2010年11月09日
旧ソビエト連崩壊後のロシア在住のころ 第4章
この前のロシア在住の頃の続きを書きます。
こういった長文を書く時は後遺症が軽い日にしか
書けませんので少し日があいてしまいました(m--m)
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旧ソビエト連崩壊後のロシア在住のころ 第4章
事件があった前日に見た事がない軍人が私の部屋のベルを押しまくる。
覗き穴から見える軍服を着た男の姿。
ちょうど昼で私の他に3人の日本人男性が部屋にいたので
ドアを開けてみた。
私「用件は?」
軍人「 Токарев を5万で買ってくれないか?」
軍人は新しい型のトカレフ(拳銃)を
日本人の私たちに売りに来ていた。
当時は軍人が拳銃や武器など売ってはいけないものを
平気で横流しして金を儲けていた時代だった。
日本人のケン「日本円で5万は高いな。ふざけるな。帰れ!」
軍人「今すぐに金が必要だ。3万にするから買ってくれ。」
私は冗談で おちょくりながら
「1万くらいだったら買ってやろうか?!(笑)」
まさかの答えが返ってきた。それでもいいからと軍人は言ってきた。
日本人のエイちゃん
「やっちまったな〜。このままだと帰らないぞ。どうするんだ?」
私「その Токарев が本物かどうか分からないだろ。
改造拳銃だったら手が飛ぶぞ。答えは「買わない」だ!」
日本人のマサ
「こいつらは何でも売りにくるからな。帰るよう俺が交渉するよ。」
軍人は渋々帰っていった。翌日の夜、突然事件が起こった。
この部屋に日本人が住んでるという事を軍人が知ってるのは
よくよく考えてみると おかしい。
最初 私が疑っていた右隣の職業不詳の男、こいつではなく
もしかしたら逆に住んでる左隣の妻と娘がいる家族。
ここの夫は軍人だった。情報が漏れるとしたらこっちの方が
もしかしたら怪しいかもしれない。
事件は深夜1時頃、突然始まった。
私は他の日本人メンバーと酒を酌み交わし飲んでいた。
「明日は特にやる事もないので朝まで飲もうか!」
こんな気軽なノリで皆で飲んでいた。
深夜1時を過ぎた頃、突然ドアを激しく叩く音が聞こえた。
それは異常な激しさだった。防弾扉は普通のドアと違って
手でノックしてもあまり音がこちらへ届かない。
ベルを鳴らしながら何か鉄パイプのような物でドンドン叩き続ける。
覗き穴を見るとそこには誰も立っていない。音だけがずっと聞こえている。
間違いなく叩いてる相手は覗き穴から見えない死角に
立って叩いているのがすぐに分かった。
私は小さい声でメンバーに
「これは普通じゃない。わざとやってる。どうする?開けてみる?」
日本人のマサ
「絶対開けるな!音もたてるな!銃で撃たれるか鉄パイプでやられるぞ!
相手が死角に立ってるから見えないな。これが軍人だったら
俺たちなんて奴一人で滅多切りだぞ。鍛え方が半端じゃないからな。」
深夜1時に始まって2時になっても音は止まなかった。
途中、相手もやり方を変えてきた。あまりにも私たちが出てこないので
今度は猫を使い始めた。猫を使い始めたのは音が鳴り出してから
1時間後の深夜2時を回った頃だった。
突然、ベルとドアを鉄パイプのような物で叩く音が止んだと思ったら
今度は猫の死ぬ寸前のような泣き声が聞こえてきた。
しかもその泣き声は朝の6時近くまで4時間近くにも渡る長時間。
覗き穴からは猫も見えない、やってる相手も見えない、
私は恐怖でたまらなかった。覗き穴から見える範囲に
猫と思われる血が大量に見え始めた。
猫はずっとギャーギャーと鳴き続けていた。
私は思わずメンバーに
「こんなに猫が何時間も鳴いてるからドアを開けてみようか?」
日本人のマサが言った。
「これが奴らの手口だ。引っ掛かるな!気になる事をわざとして
ドアを開けさせる手口だ。奴らは身体を鍛えてる他に
精神心理学も学んでる。これで引っ掛かって開けると必ず殺されるぞ!」
私は怖くて怖くてたまらなかった。他のメンバーも同じだった。
相手は見えないし何人いるかも分からない。
こちらの人数が多くても軍人が一人でもいれば簡単に殺される。
こんなに音がするのに両隣は誰も出てこない。
朝の6時近くになって ようやく猫の鳴き声が急に止まった。
私たちはすぐにはドアを開けず、朝10時頃になって
ようやく開けてみた。
覗き穴で見えていた血のような赤色は本物の血で
しかも大量にドア前に流れていた。
その血を辿ると右隣の職業不詳の男の部屋に続いていて
男の部屋の入り口に猫の死骸を引きずったような跡が残っていた。
なみなみに溢れたドア前の血を両隣の隣人たちは
血を踏まないと玄関から出られない状態なのに
誰もそれを掃除しようとはしなかった。
結局、犯人は分からず、猫の死骸も残っていなかった。
残っていたのは大量の血と猫の血で染まった足跡だけだった。
それから私たちは月に数回しかこない飛行機がやっときて
ようやく日本に帰国できた。
ロシアに少し残った日本人のメンバーは私たちよりあとに帰国した。
メンバーが帰国して2日目の出来事だった。
私はあとから帰国したメンバーから衝撃的な話しを聞いた。
「あの時、住んでいた あの部屋、日本人が全員帰国してから
2日後に手榴弾が投げ込まれて爆破されたんだって。
跡形もなく消えたって。俺たちが帰ったあとにロシア人が
5〜6人、住み始めたらしく そいつら全員死んだんだってさ。
日本人がいると勘違いして爆弾投げ込んだらしいよ。」
私も帰国があと1週間ほどズレていたら間違いなく死んでいた。
私はもう二度とロシアへは行きたくないと思った。
今は時代が変わり良くなったかもしれないが
本当に心底もう二度と行かなくてもいいと思った国の一つである。
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この話しはこれで終わりですがロシアの話しはまだまだあります。
ロシアのカジノでの出来事、書くと長文になるので
時間があって後遺症が弱い日に書きたいと思います。
私はこの他に交通事故も何度も遭っていますが、
私は昔、走り屋だったので(暴走族ではありません)
車が大好きでプチ改造したりしていました。
大きな事故の他に小さな事故の色々な話しや
交通違反に纏わるネタ的な話しもあります( ̄▼ ̄;)
もちろん全部実話です。
新潟中越震災の時、新潟に住んでいましたし
ロサンゼルス大地震の時に現地にいました。
本来、私はもう死んでいても おかしくない人間ですが
まだ生かされています。
神様や仏様は信じていませんが神様がもしいるのなら
「お前にはまだ やり残してる事があるから殺さない」
と言われてるような気がします。
自分では強運だと 勝手に思っています( ̄▼ ̄;)
ちょっと変わった経験をしてますので時間がある時に
体験談を少しずつ書いていこうと思います。
こういった長文を書く時は後遺症が軽い日にしか
書けませんので少し日があいてしまいました(m--m)
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旧ソビエト連崩壊後のロシア在住のころ 第4章
事件があった前日に見た事がない軍人が私の部屋のベルを押しまくる。
覗き穴から見える軍服を着た男の姿。
ちょうど昼で私の他に3人の日本人男性が部屋にいたので
ドアを開けてみた。
私「用件は?」
軍人「 Токарев を5万で買ってくれないか?」
軍人は新しい型のトカレフ(拳銃)を
日本人の私たちに売りに来ていた。
当時は軍人が拳銃や武器など売ってはいけないものを
平気で横流しして金を儲けていた時代だった。
日本人のケン「日本円で5万は高いな。ふざけるな。帰れ!」
軍人「今すぐに金が必要だ。3万にするから買ってくれ。」
私は冗談で おちょくりながら
「1万くらいだったら買ってやろうか?!(笑)」
まさかの答えが返ってきた。それでもいいからと軍人は言ってきた。
日本人のエイちゃん
「やっちまったな〜。このままだと帰らないぞ。どうするんだ?」
私「その Токарев が本物かどうか分からないだろ。
改造拳銃だったら手が飛ぶぞ。答えは「買わない」だ!」
日本人のマサ
「こいつらは何でも売りにくるからな。帰るよう俺が交渉するよ。」
軍人は渋々帰っていった。翌日の夜、突然事件が起こった。
この部屋に日本人が住んでるという事を軍人が知ってるのは
よくよく考えてみると おかしい。
最初 私が疑っていた右隣の職業不詳の男、こいつではなく
もしかしたら逆に住んでる左隣の妻と娘がいる家族。
ここの夫は軍人だった。情報が漏れるとしたらこっちの方が
もしかしたら怪しいかもしれない。
事件は深夜1時頃、突然始まった。
私は他の日本人メンバーと酒を酌み交わし飲んでいた。
「明日は特にやる事もないので朝まで飲もうか!」
こんな気軽なノリで皆で飲んでいた。
深夜1時を過ぎた頃、突然ドアを激しく叩く音が聞こえた。
それは異常な激しさだった。防弾扉は普通のドアと違って
手でノックしてもあまり音がこちらへ届かない。
ベルを鳴らしながら何か鉄パイプのような物でドンドン叩き続ける。
覗き穴を見るとそこには誰も立っていない。音だけがずっと聞こえている。
間違いなく叩いてる相手は覗き穴から見えない死角に
立って叩いているのがすぐに分かった。
私は小さい声でメンバーに
「これは普通じゃない。わざとやってる。どうする?開けてみる?」
日本人のマサ
「絶対開けるな!音もたてるな!銃で撃たれるか鉄パイプでやられるぞ!
相手が死角に立ってるから見えないな。これが軍人だったら
俺たちなんて奴一人で滅多切りだぞ。鍛え方が半端じゃないからな。」
深夜1時に始まって2時になっても音は止まなかった。
途中、相手もやり方を変えてきた。あまりにも私たちが出てこないので
今度は猫を使い始めた。猫を使い始めたのは音が鳴り出してから
1時間後の深夜2時を回った頃だった。
突然、ベルとドアを鉄パイプのような物で叩く音が止んだと思ったら
今度は猫の死ぬ寸前のような泣き声が聞こえてきた。
しかもその泣き声は朝の6時近くまで4時間近くにも渡る長時間。
覗き穴からは猫も見えない、やってる相手も見えない、
私は恐怖でたまらなかった。覗き穴から見える範囲に
猫と思われる血が大量に見え始めた。
猫はずっとギャーギャーと鳴き続けていた。
私は思わずメンバーに
「こんなに猫が何時間も鳴いてるからドアを開けてみようか?」
日本人のマサが言った。
「これが奴らの手口だ。引っ掛かるな!気になる事をわざとして
ドアを開けさせる手口だ。奴らは身体を鍛えてる他に
精神心理学も学んでる。これで引っ掛かって開けると必ず殺されるぞ!」
私は怖くて怖くてたまらなかった。他のメンバーも同じだった。
相手は見えないし何人いるかも分からない。
こちらの人数が多くても軍人が一人でもいれば簡単に殺される。
こんなに音がするのに両隣は誰も出てこない。
朝の6時近くになって ようやく猫の鳴き声が急に止まった。
私たちはすぐにはドアを開けず、朝10時頃になって
ようやく開けてみた。
覗き穴で見えていた血のような赤色は本物の血で
しかも大量にドア前に流れていた。
その血を辿ると右隣の職業不詳の男の部屋に続いていて
男の部屋の入り口に猫の死骸を引きずったような跡が残っていた。
なみなみに溢れたドア前の血を両隣の隣人たちは
血を踏まないと玄関から出られない状態なのに
誰もそれを掃除しようとはしなかった。
結局、犯人は分からず、猫の死骸も残っていなかった。
残っていたのは大量の血と猫の血で染まった足跡だけだった。
それから私たちは月に数回しかこない飛行機がやっときて
ようやく日本に帰国できた。
ロシアに少し残った日本人のメンバーは私たちよりあとに帰国した。
メンバーが帰国して2日目の出来事だった。
私はあとから帰国したメンバーから衝撃的な話しを聞いた。
「あの時、住んでいた あの部屋、日本人が全員帰国してから
2日後に手榴弾が投げ込まれて爆破されたんだって。
跡形もなく消えたって。俺たちが帰ったあとにロシア人が
5〜6人、住み始めたらしく そいつら全員死んだんだってさ。
日本人がいると勘違いして爆弾投げ込んだらしいよ。」
私も帰国があと1週間ほどズレていたら間違いなく死んでいた。
私はもう二度とロシアへは行きたくないと思った。
今は時代が変わり良くなったかもしれないが
本当に心底もう二度と行かなくてもいいと思った国の一つである。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
この話しはこれで終わりですがロシアの話しはまだまだあります。
ロシアのカジノでの出来事、書くと長文になるので
時間があって後遺症が弱い日に書きたいと思います。
私はこの他に交通事故も何度も遭っていますが、
私は昔、走り屋だったので(暴走族ではありません)
車が大好きでプチ改造したりしていました。
大きな事故の他に小さな事故の色々な話しや
交通違反に纏わるネタ的な話しもあります( ̄▼ ̄;)
もちろん全部実話です。
新潟中越震災の時、新潟に住んでいましたし
ロサンゼルス大地震の時に現地にいました。
本来、私はもう死んでいても おかしくない人間ですが
まだ生かされています。
神様や仏様は信じていませんが神様がもしいるのなら
「お前にはまだ やり残してる事があるから殺さない」
と言われてるような気がします。
自分では強運だと 勝手に思っています( ̄▼ ̄;)
ちょっと変わった経験をしてますので時間がある時に
体験談を少しずつ書いていこうと思います。