中国、中古住宅値下がり止まらず 4〜6月GDP6.3%増
中国国家統計局が17日発表した2023年4〜6月の実質国内総生産(GDP)は季節調整済みの前期比で0.8%増と、前期の2.2%から減速した。マンションの販売や開発の低迷が一因だ。
取引が低調で価格が下がり、さらなる値下がり予想が買い控えにつながり、取引を一段と冷え込ませる——。
季節調整済みのGDPが前期比で0.8%増と低迷。
低迷の原因が不動産価格の下落で今後も下落しそうだと言う記事です。
ん?? 4〜6月GDP6.3%増ってタイトルは?
記事内では調整後の低いGDPの伸び率に触れられただけで6.3%に触れられていません。
別の記事で
中国国家統計局が17日発表した2023年4〜6月の国内総生産(GDP)は、物価の変動を調整した実質で前年同期比6.3%増えた。1〜3月の4.5%増より伸びが拡大したが、昨春に上海がロックダウン(都市封鎖)した反動が大きい。足元の景気は不動産市場の低迷などで失速感が目立っている。
17日はGDPと同時に他の統計も公表した。
百貨店、スーパーの売り上げやインターネット販売を合計した1〜6月の社会消費品小売総額(小売売上高)は前年同期比8.2%増加した。21年同時期と比べた年平均の伸びは3.7%で、1〜3月(4.5%)から縮まった。外食などサービス消費が堅調な一方、家電や家具、自動車など耐久財の販売が振るわなかった。
工場の建設などを示す1〜6月の固定資産投資は前年同期より3.8%多かった。1〜3月の5.1%増から伸び率は縮小している。インフラ投資は7.2%増えたが、民間企業の投資が0.2%減少した。
不動産市場の低迷も影響が大きい。1〜6月の開発投資は7.9%減少した。新築住宅の販売面積が2.8%の減少に転じた。在庫の消化に時間がかかり、新たなマンション開発が増えるまでには時間がかかりそうだ。
昨年が上海のロックダウンだったので反動
小売りは前年比+8.2%
外食などサービス好調、家電や自動車など耐久財不調。
設備投資+3.8%、インフラ投資7.2%
不動産など開発投資 −7.9%(在庫が多く消化、回復に時間がかかりそうだ)
中国経済は需要不足からデフレに陥るリスクが高まっている。景気の失速を防ぐために、習近平政権は時機を逸せずに必要な対策を打つべきだ。
不動産業の裾野は広い。関連産業を含めれば、中国のGDPの3割を占めるといわれる。
モノやサービスの値段が上がらないから、企業収益がさえず、雇用の改善が進まない。6月の失業率はなお5%台で、16〜24歳に限れば20%を超す。
要約すると、上海のロックダウンの反動でGDP+6.3%だったが実質は悪い。
不動産がGDPの3割を占めているので不動産の不調はでかい。
物価が上がらない⇒企業の収益が上がらない⇒失業率が減らない 悪循環に入っている。
16〜24歳の失業率が20%を超す。
景気の刺激策を上手くやらないと中国経済だけでなく世界経済にマイナスになる。
前に、中国関連の投稿はしているので良ければこちらも
「最近の中国ニューズ」
https://fanblogs.jp/jinn009/archive/148/0
全体的に中国の経済の不調ニュースが続いています。
今年に入り、中国の不調から、中国に投資していた海外投資家の資金が日本株に流れてきて、日本株の上昇につながった、と言う面がありますが、これ以上の不調は世界経済への悪影響、日本株への悪影響も考えられるようになって来たので注目しておく必要がありそうです。
そうなってくると、NISA、iDeCoで全世界とかアメリカに分散投資で長期保有が魅力的になってくるのかも知れませんね。
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