新型コロナの影響で2年と3カ月ぶりに解禁となった出稽古に、本人も満足そうだった。
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御嶽海の「原点」を2人の歴代指導者が語る 勝負根性と驚異の身体能力
7月場所でカド番を迎える同じ大関の正代(30)は、出稽古先として人気のある時津風部屋所属。
自分から赴かなくとも、高安や錦木など、やってくる幕内力士を相手に相撲を取っている。
そんな中、再開された出稽古に「我関せず」なのが御嶽海(29)だ。大関2場所目の先場所は6勝9敗に終わり、早くも角番。それでも出稽古に行く気配すらない。
親方のひとりは「一体、何を考えているのか……」とクビをひねりながら、こう続ける。
「所属する出羽海部屋は他に関取がおらず、近隣の春日野部屋への出稽古が恒例だった。
しかし、それもコロナでかなわず、様々な力士と稽古が出来る巡業も中止。
本人も『調整が難しい。出稽古を再開してほしい』と話していたんだけどねえ。
首に不安を抱えながらも強くなろうと努力する貴景勝とは大違い。
今の若い世代、特に御嶽海のような学生相撲出身力士にとって、出稽古は『本場所直前の最終調整』の面が強いから、時期尚早だと思っているのか。
名古屋場所は師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)が担当部長で、故郷の長野県からは大勢の応援団が来る。
彼らに恥をかかせることにならなきゃいいけど……」
御嶽海は大関昇進を確実にした1月場所の優勝インタビューで、「皆さん、注目して見てください」と高らかに宣言。その舌の根も乾かぬうちに……では、口先だけかと思われても仕方ない。
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