一度拿捕されたが、イランがシリアへは行かないことを約束して
解放された経緯があるが、裏切った可能性がある。
イランタンカー、消息不明に 海上で原油積み替えか
2019.9.4 08:15国際中東・アフリカ
英領ジブラルタル沖で拿捕(だほ)され、その後解放されたイランのタンカーが3日までに、シリア近海で行方不明になった。 居場所を知らせる発信器のスイッチを切ったとみられる。ロイター通信は航行に詳しい筋の話として、 タンカーが海上で別の船に積み荷を移し替えるのに使われる可能性があるとの見方を伝えた。
タンカーは 「エイドリアン・ダリア1」。7月4日、欧州連合(EU)の制裁に反してシリアに原油を輸送しようとしたとして、ジブラルタル自治政府や英軍が拿捕し、イラン側がシリアに渡航しないと確約したため8月15日に解放が発表された。 船名は以前の「グレース1」から書き換えられていた。
一方、米国はイランの革命防衛隊と関係があるとしてタンカーを制裁対象に指定。ポンペオ米国務長官は 「シリアのタルトスに向かっている」と述べていた。
タンカーは解放後、ギリシャやトルコなどへ針路を次々に変更し、2日にシリア沖で消息を絶ったという。 イランが制裁逃れのため、海上で原油などの積み荷を移し替えているとの報道も出ていた。
これで一時膠着していたイラン情勢が、動き出す可能性が出てきた。
もし「せどり」が確認されれば、アメリカは黙ってはいないだろう。
そんな中、日本は未だに「有志連合」への参加を迷っている。
有志連合、政府が結論先送り 米イラン対話見極め
9/4(水) 6:00配信 共同通信
有志連合、政府が結論先送り 米イラン対話見極め
ホルムズ海峡付近で攻撃を受けて火災を起こし、オマーン湾で煙を上げるタンカー=6月(AP=共同)
中東・ホルムズ海峡での米主導の有志連合構想を巡り、政府が8月下旬の国家安全保障会議(NSC)4大臣会合で決定した対処方針が判明した。米国とイランの対話実現を最優先目標に、構想について結論を先送りし態度表明を保留。外交交渉を後押しし、9月下旬開催も想定される米イラン首脳会談を見極める。対立再燃で情勢が緊迫化し、米側が日本の参加を強く求めた場合は、自衛隊哨戒機を独自派遣する案を説明し理解を得たい考えだ。日本政府関係者が3日明らかにした。
安倍晋三首相は9月下旬にイラン大統領との会談を調整。核合意の維持を要請する。トランプ米大統領とも会い、緊張緩和を促す。
安倍さんは、トランプと話し合い、イランとの交渉を即すつもりのようだ。
しかし、アメリカもイランも、譲歩する気が無い。
今回のタンカー行方不明の結果次第で、一気に緊張が高まるだろう。
アメリカがどう出るかに注目が集まる。
有志連合参加への圧力が強まる可能性が高い。
日本は、「自国のタンカーを海賊から守る」という観点で
イランとは対立しない格好で参加が可能だ。
イランは「タンカー攻撃はしていない」と言っているのであるから
相手はイランではないと言うことになる。
大義名分は立つと思われるが、いかがだろうか?
BY いいとこどり
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