中国産原料では国内でも市場の7割のシェアを誇っており、来年の2月頃に業務用も終了させる予定です。
なにがあったのか?

これは、トップだからの判断だと思いますが、中国産原料は生産量において不安定な部分があり、商品供給において安全な品質で継続使用とすると事業の採算が合わなくなることを背景として挙げています。
「安全な品質」という部分はあくまでも、安定供給という意味合いとなるわけですが、裏にはどんなことが隠れているのかわかりません。変な陰謀論とか湧いて出てこなきゃいいですけどね。
こうした中で長期的に見通した時、次なる産地としては、現状も扱いのある韓国産原料を使用するようになります。もちろん三陸産の高級原料も継続します。
中国原料と韓国原料を比較すると、やはりコスト的には中国産が安くなるのですが、以前に比べ値上がりしています。さらには人件費も今後上昇してくるでしょう。そして最近気になるのが、中国原料の半分がアルギン酸の抽出用原料に使用され、この需要が増えてきているという部分。
現状でも中国原料の約50%がアルギン酸の工業原料に回されています。これが高く買い取ってもらえるんです。だからわかめの生産者もより高く売れる先へ出荷してしまいます。そうして加工製品用の原料が少なくなって相場も徐々に上がってくるわけです。
アルギニン酸と言えば、聞いた事もあると思いますが、整腸作用や酵素の活性化のほかに、コレステロール低下や高血圧低下、ガン細胞への増殖阻止作用などがあることわかっています。
「海藻は体にいい」という根拠の一つです。また、アルギン酸には粘性があり化粧品や食品の加工助剤としても使われています。
我々のお世話になっている業務用では2020年の2月ごろに終売となります。1年先の計画をすでに発表しています。
どうしてこうも早く発表しているのか?そこには理由があるんです。
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中国産が一番多いんですね!
とても勉強になりました!