一気に気温が上がってきてかなり早めの桜がすでに満開のところも。
もう入学式を桜とともになんて景色が見にくくなりましたね。
桜が咲き始めると、何となく気分も高揚し、わくわくした気分になります。
先日菜の花を見に行きました。
もうすでに満開!!
茶色だった景色が色づき始めて、心機一転スタートだと思える季節である一方、心が浮つき始めて不安定になる人もいます。
気分が不安定でソワソワしてしまう
この時期は様々な結果が出る時期、お別れの時期でもあり今まで続いていた生活や仕事に区切りがつくときでもあります。
短くても少なくとも1年は続いてきたであろう学校生活や、転勤、新しい仕事への挑戦だったりこれまでの生活に終止符を打って、次のステージに行こうとする人も少なくないはずです。
ここまでは一気に進めて、きっとこれから始まる生活はもっと良くなると希望一筋で最後の日を迎えた瞬間から、急に大丈夫かな、失敗したらどうしようと不安になる人もいるかもしれません。
それは普通のどんな人にもあり得る心境で、特別問題なことではありません。
ただ、中にはその不安が一気に精神状態を悪くさせる人もいます。
また気分が上がりすぎて、いわゆる『ハイ』状態になってしまう人もいます。
不安や気分の落ち込みが激しいと一種のうつ状態になってしまうことも
さあ、これから新しいスタートだ!とわくわくしていたのが急に気分が落ち込み、これまで楽しいと思えたことが全くそう思えず、一日中何をする意欲もわかない…。疲れかな、ストレスかなと思って少し気晴らしをしたり、ストレスの原因を解消してみたものの一向に良くならない…そのうち何をやってもダメなんだ、自分は役立たずだと否定的になってしまい、さらに症状が悪化していく。
このような状態になってしまうと、それはうつ状態といえるかもしれません。
周りには伝わりづらく、最初のうちは自分で何とかしなきゃと頑張ろうとしたりします。
でも、それが逆効果になってさらに悪化する原因にも。
周りにもわかってしまうほどの状態、さらには自傷行為なども出てくるじょうな状態になってしまったら、まずは精神科で相談する必要があるでしょう。
でも、何となく気分が上がらない、意欲がわかない、急に涙が出てくる…など感情のコントロールがうまくいかないなと自分が感じる些細な変化で気づけた場合、漢方薬が助けになってくれるかもしれません。
ちょっと気分が上がりすぎ?本人には気づきにくいこと
うつ状態とあ相反する状態に『そう状態』というものがあります。そう状態とうつ状態が交互にやってくる状態があります。
かつて躁うつ病と呼ばれていた双極性障害というのがそれに値します。
そう状態というのは、本人にはわかりにくい状態です。とても気分が高揚して何でもできる気がしたり、寝なくてもいつまでも元気だったり、本人としてはエネルギッシュな自分なので、異常とは感じにくいからです。
でも、周りから見ると明らかに寝ずに落ち着きなくウロウロしたり、同じようなことも繰り返し話しては大きなビジョンを語る割に、すぐに放り出してまた違うことを言い出したり…もともとそのようなタイプの人もいますが、それとは明らかに違いおかしいんじゃないかなと思わせる状態です。
春になって暖かくなってくると誰しも気分が高揚してきますが、そんなんじゃないと思える人が周りにいたら、少し気にしてみてあげてください。
明らかに日常に支障をきたすような状態だったら、専門家にみてもらう必要があるでしょう。
受診をするときはまず見極めを
もちろん受診をすればその症状にあった薬があります。
昔に比べて様々な抗うつ薬だったり、安定剤や向精神薬などあり、その状態に応じて選択肢が増えています。
ただ精神科にしても心療内科にしても、受診先を慎重に選ぶ必要があります。
特に精神科より敷居の低い心療内科は、精神科に近い先生もいれば、内科に近い先生もいます。
話を聞いてくれることが中心の診療もあれば、処方だけで済ませてしまう先生もいます。
先生とて人間ですから、合う合わないもあるでしょう。
受診前によく吟味されることも大切ですし、何回か行って合わないなと思ったら、受診先を変えてみることも考えてみてください。ただ、そのうえで投薬された薬は何回か飲んだだけで劇的に症状が好転するわけでもありません。また、薬だけでは良くならないのも精神症状です。
アドバイスがあったら、日常生活でもそのアドバイスに従って変えていく必要があるでしょう。
あなたに合った薬が選べるのが漢方薬
漢方薬では太刀打ちできない重度の精神症状や、統合失調症、そう状態などは受診をしていく必要がありますが、気分の落ち込み、倦怠感や意欲低下など身体的には問題ないのに、明らかに自覚症状がある…というときは漢方薬が出番の事が多いです。
ただ気分が落ち込むといっても、そこについてくるほかの症状で漢方薬の選択も変わることがあります。
相談するときは毎日の生活の中で例えば、食欲もないとか眠れなくなったとか、イライラしやすくなったなど細かな変化も合わせて相談してみてください。
漢方薬で解決することもたくさんありますから。
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