前の記事 では
エコノミークラス症候群 についてお伝えしました。
エコノミークラス症候群を防ぐには
適度に水分を補給することが大事 でしたよね。
しかし、長距離移動の車中などでは
「水分を控える」ということが無意識の
領域で行われています。
・・・なんだか話が違いますよね。
そして、今回は、この水についてもう一度
勘違いしやすいところをお伝えしたいと思います
なぜ象足のようになってしまうのか?
バス旅行などで出かける時、トイレ事情もありますが
「足がむくむから水分を控えるわ」
なんて会話を聞いたことはありませんか?
足のむくみは水が溜まるのですが・・・
この水と聞いてあなたは、どのような水を想像しますか?
むくみとはどういう状態なのでしょうか?
医学的に、足のむくみとは
静脈がつまる。リンパ液がスムーズに流れない。
と、さまざまな原因によって、細胞と細胞の間の水分
(間質液)が血管に戻らず、これが余分な水分として
過剰に溜まった症状のことをいいます。
ご存知のように、生きたポンプである心臓が
一定のリズムで収縮と弛緩を繰り返し
全身に血液を送っています。
血液は重力に従って足の方に流れていきます。
(重力とは物は上から下に落ちるというような事です。)
そして、私達の体は、これを心臓に返す弁が働いて
血液をうまく体内で循環させています。
この血液の循環に伴う一連の動作のがうまくいかず
その状態が長時間続くと、むくみが生じます。
体を動かさないと血液の循環が滞って
血管と細胞の受け渡しをする、細胞間液という
水分が溜まり、手足がむくみやすくなるのです。
前の記事の写真で見た
象さん(私)の足ですね。
怖いです。
血流が悪くなると、血管内に血栓という
血の塊が作られます。
血液の循環が滞ることで、足のむくみが
生じます。
命に直結する要素があるということです。
象さん(私)の足と、もう、笑っていられません!
水分についての怖い勘違い!細胞間液
あなたは、余分な水分が溜まらないようにする
単純に、水分を取らなければよいと
考えていたのではないのでしょうか?
しかし、この水分は細胞間液というものです。
細胞間液とは
”細胞間液または組織液tissue fluidともいう。
細胞外液の一部で,血漿と同様,種々の栄養物
電解質,ホルモン等を含む液体で細胞を直接
とりまき,細胞の生活環境を形成しているもの。 ”
(コトバンクより引用)
私達のイメージする水と大きく違っています。
この素人の安易な考えや知識が、大きな誤解
を招き、更に危険度を高めています。
エコノミークラス症候群を防ぐには
・適度に水分を補給する
・衣服は締め付けないようにする
・適度に足の運動を行う
といったことが重要です。
ここは、間違った知識を持っている方が非常に多いので
この記事で確認してくださると嬉しいです。
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