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しげの
14歳の時、自己流でピアノを始めました。 高校からギターも始めましたが、20歳でJazzピアノに開眼。

コンボ演奏、歌伴、ビッグバンド経営、フュージョン、ロック、クラブジャズ、ポップス、ハワイアン、歌謡曲…と、いろんな出会いをキッカケに軽音楽に必要なジャンルを経験。

その間、人材育成に没頭しながら独自の育成理論を確立。 また、エンターテイメント性を常に追い求めながら、MCの研究、ステージングの研究も進めてまいりました。 この経験を、演奏のことで困っている人に役立つ情報として発信しようとこのブログを作りました。 よろしくお願いします。
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2017年08月04日

アドリブ音使いの最大公約数 (アドリブ因数分解:コード×スケール複合ワザ編)

アドリブ音使いの最大公約数 (アドリブ因数分解:コード×スケール複合ワザ編)


こんばんわ。


アドリブ初心者向けに、
ここまでコード、スケールについてお話してきました。
(詳しくはそれぞれの記事を読んでくださいね。)

この2つの複合ワザで因数分解する ことが、
アドリブにおける音使いの ”最大公約数” になります。

結果から言うと、
  • ダイアトニックコード上であればメジャースケールだけで成立させられる。
  • 瞬時にダイアトニックコードを見極められれば、ノンダイアトニックコードの時だけ注意しとけばいい。


という、少々強引だけど、初めの内はかなり役立つお話です。



複合ワザ?


28b5caedc6c1a6071f2a0afef6bd3f57_s.jpg



先に簡単にポイントをまとめておくと・・・

  • 複数のコードを先に見渡して、ダイアトニックでくくる
  • くくったダイアトニックのキーでドレミファソラシドでアドリブする
  • ちゃんと歌を作る


ダイアトニックについては、以前に コチラの記事 でお話してますので参照してください。


ではこれがどんなものか?
もう少し詳しく見て行きましょう。


アドリブソロに躊躇する2つの理由


1a6628ff3af72ef2feb6a10ef5b447be_s.jpg




あなたがもし、アドリブソロの第1歩が踏み出せないでいるとしたら、
「照れ・恥ずかしい」というメンタル面を除けば、 主要な原因が2つ あげられます。

それは往々にして、
  1. 音をハズすのが怖い
  2. どんなフレーズを弾けばいいかわからない


というものが大半。
なんとなく心当たりありません?

もっと細かく理由をあげればキリがないんですけど、
大約するとだいたいここに辿り着きます。

ぶっちゃけこの2つの理由は、
あなたが上級者になっても同じようなことで悩むと思います。
(原因は同じでも悩みの次元が高いわけですが)

今日のお話は、このうち 1. 音をハズすのが怖い にフォーカスしたものと思って下さい。
(2. どんなフレーズを弾いていいかわからない は、ちょっと先のレベルのお話。別の機会にお話しますね。)

音をハズす、という悩みは、
どんな音を使えば外れないか?を先に知っておくことで解決できます。

その初歩的な解決策の1つが、
ダイアトニックを見極めてしまえば、
メジャースケールを使ってアドリブできる
というものです。

えっと要するに…
外れない音ってわかってれば、
音をハズすことが不安でアドリブできない、なんてことはありませんよね?ってことです。



ぶっちゃけドレミファソラシドだけでもアドリブソロは成立する

(≒メジャースケールだけでも成立する)


仮にこんなコード進行の曲があったとします。

01_Cダイアトニック.png
(▲クリックで画像拡大)

実はコレ、全部 Cキーのダイアトニックコード です。

ということは、 Cのメジャースケール(=ドレミファソラシド)さえ弾いてれば、
少なくとも音は外れません。


そのアドリブがカッコいいかどうかはまた別として…
これで音をハズすのが不安でアドリブできないなんてことはなくなると思います。



ドレミファソラシドだけでソロを取ってみよう


試しに左手でコードを組みながら、
右手はドレミファソラシドだけで適当にフレージングしてみましょう。

大きく外れてる感じはしないはずです。
でもなんか合ってるのかどうかわからない…とも思っていることでしょう。

フレージングやその他諸々はまた別の機会にお話しようと思いますので、
とりあえず今日はこれでOKとします。

ここで1つ思い出して欲しいんですけど、
(因数分解:コード編) でお話したように、
コードは着地点の目安、 ということ。


ドレミファソラシドで適当にフレージングしていって、
狙ったコードトーンに着地する、
という感じで ”替え歌を作って” みて下さい。
(この譜面だともとのメロディもないのに替え歌は無いか…(笑))

03_アドリブSample.png
(▲クリックで画像拡大)


これじゃアドリブがオシャレにならない、物足りない!
と思うかもしれません。

何かオシャレなスケールを使ったりするのもあなたの自由です。

ただ逆に、使える音を ドレミファソラシド縛りでフレージング できるようにするのも、
かなり効果的なトレーニングである ことを頭の隅に置いておきましょう。

そして、ちょっとだけコツを言うとすれば、

  • リズミックにフレージングする
  • 「アドリブを弾く」じゃなくて「歌を作る」つもりで



という感じです。

このへんはまた今度機会があったらお話しすることにしましょう。


ダイアトニック以外のコードの時はどうすんの?


あまり掘り下げずにお話しします。

  1. そのノンダイアトニックコードのアルペジオでも弾いておきましょう
  2. そのノンダイアトニックのダイアトニックでフレージング


1.の方が全然簡単です。

2.について捕足しておきます。

この譜面を見て下さい。

02_Cノンダイアトニック.png
(▲クリックで画像拡大)

Cキーから見たら、 A7はノンダイアトニックコード なわけです。

でも、A7は 別の何らかのキーのダイアトニックコードでもある わけです。

詳しい説明は割愛しますが、
この譜面では Dmキーのドミナント→トニック という進行とも考えられるので、
Dmキーのスケールでフレージングすると考えましょう。

こういう考え方でフレージングするのは初めのうちはハードル高めに感じられるので、
1. の考え方で処理しておいてもここではOKです。


まとめ


長文すいません。

今日のお話、いかがでしたでしょうか?

  • 複数のコードを見渡してダイアトニックを見極める
  • 見極めたダイアトニックのドレミファソラシドでアドリブする
  • 歌を作るつもりでアドリブ


この複合ワザ、どんどん次元が上がっていっても基本的な考え方は同じで、
長期的に使えます。


こういう考え方、慣れておくといいですよ。


応援していますね。
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