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2023年08月12日
0-1-1 簿記とは
簿記とは
お店や会社などが行った活動を帳簿に記入する事。
簿記の流れ
簿記の流れは「都度やること」と「決算(年に1回)の時にやること」の大きく2つに分けられます。
・都度やること
仕訳と言う取引の記録
・決算(年に1回)の時にやること
財務諸表(ざいむしょひょう)と呼ぶ、企業の成績表をつくることが目的
目的
記録した内容を利害関係者に報告書と言う形で開示する事。
簿記の5要素
財務諸表
●貸借対照表(B/S)
お金の集め方と使い道・会社の財政状況を表す。
・資産(左)=負債+純資産(右) で左右に分かれる。
●損益計算書(P/L)
1年間の収入と費用・会社の経営成績を表す。
・費用(左)=収益(右) で左右に分かれる。
●簿記の5要素 は貸借対照表と損益計算書で使われる要素
「資産・負債・純資産・費用・収益」
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タグ: 簿記
0-1-2 B/SとP/L(簿記の基礎)
1,財務諸表
・「貸借対照表」と「損益計算書」の事を言う。
・「貸借対照表」は 年度末のその時点 でのお金の集め方と使い道・会社の財政状況を表す。
・「損益計算書」は 一定期間(1年間) の収入と費用・会社の経営成績を表す。
2,貸借対照表(B/S)
企業の財政状況を表す。
・左側には「資産」何に使ったのか?
・右側には「負債」「純資産」どうやってお金を集めたのか?
3,損益計算書(P/L)
企業の経営成績を表す。
・左側に「費用」いくら損をしたのか?
・右側に「収益」いくら設けたのか?
タグ: 簿記
0-1-3 勘定科目
1,勘定科目とは
・仕訳は簡単な用語で金額と取引を表す。その簡単な用語が勘定科目。
2,勘定科目の種類
代表的な勘定科目の種類。(5要素ごと)
・資産: 現金、当座預金、売掛金、貸付金、備品、建物、土地、車両運搬具
・負債: 買掛金、支払手形、借入金、預り金、
・純資産: 資本金、資本準備金、利益準備金
・費用: 仕入、給料、通信費、旅費交通費、広告宣伝費、支払家賃、有価証券売却損
・収益: 売上、受取利息、受取配当金、有価証券売却益、固定資産売却益
3,勘定科目と総勘定元帳
・総勘定元帳は、企業が使用しているすべての勘定科目が記載される帳簿です。
・勘定科目ごとの増減の記録が行われる帳簿です。
・仕訳をした内容をこの総勘定元帳に転記することによって作成します。
4,勘定科目と増減の記録
勘定科目の増減の記録について
例えば、「パンを100円で販売して、お客様から100円を現金で頂いた」場合を考えます。
(借り方)現金100 / (貸方)売上100
左側の借方(かりかた)右側の貸方(かしかた)に勘定科目と数字を記入し仕訳を行います。
ポイントは 左右の金額は必ず一致 します。
簿記には5要素があり、資産・負債・純資産(資本)・収益・費用の5つになります。
このうち、「資産・負債・純資産(資本)」は、貸借対照表の要素であり、
「収益・費用」は、損益計算書の要素になります。
5,勘定科目の借方と貸方
借方(かりかた)と貸方(かしかた)が左右のどちらになるかの覚え方。
●借方の”り”は、左に向けて書くから左側
●貸方の”し”は、右に向けて書くから右側
タグ: 簿記
2023年08月13日
0-2-1 仕訳とは
1,仕訳とは
●簿記の全体像
・都度やる事(取引⇒ 仕訳 ⇒総勘定元帳)
⇓⇓⇓
・年1度、決算時にやる事 (試算表⇒決算整理⇒財務諸表⇒勘定の締め切り)
●仕訳
・「取引」を行った時に最初に行う記録が「仕訳」
・「仕訳」の内容を帳簿に記載する事を簿記。
2,仕訳の書き方
仕訳のポイント
1,【5要素】(資産・負債・資本・収益・費用)のどれが発生したかを決める。
2,【5要素の増減】どの要素が減ったのか増えたのかを考える。
3,【勘定科目】5要素の中の適正な勘定科目を決め仕訳を行う。
3,勘定科目の組み合わせ
・5要素の中に、それぞれ勘定科目があります。
・すべての取引は勘定科目の組合せで表現できる。
4,仕訳の考え方
・仕訳は、借方と貸方に、それぞれ勘定科目と金額を明記する。
・ 借り方の合計金額 と 貸方の合計金額 は必ず釣り合う。
タグ: 簿記
0-2-2 現金
1,現金とは
●現金とは、硬貨、紙幣といった通貨をさす。
・簿記上の現金とは、これ以外に、 金融機関ですぐに現金に換えられるもの (通貨代用証券 )も現金として扱う。
・なお、 通貨代用証券 には、他人振出の 小切手 、 送金小切手 、 郵便為替証書 などがある。
2,現金の増加の記帳
・仕訳に置いて現金(資産)の増加は借方(左側)に記入する。
仕訳例)借方・現金100/貸方・売上100
この場合は資産の現金が100増加し、収益の売上が100増加している。
3,現金の減少の記帳
・現金(資産)の減少は貸方(右側)に記入する。
仕訳例)借方・普通預金100/貸方・現金100
この場合は資産の普通預金が100増加し、資産の現金が100減少している。
タグ: 簿記
0-2-3 売掛金、買掛金
1,商品売買の掛取引
●掛取引とは、代金を後日受け払いすることを言う。
売る側は売掛(うりかけ)、買う側は買掛(かいかけ)と呼ぶ。
2,掛取引の仕訳
●売掛金の仕訳
(取引内容)商品を販売し、支払いは翌月末など
仕訳例)売掛金(資産)100/売上高(収益)100
後日)現金(資産)100/売掛金(資産)100 などで解消される。
●買掛金の仕訳
(取引内容)原材料を仕入れ、支払いは翌月末など
仕訳例)仕入れ(費用)100/買掛金(負債)100
後日)買掛金(負債)100/現金(資産)100 などで解消される。
タグ: 簿記
0-2-4 有形固定資産
1,有形固定資産
●有形固定資産とは、
・固定資産は、企業が1年以上の長期間にわたって企業活動に利用する資産。
・有形固定資産は、固定資産のなかで、建物や土地、備品、車両運搬具など、形のある資産。
2,有形固定資産の取得
・現金100万で備品を購入した場合。
仕訳例)借方:備品100/貸方:現金100
3,有形固定資産の売却
・簿価200万円の車両を150万円で売却
仕訳例)借方:現金(資産)150・固定資産売却損(費用)50/貸方:車両運搬具(資産)200
タグ: 簿記
2023年08月14日
0-3-1 決算整理とは
1,試算表の流れ
●簿記の流れ
・都度やる事(取引⇒ 仕訳 ⇒総勘定元帳)
⇓⇓⇓
・年1度、決算時にやる事 (試算表⇒決算整理⇒財務諸表⇒勘定の締め切り)
●試算表
・「仕訳」をした内容は全て総勘定元帳に転記します。
・[総勘定元帳」を1年に1回決算時にまとめたものが「試算表」
2,決算整理
・試算表から決算整理を行い、財務諸表(B/S・P/L)を作る。
タグ: 簿記
0-3-2 売上原価
1,仕入と売上原価
●仕入取引
・商品を製造するために必要な原材料を仕入れる取引を「仕入取引」と呼ぶ。
・一般的な商取引
仕入80⇒自社(利益20)⇒販売100
◎ 財務諸表の期間をまたぐ場合
仕入80×2個⇒自社( 期中に1個売れず )⇒販売100×1個
販売100−仕入160
60赤字になるのか??
2,売上原価
・売上原価とは、販売された商品の原価
・売上原価は売上高(売上個数)と対応する。
◎ 売れ残った(来期に持ち越した)分は売上原価とならない。
仕入が2個分で販売が1個分なら
仕入80×1⇒自社(利益20)⇒販売100
仕入80×1⇒来期売れた時の原価
3,売上原価の計算
仕入80⇒自社( 利益20 )⇒販売100
仕入80⇒期末商品棚卸高80
タグ: 簿記
0-3-3 貸倒引当金
1,将来の貸倒リスク
●貸倒引当金とは、売掛金などの債権の貸し倒れリスクに備えてあらかじめ貸倒れの見積額を費用として計上する事。
・「引当金」(ひきあてきん)とは、費用を見込額で計上した際に用いられる用語です。
・将来の貸倒れを見込額で費用に計上するものを、「貸倒引当金」という勘定科目で記載する。
●将来の貸倒リスク
・実ビジネスにおいては、販売先の倒産による貸倒リスクは必ず存在します。
・そのために、取引先の倒産に備えて、あらかじめ貸し倒れに見積額を計上しておくことが将来の貸倒リスクに対する準備となります。
2,貸倒の見積もり
・自社は売掛金の合計が1,200円ある。
・貸倒れを5%発生すると見積もった。
・貸倒引当金は、1,200円×5%=60円となった。
3,貸倒の見積りの会計処理
・(借方)費用・貸倒引当金繰入額60/(貸方)資産・貸倒引当金
4,貸倒引当金の表示
・貸倒引当金は、マイナスの資産となるので、 貸借対照表 では、 △60円 と表示される。
・貸倒引当金繰入額は、費用となるので、 損益計算書 では、60円と表示されます。
5,決算整理仕訳
・決算整理の際にある程度の貸倒れを見積もっておき、当期の費用(貸倒引当金)として計上。