「この道の はるか彼方の 雲流れる下に 幸福がある ああ久屋通りの花時計」。
この先は忘れましたが、今は亡き石原裕次郎さんの歌ったご当地ソング「白い街」の一節である。
「恋の町札幌」ほどのヒットはしなかったが、私は好きである。若いころは夜の街に飲みに出ると、よく歌ったものだ。
実にいい歌だが売れなかった最大の原因は題名が悪かったかららしい。
この曲を作った野崎真一さんがそんなことを言ってました。
言われてみれば「白い街」は何となく逆に暗い感じがします。
やはり「恋の街札幌」の方がロマンチックで今でも札幌に行くと盛んに歌われている。当然、私も歌う。
今年はまだ名古屋に来てから夜の街に一歩も出ていないが、一晩ぐらいは出ないと名古屋の街に失礼である。
「なつめ」にでも行って久しぶりに「白い街」でも歌ってこようかな。
さて、声が出るかな。それが心配。ばか話はこのくらいにして、本分の相撲に切り替えます。
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今日は休みで十両から見ていました。
北の若がひどい相撲でやっとはたき込んで勝ちましたが、将来ある若い力士があのような相撲で勝っても得るものはないでしょう。
そこへいくと熱海富士は懸命に前に出て4勝目。
今は勝ちにこだわる時ではありません。昨日の相撲で師匠にしっかりしかられたと聞きました。
伊勢ケ浜親方はいつも眠たそうな顔をしているが、弟子の指導は熱心である。
今場所も照ノ富士と翠富士、錦富士が優勝争いに名を連ねている。立派なものだ。ほかの親方たちも見習った方がいい。
そして土俵は幕内へ。
今日に限って何番か書きたい相撲があったが、結びの一番が大変な事態となった。
照ノ富士と若元春の一戦。
立ち合いから若元春は横綱との初顔合わせではあったが、正面から堂々と渡り合い、差し勝って十分の左四つになった。
いかに横綱といえども不十分に組まれては攻め手はない。
若元春の攻勢に左半身となって防戦一方となった。
若元春は勝機とばかりに懸命に寄り立てるが、照ノ富士も重い腰で必死に残す。
激しい攻防が続き、両者ともに疲れたか動きが止まる。
体勢は若元春が断然有利で、照ノ富士の上体が起きてしまっている。
呼吸を整えた若元春が勝負をかけて寄らんとする時、何を思ったのか伊之助が待ったをかけた。
照ノ富士は伊之助の動きが目に入っていたのか力を抜いた。
若元春は行司待ったの声は聞こえなかったのだろう。全力を振り絞って寄り切った。
照ノ富士は行司の声に従ったまで。自分が負けたとは思っていなかった。
驚いたのは若元春だろう。
おそらく会心の勝利と思ったことだろう。
この未曽有の出来事に力士も審判も観衆も大混乱。
審判が土俵に上がり、行司の止める前の状態から勝負再開となった。
若元春が寄って出るところを照ノ富士が下手投げで振って体を入れ替え寄り切った。
実に後味の悪い結果となったのは残念だ。
ことに若元春は気の毒としか言いようがない。
一方、照ノ富士は体勢が不利だっただけに大きな星に恵まれた。
では一体誰が悪いのか。
あまり言いたくないが、この一件は明らかに立行司に責任がある。
待ったをかける時は両力士の間に割って入るぐらいの動きと大きな声で制止しなければいけない。
立行司にしてはあまりにもお粗末が過ぎる。
昔なら切腹ものだ。
すぐに進退伺を出すだろうが、今回はそれで済まされないほどの失態だっただけに協会の処分は重いものになるだろう。
今夜は友人が来ているので、焼き肉を食べに行きます。
舞の海君を誘ったが、あっさり断られてしまった。
これで今場所2度目である。
偉くなったものだ。これは冗談です。(元横綱)
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