その名は「オレンジ計画」。
今回、中国をターゲットにした戦略は、「海洋プレッシャー」だそうだ。
アメリカと言うのは、自分の覇権の脅威となる国に対しては
事前に戦略をしっかりと立てるようだ。
中国の台湾や尖閣攻撃に対処する米最新戦略
6/11(火) 6:00配信 JBpress
中国の台湾や尖閣攻撃に対処する米最新戦略
出典:本稿のすべて図の出典はCSBAの報告書
ワシントンDCに所在の有名なシンクタンク「戦略予算評価センター(CSBA) 」が米国のアジア太平洋地域における戦略として「 海洋プレッシャー(Maritime Pressure)」 (注:海洋圧力ではなく、海洋プレッシャーを採用する) 戦略とその戦略の骨幹をなす作戦構想「インサイド・アウト防衛(Inside-Out Defense)」を提言している*1
。 この戦略は、強大化する中国の脅威に対抗するために案出された画期的な戦略で、 日本の南西諸島防衛をバックアップする戦略 であり、「自由で開かれたインド太平洋構想(FOIP)」とも密接な関係がある。本稿では、この戦略の本質を分かりやすく紹介したい。
海洋プレッシャー戦略の背景
この海洋プレッシャー戦略のみを読んでも深く理解することはできない。
海洋プレッシャー戦略が発表される以前に、これと関係の深い戦略や作戦構想が発表されてきた。例えば、CSBAが米海軍や空軍と共同して発表した エアシーバトル(ASB) は特に有名だ。
そのほかに、CSBAセンター長であったアンドリュー・クレピネヴッチの 「列島防衛(Archipelagic Defense)」、米海軍大学教授トシ・ヨシハラとジェームス・ホームズの 「米国式非対称戦*2
」、海兵隊将校ジョセフ・ハナチェクの 「島嶼要塞(Island Forts)」などだ。 詳しくは拙著「米中戦争 そのとき日本は」(講談社新書)を参照してもらいたい。
筆者が注目するのは、 バラク・オバマ時代とドナルド・トランプ時代の明確な違いだ。
オバマ時代は中国に対して関与政策を採用し、中国に対して融和的な対応をしてきた。
ASBが登場したのはオバマ時代の2010年であるが、中国本土の奥深くまで火力打撃を行うことに対する拒否感、膨大な国防費が必要な点などを理由に、ASBはオバマ政権の公式な作戦構想にはならなかった。
しかし、ASBと密接な関係のある列島防衛戦略としての海洋プレッシャー戦略がトランプ時代に復活したことには大きな意義がある。 米中覇権争いにおいて米国が真剣に中国の脅威に対処しようという決意の表れ であるからだ。
これが本当であれば、列島防衛にアメリカが本気で対応
するのは間違いないだろうが、トランプ政権が変わった時点で
これが実行可能かどうかは未知数だ。
オバマ時代に、実行されなかったことを思えば、次期政権の行方が
非常に重要になるだろう。
日本にしても、次期首相が誰になるかで、政策は大きく変わる。
安倍さん以上に、意志の強い政権ができるかどうか?
日本としても、非常に重要な時期になってくるのだろう。
アメリカの戦略が、実行に移されないことを祈るが、歴史的に
日本は、祈ることが多く、自分で行動しないのが通例であるから
さて、・・・どうなりますか?
BY いいとこどり
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