1,将来の貸倒リスク
●貸倒引当金とは、売掛金などの債権の貸し倒れリスクに備えてあらかじめ貸倒れの見積額を費用として計上する事。
・「引当金」(ひきあてきん)とは、費用を見込額で計上した際に用いられる用語です。
・将来の貸倒れを見込額で費用に計上するものを、「貸倒引当金」という勘定科目で記載する。
●将来の貸倒リスク
・実ビジネスにおいては、販売先の倒産による貸倒リスクは必ず存在します。
・そのために、取引先の倒産に備えて、あらかじめ貸し倒れに見積額を計上しておくことが将来の貸倒リスクに対する準備となります。
2,貸倒の見積もり
・自社は売掛金の合計が1,200円ある。
・貸倒れを5%発生すると見積もった。
・貸倒引当金は、1,200円×5%=60円となった。
3,貸倒の見積りの会計処理
・(借方)費用・貸倒引当金繰入額60/(貸方)資産・貸倒引当金
4,貸倒引当金の表示
・貸倒引当金は、マイナスの資産となるので、 貸借対照表 では、 △60円 と表示される。
・貸倒引当金繰入額は、費用となるので、 損益計算書 では、60円と表示されます。
5,決算整理仕訳
・決算整理の際にある程度の貸倒れを見積もっておき、当期の費用(貸倒引当金)として計上。
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