消費者金融のカードローンからお金を借りる場合は、ローンカードを使ってコンビニATMなどから引き出すか、ホームページから申し込んで自分の銀行口座に振り込んでもらうしかありません。

また仮に、銀行口座に振り込んでもらったとしても、お金を使う時にはやはり、ATMから引き出すしかありません。

そして、消費者金融カードローンは ATMから現金を引き出す際に手数料の掛かることがデメリットになっていました。 ローンカードを使って引き出す場合はもちろんのこと、銀行の預金口座からキャッシュカードで下す時でも時間外や提携ATMを利用すると、どうしても手数料の掛かることを避けられません。

この手数料が消費者金融カードローンの高い金利に追い打ちをかける形になって、利用者の気分的には、なかなか元金が減って行かない＝返済意欲が欠ける事態に陥ります。

ところが、消費者金融の最大手プロミスがATMを利用しなくてもお金を使えるサービスを2016年9月から開始しました。

その内容は、SMBCコンシューマーファイナンス（プロミス）と同じSMBCグループの一員である三井住友カードが発行する三井住友VISAプリペイドにプロミスから借り入れたお金を直接チャージして利用できるというものです。

三井住友VISAプリペイドカードに融資金をチャージすることによって、今までATMから現金を出金していた作業をする必要が無くなったのです。

ちなみに、プリペイドカードというのはチャージした金額分を財布代わりに使えるカードのことです。Suicaカードや楽天Edyカードなどと同じように使えるということです。

今までのカードローン貸付方法に新たな仕組みを加えたプロミス。今回は三井住友VISAプリペイドを使って借入金をチャージすることについて説明します。

（最終更新日：平成29年3月22日）

三井住友VISAプリペイドにチャージする方法は？

利用方法はいたってシンプルで簡単です。プリペイドカードに利用したい分の金額をプロミスWEBサイトのインターネット会員サービスからチャージします。

当然、手数料は無料で、利用したい時に何回でも繰り返しチャージができます（カードローン利用限度額の範囲内）。

1回に付き3,000円から29,000円まで、1円単位でチャージが可能です。プリペイドカードの残高上限額は50,000円なので、そこまで大きな買い物はできないようになっています。

三井住友VISAプリペイドは国内だけではなく、海外のVisa加盟店での買い物にもクレジットカードと同じように使えます。

無論、実店舗以外に、ネット通販でも利用可能です。アメックスやダイナースと違い、VISAは世界で最も加盟店の多い決済ブランドだけに、利用できない店舗はほとんどないことが大きなメリットと言えるでしょう。

なお、利用するには事前に三井住友VISAプリペイドの会員登録が必要です。三井住友VISAプリペイドは年会費が無料ですが、新規カード発行手数料として200円が掛かります。

買い物したポイントの付与はどうなっているの？

買い物代金をプリペイドカードで支払うと、月間の利用金額2,000円ごとに1ポイントが付与されます。

月間の合計金額に対するポイント付与なので、利用するごとに1,999円が無駄になるわけではありません。

そして、貯まったポイントは200ポイントから1ポイント単位で、1ポイントを5円としてプリペイドカードにチャージすることができます。ポイントの有効期限は最大で2年のため、失効する心配はそこまでありません。

※上記画像は三井住友VISAプリペイド公式サイトより抜粋。クリックすると拡大します。

三井住友VISAプリペイドの申込方法は？

プロミスの既存の利用者は、会員サービスよりプリペイドカードの申込ができます（発行手数料・無料）。

初めてプロミスと契約する人は、カードローンの契約手続きと同時にプリペイドカードの申込をします。なお、プロミスへの新規加入者の場合は、2,000円分がチャージされたプリペイドカードが発行される特典が付きますので、プリペイドカードは発行した方がお得です。

しかし、デメリットとして、三井住友VISAプリペイドの受け取りは、 自宅または勤務先へ簡易書留での郵送となってしまいます。

来店や自動契約機での受け取りができないので、郵送によって、借入が知られてしまう可能性があるのです。ただ、プロミスのローンカードが送られてくるわけではなく、三井住友VISAカードなので、開封されてもクレジットカードを申込したと言えば、問題ないでしょう。

そして、勤務先への郵送も可能としているので、自宅に送られるのが心配な人は、勤務先であれば勝手に開封されることも無いので安心です。

なお、プリペイドカードの残高の確認は三井住友VISAプリペイドの会員ページか、プロミスインターネット会員サービスの三井住友VISAプリペイド情報または、プロミス公式アプリでできるようになっています。

利用ロック機能によってセキュリティも安全！

プリペイドカードの場合、財布ごと落としたときなど、第三者に勝手に利用されてしまう心配があります。

三井住友VISAプリペイドカードは、会員ページでカードの使用を停止させる｢利用ロック｣の設定と解除ができるようになっています。

また、カードを利用した時に詳細を知らせてもらえるメール通知機能もありますのでセキュリティの面でも安心できます。

三井住友VISAプリペイドが利用できるようになったことで、一段とカードローンの利便性が増し、無駄な手数料を支払わずに済むようになりました。

ただし、便利になったことで却って借り過ぎという懸念も出てきます。カードローンは金利の付く借金であることを忘れてはなりません。カード利用はくれぐれも効率的に使うことを常に心がけるべきです。

三井住友VISAプリペイドとクレジットカードとの違いは？

三井住友VISAプリペイドとクレジットカードって、どこが違うの？と思う人が多いと思います。

なぜなら店舗でもインターネットでも利用できるのは、クレジットカードと同じだからです。一番の大きな違いは、クレジットカードには必ず発行するのに審査がありますが、 三井住友VISAプリペイドは審査不要で発行が可能な点です。

そして、プリペイドにチャージした範囲内でしか利用ができませんので、クレジットカードのように使い過ぎて、後日返済不能になることも基本的にはありません。

商品を買ったと同時に引き落としになりますので、クレジットカードのように後日請求で引き落としでは無いことも大きな違いとなっています。

当然年会費は一切不要なので、だれにでもすぐに持てるプリペイドカードがクレジットカードとの違いと言えるでしょう。今回は、プロミスの融資金を三井住友VISAプリペイドカードにチャージすることで、ATMを使わずに（手数料を払わずに）利用可能な方法を書きました。

注意点として、初めてプロミスを利用する人で、プロミス経由でプリペイドカードの申込をする場合、プロミスでの契約が可能な人しか申込ができません。

三井住友VISAプリペイドカードは審査不要なので誰でも取得ができますが、プロミスの審査に落ちた人は、自分自身で申込することになります。