1,経過勘定とは
●入金・支払いのタイミングと、収益・費用を計上するタイミングが異なる場合、タイミングのずれを解消し、当期の費用と収益の額を正しく調整するための勘定を経過勘定という。
・経過勘定には、「前払費用」「未収収益」「前受収益」「未払費用」がある。
・経過勘定は、費用か収益か、または、事前の支払い(受取)か事後の支払い(受取)かの4種類に分類で、これら4種類は「前払費用」「未収収益」「前受収益」「未払費用」となる。
2,前払費用
●当期に支払った費用の中に、次期以降に属する費用が含まれている場合。
【仕訳】
・(借方)費用・支払保険料 120/(貸方)資産・当座預金 120
(前払い分の決算整理)⇓
・(借方)資産・前払保険料 30/(貸方)費用・支払保険料 30
・財務諸表上は
(借方)費用・支払保険料 90/(貸方)資産・当座預金 120
資産・前払費用 30/
3,未収収益
・当期に収益として発生しているもので、金銭の受取りが行われていない場合。
【仕訳】(考え方としては前払費用の様に120や30の仕訳が存在するが、計上されるのは下記のみ)
・(借方)資産・未収収益 90/(貸方)収益・受取利息 90
4,前受収益
・当期に受け取った収益に、次期以降に属する収益が含まれている場合。
【仕訳】
・(借方)資産・当座預金 120/(貸方)収益・受取賃借料 120
(決算整理仕訳)⇓
・(借方)収益・受取賃借料 30/(貸方)負債・前受収益 30
・財務諸表上は
(借方)資産・当座預金 120/(貸方)収益・受取賃借料 90
/ 負債・前受収益 30
5,未払費用
●当期に費用として発生しているが、いまだ支払が行われていない費用がある場合。
【仕訳】(考え方としては前受収益の様に120や30の仕訳が存在するが、計上されるのは下記のみ)
・(借方)費用・支払利息 90/(貸方)負債・未払利息 90
タグ: 簿記
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