しげのです。
アドリブで弾けるようになるためには、
アウトプットの量産だけが唯一の方法 だというお話をさせてもらいました。
では、あなたなら・・・
どんな方法で アウトプットを量産 しますか?
どうやって 1人でアドリブ練習 をしますか?
もしあなたが初心者だったら、これって 切実な問題 だったりしますよね?
どうしたって 相手がいないとできない ことですからね。
僕がまだ二十歳位でJAZZを始めたばかりの頃、
この辺は本当に苦労しました。
キーボードの録音機能に自分でベースとバッキングを録音して、
それに合わせてアドリブしてましたからね(笑)
今にして思えば涙ぐましく努力していたんだな〜なんて思いますが(笑)
今はそういうアプリや教則本などが充実していて、
本当に恵まれた時代になっていると思います。
そこで今日は、アウトプットの量産に役立つツールや練習方法についてお話したいと思います。
アプリ
まずは一番手軽なスマホアプリから。
JAZZ屋さんならこれ、かなりの人が知ってると思います。
ireal Pro というスマホアプリ。
というか、スマホ版、PC版、タブレット版と全て別売りですが、あります。
画面上はこんな感じ。
(これはMac版)
(▲クリックで画像拡大)
このアプリの基本的な使い方は、
- コードを打ち込む
- 再生ボタンを押す
というシンプルなもの。
オリジナル曲だって打ち込んでアドリブ練習に使うことができます。
たったこれだけの作業で、ベース、ドラム、ピアノが 自動的にバッキングを生成 してくれます。
もしあなたがピアニストなら、
(▲クリックで画像拡大)
このように、各パートのボリュームを調整できるので、
ピアノパートをOFF にしてしまえば簡単にピアノトリオ練ができるわけです。
「コードを打ち込む」 というところに不安を感じているかもしれません。
でも大丈夫。
「フォーラム」というirealPro専用サイトから、
約1300曲のスタンダード曲のコードが 無料 で入手可能です。
また、リズムの種類も、
(▲クリックで画像拡大)
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このように、JAZZ、Latin、Popsとカテゴリ毎に沢山種類が用意されています。
(リズムパターンは一部有料)
そして何と言ってもJAZZ屋さんには嬉しい機能が、
「転調」 の機能。
ヴォーカルさんに歌伴を頼まれたけど、
その人が歌うキーに移調された譜面がない!
なんていう場面でも、
このアプリならワンタッチで転調したコードを表示してくれるわけです。
セッション現場でこのアプリでセッションに参加している人も結構見かけます。
こういうアプリに自動伴奏してもらって アウトプットを量産する というのが
現代っ子ならではの便利なスタイル。
このアプリをスマホで使って練習するなら、
イヤホンを使うとか、
スマホをミキサーとかキーボードのAudio Inputなどにつないで使うことをオススメします。
アプリ PC版
続いてPC版のアプリ。
スマホだとある程度機能限定されてしまうところですが、
価格が安い というのもメリット。
さっきのirealProはPC版もありますが、
おそらくもともとはスマホ向けに開発されたものと思われます。
で、僕が最初に出会ったPC版アプリがコレ。
PG Musicさんの 「Band in a Box」 というソフト。
Windows版とMac版があります。
(この記事を書いている今日時点では、Mac版はver23までしか出てないようですね。)
基本的にはさっきのireal Proと使い方は同じ。
- コードを打ち込む
- 再生ボタンを押す
というたったこれだけで伴奏を自動再生してくれます。
画面はこんな感じ。
(▲クリックで画像拡大)
ただし、このソフトの優れている点はそこじゃないんです。
(▲クリックで画像拡大)
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なんと アドリブソロまで自動生成 して演奏してくれるという優れもの。
しかも、アドリブの種類も、
「チャーリー・パーカー風」とか「ビル・エヴァンス風」とか、
そういう スタイルの違いまで再現 してくれるのです。
さらに、ここで生成されたアドリブフレーズを研究したいというあなた。
もちろん印刷も可能です。
(▲クリックで画像拡大)
そしてこのソフトの凄いところはそれだけではありません。
なんと、
音源を読み込ませることで、
コードの解析 までやってくれてしまうという優れもの。
耳コピーがグッと楽になります。
(とはいえ、このコード解析は完璧ではないのであしからず…)
ireal Proに比べると機能が充実している分、高価ですが、
初心者には 神アプリ であることは間違いないのです。
僕も若い頃はかなり助けられました。
一応キチンと話しておくと、
Band in a Boxは再生されるサウンドがちょっと 機械っぽい です。
このソフト、グレードが別れていて、
最高級グレードのものはに RealTrackという生音をサンプリングしたデータ も入っています。
ただ、機械っぽいと言ったのは音色の話ではなく、
「演奏」 の方です。
グルーヴ感 がイマイチ。
例えばSwing系のベース4ビートなんかは、
音と音の切り替わりがプツプツと途切れていてなめらかな感じにはなっていません。
ただし、ベースなど 各パートの音の出だし位置を調整 する機能が付いているのはせめてもの救い。
ベースに Forward Motion をかけさせたり、なんてことはできるようになっています。
(グルーヴについては別の機会にきちんとお話します。)
あなたがどんどん上達してくると気になるようになってきちゃいますが、
それでも 初心者には神アプリ であることには変わりありません。
1つ、使い方のコツを紹介しておくと、
もしあなたがピアニストやギタリストだったら、
ソロじゃなくて バッキングを練習したい ということもあるはず。
そんなときは、
ソリスト機能でアドリブソロを生成させ、
ピアノパートをミュート しましょう。
↑↑
これだとireal Proでも似たようなことはできますが、
ここで ベースもドラムも全部ミュート し、
アドリブソロパートのみ 鳴らします。
それを聴きながら ピアノ1台でのバッキングを練習 する、という方法もあります。
この方法はかなり難易度が高くなりますが、
かなりいい練習になります。
録音して聴いてみよう
今日は記事がながくなっちゃってごめんなさいね。
最後に1つ、とーーーっても大切なことをお話しします。
こういったアプリを駆使してアウトプットを量産するのもいいでしょう。
でももっと 効果的な練習方法 があります。
それは、そうやって量産したアウトプットを 録音して後で聴いてみる 、ということ。
これ、 本気でオススメ します。
自分の演奏を聴くの、嫌いっていう人いますよね?
すごく気持ちわかります(笑)
アプリに頼ってアドリブしていると、
ちょっと慣れてくると、
ものすごく自分が出来る人になった気持ちになってしまうんです。
簡単に言うと、
カラオケで歌が上手い人が生演奏の現場でまったくダメ なのと同じです。
自分の演奏を録音→客観的に聴くと、
自分のダメなところが一目瞭然でわかります。
そこで振返り、インプット作業をし、またアウトプットを量産…
そう、
アウトプット(実際に演奏)→インプット(レビューから研究)
の 順番 がこれで完成するのです。
今は録音機材も手軽な者が増えています。
自宅での録音も簡単にできるわけですから、
毎日とは言いませんが、
録音して聴き直す習慣をつけましょう。
レベルUPのスピードが格段に上がる ことをお約束しますよ。
応援してますね!!