リタさんは2017年に21回目の登頂に成功し、他の2人が持っていた記録に並んだ。昨年、22回目の登頂を果たし、 単独の記録保持者となった。カミ・リタさんは25回の登頂を目指しているという。 (共同)
このカミ・リタ・シェルパは、我々の時代には「キッチンボーイ」
として、登山隊に参加していた、少年であった。
それが今や、第一人者である。
生活の為に危険な仕事である「山岳ガイド」をしなければならない環境で
名誉も手に入れるのは、並大抵ではなかっただろう。
文字通り「死活問題」でもあるわけだ。
25回を目標にしているらしいが、その一歩手前が一番危険だ。
「九合目が一番きつい」と山では言われているが、記録達成もまた
その少し手前に危険が潜んでいることが多い。
不慮の事故など起こらないように、祈りたい。
彼は49歳と言われている。しかし、多分、年齢は予想でしかない。
本人も良くは知らないはずだからである。
となれば、年齢的なハンデも出てくるだろうし、ネパール人の寿命は
日本人よりはるかに短い。
体力的に優秀とは言え、油断はできない。
カミ・リタ シェルパ GOOD LUCK
BY
いいとこどり
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