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2023年04月15日

首相って男性でもなれるの? 〜バイアスの与える負の影響〜

首相.jpg



こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2023年2月28日の投稿を掲載しますので、
興味のある方はリンクをクリックして、各サイトをご覧ください。




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こんにちは。1月に更新しそびれてしまったので、2月は更新!(ギリギリすぎ)

今回はアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)についてです。

私の投稿にしてはかなりキャッチーなタイトルになりました。

と言うのも、知ってる方もいるかと思いますが、
こちらは宝島社が22/1月に、朝日新聞朝刊と日刊ゲンダイに掲載した広告のタイトルを
お借りしたものだからです。


メルケル首相が16年首相を務めたドイツでは、小学生が「首相って男性でもなれるの?」と聞くそうです。

女性の首相の誕生したことのない日本では考えられない質問で、
無意識のうちに形成されるバイアスは、
世界中の人類で共通なのではなく、身を置いている環境により異なること、
また同時に、きっかけがあれば180度変えられるものだということを実感します。


メルケル首相と言えば、政治家では珍しい物理学者であることを知っている方も多いかと思いますが、
女性と理系科目の関係という面では、ジェンダーバイアスの与える負の影響についてのとある実験も
有名です。


数学のテストを用意し、「このテストは男女で出来に差がある」という説明を冒頭にすると、
女性の成績は男性よりもかなり悪くなりますが、「男女差はない」という説明をすると、
男女間で成績の差はほぼないという実験。

Google人事部のBrian Welleによれば、
これはスタンフォード大学のClaude Steeleという研究者が行った実験で、
固定概念で自分を判断されることに対する不安により、テストなどの評価が落ちてしまうそうです。


「女性には〜は無理だ」とか「女性は〜に弱い」といった言葉を聞いたり、
自ら言ってしまったことはありませんか?そういったことがまるで言霊のように、
女性たちに負の影響を与えているかもしれません。

「女性だって何だってできる!」と言うことは、場面によっては無責任な場合もありますが、
パフォーマンスを最大化するためには大切な心持ちだと思います。


そして、こちらは知らなかったのですが、Claude Steeleは、別の実験もやっています。

身体測定としてゴルフをさせると、有利というバイアスのあるアフリカ系アメリカ人の方が
白人よりスコアが良くなる一方、戦略測定としてゴルフをすると、
今度は白人の方がスコアが良くなったのだそうです。

バイアスのプレッシャーによって結果が逆転さえもしてしまうのは、非常に恐ろしくもありますね。


今回は女性に特化しましたが、性別や年齢、人種、その他何らかのカテゴリーに対するバイアスで、
自分や周囲の可能性を狭めることない社会であってほしいと思います。


PR TIMES、【宝島社企業広告】「男でも、首相になれるの?」1/6(木)掲載 〜企業として、
いま、社会に伝えたいメッセージ〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001354.000005069.html
2022年1月6日公開。
ログミーbiz、「女性は数学が苦手」という固定観念がテストの点数を下げる!? 思い込みが
パフォーマンスに与える影響
https://logmi.jp/business/articles/46304







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2021年10月12日

「#駄言辞典」

だげんじてん.jpg



こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2021年8月29日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。



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今回は、友達から教えてもらって知った「#駄言辞典」についてです。

電車広告もあったようなのでご存知の方も多いのかもしれませんが、
株式会社 日経BPは、2021年6月、書籍『早く絶版になってほしい #駄言辞典』を発行しました。


公式サイトでは、「心を打つ『名言』があるように、心をくじく『駄言』もある。」とし、
「駄言(だげん)」とは「『女はビジネスに向かない』のような思い込みによる発言。
特に性別に基づくものが多い。相手の能力や個性を考えないステレオタイプな発言だが、
言った当人には悪気がないことも多い。」と定義しています。

PR TIMESによれば、本書は、日本経済新聞社と日経BPの共同プロジェクト
「日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト」の一環として、
日本社会の多様性を阻むステレオタイプの撲滅を目指し展開中の
「NIKKEI UNSTEREOTYPE ACTION」の一つとして生まれたものだそうです。

「駄言」を生み出すのは、 育ってきた環境や教育等によって植えつけられたステレオタイプだ
という考えから、どんな発言が「駄言」で、発言の何が問題なのか、世の中の常識や価値観が
時代とともにどう変化しているのかを知ることで、 無意識の思い込みをなくし、
『#駄言辞典』が必要なくなり、絶版となる世の中にしたい。 という想いが込められています。


内容ですが、第1章では、書名から想像できるように、実際にあった「駄言」が紹介されています。

ただし、そこまでで終わらず、第2章では、「なぜ『駄言』が生まれるか」というテーマの中で、
分野・世代の異なる6人の著名人に「駄言」に対する考えを何ページにもわたって載せられており、
第3章では、私たちはこれから「駄言」にどう立ち向かえばよいのかを考察していることが、
興味深そうだなと思いました。


「駄言」エピソードについては、公式サイトやツイッターのハッシュタグから、
現在も閲覧・投稿が可能です。
先日書籍の購入をしたので、読み終わったらまた感想を投稿したいと思います!

「#駄言辞典」サイト https://adweb.nikkei.co.jp/dagen/
PR TIMES、「女性なのに仕事ができるね」「男なのに育休取るの?」 発売前から大反響!
心をくじく言葉を集めた『#駄言辞典』、1日も早い絶版を目指し発行!
https://www.google.co.jp/amp/s/prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000053.000041279.html
2021年6月10日公開。






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2021年09月30日

子供の頃に遊んでいたおもちゃ

おもちゃ.jpg


こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2021年7月25日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。




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今回は、私が子供の頃遊んでいたおもちゃについてです。

おもちゃに潜むジェンダーステレオタイプは、ジェンダー関連のトピックとして、
しばしば取り上げられています。

また、LGBT+の方が大人になって、「子供の頃、ミニカーでなくて人形遊びがしたかった」等と
言っているのもよく聞きます。
最近では、自分の子供が”男/女らしい”おもちゃを好まないからという理由で
トランスジェンダーなのではないか思う保護者の方もいるそうです。(シオリーヌさんのYouTubeより)


自分の子供の頃を思い出すと、次のようなものが思い浮かびました。

 ・お絵描き
 ・折り紙
 ・あやとり
 ・おままごと
 ・パズル
 ・アイロンビーズ
 ・ハムハムハウス(シルバニアのハム太郎版)
 ・ハムハムパソコン(ゲームとメール交換ができる)
 ・ラブ&ベリーのカードゲーム
 ・ボードゲーム:オセロ、ダイヤモンドゲーム、バックギャモンなど
 ・囲碁、将棋
 ・トランプ:ブラックジャック、ポーカー含む
 ・花札 …

所謂”女子らしい”遊びが多いようには思いますが、一方で、変わった遊びもしていて、
「子供らしくない」と祖母に小言を言われたり、一緒に遊べる友達が少なかったりした記憶もあるので、
ジェンダーや年齢の枠に囚われず、いろいろなものをやらせてくれていたのかもしれません。
(にしても、きっかけが謎めいていますが)

微かな記憶で、ラブ&ベリーと同時期に流行っていたムシキングのゲームもどんなものかと一度だけやって、
こっちの方が楽しいとラブ&ベリーを続けた気もします。


幼なければ幼いほどステレオタイプな考え方がない状態のはずで、そこに周囲や社会からの影響を受け、
現在の私たちができています。

個人的には、おままごとで遊ぶことが”家事は女性がするもの”というステレオタイプに直結するとは思わず、
周囲や映像、本などでの家族像から受けた影響の方が大きいのではないかと考えます。
しかし、おもちゃに潜むジェンダーステレオタイプについて多くの人が意識することが大切なのは
間違いなく、また、「男の子/女の子だから」という理由で安直に何かを与えたり、
興味を示していないのに無理に遊ばせたりするようなことは、社会からなくしていかなければなりません。

おもちゃのバリエーション自体は既に豊かな印象があるので、そこからいかにジェンダーニュートラルに
選択できるようにしていくかが肝になってくるのではないでしょうか。

【性教育YouTuber】シオリーヌ、
「【女装パフォーマー】ブルボンヌさんとジェンダーについて語ってみた」

https://youtu.be/k16ugDI_vt0 、2021年7月4日公開。






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2021年09月22日

「デートは男性が支払うべき」と思っている人へ

デート代.jpg


こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2021年7月4日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。




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今回はデートのお会計問題についてです。

「男性が奢るべき」という価値観の人は、今は少なく、一昔前の話というイメージが個人的にはあった
のですが、状況はちょっと違うのかもしれないと思う調査結果を見つけたので紹介します。


博報堂生活総合研究所「生活定点」調査によると、2020年、「デートの時の勘定は男が払うべきだと思う」
と答えた人の割合は24.0%でした。4人に1人未満と考えると、やはり少数派ですね。
ところが、折れ線グラフで推移を見てみると、初回調査の1994年時点で27.8%。
多少減少傾向とはいえ、時代とともに減ってきたというよりもほぼ横ばいと言えると思います。

総合すると、少なくとも30年近く前には「男性が奢るべき」と考える人は既に少数派だったのです。
にもかかわらず、デートのお会計問題は未だにしばしば議論の対象になっていて、
このメジャーでない価値観に悩まされていると思うと、少数派の意見を簡単に軽視しがちな日本で
興味深い現象だと思いました。

0.jpg



1994〜2020年まで、回答者全体で20〜30%という割合ですが、性別で見ると男女差が顕著にありました。
「デートの時の勘定は男が払うべきだと思う」という女性は10〜20%で推移しているのに対し、
男性は30〜40%と、男性の方が多くなっています。
また、女性は年代別のバラつきが比較的小さいですが、男性は比較的大きくなっていました。

1.jpg


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このことから、「男性が奢るべき」という価値観が根強く残っているのは、男性(特に30〜60代)と
読み取れます。
男性に負担のかかる「奢り文化」を男性の方が重要視しているというのは、私にとっては意外な結果でした。


「男性が奢るべき」と思う男性がどのような理由でどの程度そう思っているのかは分かりませんが、
個々人が進んで快く奢っている分には全く問題ないと思います。
ただ、「男だから」という性別を理由に、デート代を支払う「べき」という半ば義務を課すような考え方は、
自分や周りに生きづらさを与えてしまっているかもしれません。

この調査結果を見て、1994年からずっと、6人中5人の女性は「男性が奢るべき」とは思っていなかったと
気づくことで、「男らしさ」から一部解放されるきっかけになればいいなと思いました。


博報堂生活総合研究所「生活定点」調査、「11. 恋愛・結婚 デートの時の勘定は男が払うべきだと思う」 https://seikatsusoken.jp/teiten/answer/772.html


余談ですが、博報堂生活総研の「生活定点」調査は、約1,400項目にも渡り、
データや情報を表示/複製/掲載/印刷など自由に利用することができるので、とても良いと思いました。
他のトピックも少しずつ見て、取り上げられるものがあれば紹介していこうと思います!






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2021年09月18日

メンズスカートはあり?

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こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2021年6月27日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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今回はメンズスカートについてです。


先日たまたま、スザンヌみさきさんのVoicy放送を幾つか聞いたのですが、
その中で、「女性がボーイッシュな服装をすることは気持ち悪いとは言われないのに、
男性がガーリーな服装をするとキモいと言われるのは男性差別ではないか」という
お話がありました。
確かに、ボーイッシュな女性はファッションとして成立しているけれど、
もしスカートを履いている“男性“がいたら、トランスジェンダーやXジェンダーの人
として受け止めるような気がします。

男性が、ネタとしての女装でなくスカートを履くことはないのかと調べてみると、
「メンズスカート」という言葉を知りました。


FASHIONSNAP.COMによると、2017年、「メンズスカート」という言葉が、
少なくとも数週間にわたってメディアをにぎわせていたようです。
「メンズスカート」は、男性が主義主張をする為の社会的ツールとして度々用いられています。

2017年6月下旬、 イギリスの男子生徒が、猛暑日にショートパンツの着用が校則で
認められていないことに抗議する為、スカートを履いて登校。
同時期にフランスでも、バス運転手が同様の理由で、同じくスカートを履いて雇用主に訴えました。

また、2020年10月にも、カナダの男子生徒が、女子生徒への性差別的な制服規定に抗議する為、
スカートを履いて登校しています。

これらの社会的なメッセージ性を持つ、スカート着用とは別に、2017年、ニューヨークを拠点とする
ブランド「トム・ブラウン(THOM BROWN)」は、2018年春夏コレクションのショーで、
「なぜ男性は女性の服を着てはいけないのか?」と、ファッションのステレオタイプに疑問を
投げかけました。
ショーでは、男性モデルの大半が様々なシルエットのスカートとハイヒールを履き、
ランウェイに登場したそうです。(FASHIONSNAP.COMの関連記事から閲覧することができます。)


女性が“男らしい“服を着ることができ、男性は“女性らしい“服を着られないというのは、
ファッションの幅が男女不平等であると言えると思いますが、私は身の回りにスカートを
履きたがっている男性を見たことがありません。

上記のファッションショーも4年も前の話で、メンズスカートの需要はあるのだろうかと
正直思った私は、TwitterとInstagramで「メンズスカート」と検索してみました。
すると、そこには、数は少ないかもしれませんが、最近まで、メンズスカートを欲していたり
気に入っていたり、広めたいと言っていたりする人たちがいたのです。


選択的夫婦別姓等について、自分の周囲に別姓を望む人はいないから必要ないと言う人を
見ることがありますが、今回は私自身が、身の回りで聞かない声に気づく機会となりました。
私は、その主張をする人が仮に少数だったとしても、他の人の生活に支障がないのであれば、
積極的に選択肢を増やしていくべきだと考えています。
微力ではありますが、この投稿でメンズスカートへの理解が広がったら嬉しいです。

メンズスカートについて、もっと詳しい方がいらっしゃったら、是非コメントで色々と教えてください?


スザンヌみさき@日本で一番 男→女にさせてる人、
「女性は差別されてる?男から女に性別を変えた私が感じるポイント」

https://voicy.jp/channel/1925/163296 、2021年6月7日公開。
FASHIONSNAP.COM、「メンズスカートはファッションとして浸透するか?」
https://www.fashionsnap.com/article/2017-07-06/mens-skirt/ 、2017年7月6日公開。
ハフポスト日本版、「男子生徒がスカートで登校。何が起こった?制服への抗議運動が、
カナダの高校生の間で広がる」
https://www.google.co.jp/amp/s/m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_5f83a20fc5b6e5c32000327f/
2020年10月12日公開。






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2021年09月11日

ランドセルの色 2021

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こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2021年6月20日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。




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今回はランドセルの色について、喜ばしい記事を見つけたので紹介します。

かつてはランドセルといえば、男子が黒、女子が赤というのが一般的でした。
朝日新聞デジタルによれば、それは戦後から1990年代まで続き、その後、多色化の先駆けとなったのは、
イオンだそうです。

ランドセル工業会が2021年4月に小学1年生に進学した子どもの親、計1500人に、
購入したランドセルの色などを尋ねる調査では、女子の購入したランドセルの色は、
「紫/薄紫(スミレ、ラベンダー等)」が21.5%で1位となりました。
2019年、2020年の調査で1位だった「赤(レッド)」は21.1%で僅差の2位、2018年調査で1位になる等
これまで赤と首位を競ってきた「桃(ピンク、ローズ)」は19.3%で3位でした。

男子の購入したランドセルの色は、「黒(ブラック)」が1位(61.2%)で、「紺(ネイビー)」(16.9%)、
「青(ブルー)」(10.6%)と続きました。黒の割合は2018年以降で最も少なくなっています。


2001年、紫や青、茶色など、24色のランドセルの販売を始めたイオンは、今ではラズベリーピンク、
ミントなど、最大330種類のランドセルを取り扱っています。
そのカラフルさを体現し、HPでは、ミルキーホワイトやラベンダーのランドセルを背負った女の子と
紺のランドセルを背負った男の子が載っていました。

また、ランドセルなどの革製品を製造する土屋鞄製造所のLINE UPサイトには、
濃い赤のランドセルを背負った男の子と黒のランドセルを背負った女の子が並んでいます。
「誰でも、どの色でも、自分の好きな色を」をコンセプトに、来春入学する児童を対象にした
新シリーズだそう。
以前から、カタログやウェブサイトで性別を区分した案内はしていなかったとのことですが、
今回はさらに子どもの意思を尊重し、後押しできるようなシリーズとしたと言い、イオンは勿論、
1965年創業の老舗が、そのようなステレオタイプに縛られない取り組みをしていることを素敵に思いました。


ランドセル工業会の調査に戻ると、購入した商品の決定理由(複数回答)は、「子どもの好きな色だった」が
49.7%で1位となっていました。
2003年に小学校に入学した私は、祖母から牛革の高級ランドセルをプレゼントされ、
他の選択肢を知ることなく赤いランドセルを背負っていました。
周りを見ると、女子ではピンクはある程度、水色も何人かいましたが、男子は皆んな黒色だった気がします。

〈他の人が何色だから〉とか、〈親や店員さんが薦めるから〉といった理由でなく、本人の意思を尊重して
ランドセルの色を決める傾向になってきているのは喜ばしいことだと感じました。
小学生同士もお互いの好みを否定せず、それぞれのランドセルの色を認め合えていたら尚良いなと思います。




↑是非見に行ってね(PR)

朝日新聞デジタル、「アナ雪効果? ランドセル女児1位にあの色 業界も衝撃 」 https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASP6866K7P62ULEI003.html
2021年6月11日公開。
ランドセル工業会、「ランドセル購入に関する調査 2021年」 http://www.randoseru.gr.jp/graph/
2021年4月9日公開。
イオン公式HP、「イオン新入学2022 イオンのランドセル一覧」 https://www.aeonretail.jp/kidsschool/product/
土屋鞄製造所HP、「LINE UP 2022」 https://tsuchiya-randoseru.jp






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2021年09月09日

レディースメニューに対するモヤモヤ

レディースメニュー.jpg


こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2021年6月13日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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今回はレディースメニューに対するモヤモヤについてです。
飲食店によって、レディース麺・レディース丼・レディース定食・レディースセット等と
呼ばれているものですね。

これらのレディースメニューは、女性限定で提供されている場合と男性も注文可能な場合とが
ありますが、それぞれに対して私の思うことを紹介します。


?@女性限定のもの

きっちんぷらす+によると、女性限定のデザートサービスやレディースランチ等の、
女性限定のサービス・メニューには集客効果があるそうです。

しかし、個人的にはその主張には疑問があります。
デザートやランチの質が良くて本当に女性客を集めているのなら、女性限定にしない方が
男女問わず集客できるのではないか。
女性限定にしていることで集客効果も狭めてしまっているのではないか、と思われます。

また、そのメニューのターゲットが完全に女性で男性客には響かないと考えているのなら、
別の2つのことを感じます。
1つは、それならば何故男性集客の為のサービスやメニューは用意しないのかということです。
そして、もう1つは、“女性らしい“、“女性が好きそうな“メニューを好む男性もいるという視点が抜けている、
もしくは無視されていることです。

2016年、男性のみ入店禁止のイタリアンが議論になったそうですが、社会には、
女性側も大したメリットのない“女性優遇“が存在していて、余計な男女分断を生んでいると感じることが
あります。
必要な今はなき選択肢を求めつつ、おかしな制度は不要だときちんと伝えていくことが大切だと
考えています。


?A男性も注文可能なもの

女性限定でないのに「レディース」と名打っているものについては、何故その言葉を名前に入れたいのか
疑問です。
そして、?@-2と同じく、こちらも“女性らしい“、“女性が好きそうな“メニューを好む男性もいるという視点が
抜けている、もしくは無視されていると感じます。

例えば、「レディース麺」や「レディース丼」は往々にして量がやや少なめなだけですが、
女性が少食で男性は沢山食べるというのは、ジェンダーステレオタイプだと思います。

実際に、私はラーメンは大盛り、インドカレー屋さんではナンを2枚食べる一方、
彼氏はかつやのカツ丼(梅)を食べるのすら苦しいほどの少食。
このように、食べる量は性差でなく個人差の問題です。
しかし、もし少量のメニューが「レディース◯◯」と名付けられていたら、少食の男性が頼みづらくなって
しまいます。

また、私自身、これまでの人生で「女の子なのによく食べるね」と男性から言われたことが何度もありますが、
レディースメニューの用意されている飲食店で女性が通常サイズや大サイズのものを注文することで、
〈私は“普通の“女子よりも沢山食べるんだ…〉とネガティブな感情を持ちかねないと感じます。


サービス内容やメニューの名称は各飲食店が経営方針に基づいて決めることで、
「差別」と言うのは言い過ぎでしょう。
それでも、サービスの対象とされ、ある意味優遇されているはずの性別なのにもかかわらず、
何だかモヤモヤするなあと思いながらレディースメニューの看板を出している店を素通りする、
大食い女子の心情を紹介させていただきました。

皆さんはレディースメニューについて、どのように感じていますか?

きっちんぷらす+、「マンガ&解説『繁盛店への道』正しい選択はどっちだ! Vol.29
女性限定メニューやサービスの効果は?」
https://kitchenplus.jp/road_success/volume29.html
2011年12月1日公開。






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2021年09月03日

新たな選択肢 〜トランプ〜

トランプ.jpg


こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
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更新が空いてしまい、すみません。。。

今回は、 2021年5月30日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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今回は新しいトランプの話から、関連して、新たな選択肢を作ることに対する私の考えをお話しします。


先日、「誰もが楽しめる『ジェンダーフリーのトランプ』が誕生!」という記事を、友人がシェアして
くれました。

内容は、オランダ在住のデザイナーであるIndy Melikさんが、ジェンダー平等かつ人種平等
(原文: gender and race-neutral)の新しいトランプ「GSB Playing Cards」を製作したというものです。

世界が変化し多くのことが違った角度から見直されている中で、何故トランプはまだ伝統的な物が
使われているのだろうと昨夏ふと疑問に思ったというIndy Melikさん。
「従来のトランプは、キング(男)がクイーン(女)の上に立つというステレオタイプなジェンダーロールが
描かれていて、そして、絵柄のキング・クイーン・ジャックは大抵白人だ。」と言い、
スポーツのメダルで馴染みのあるゴールド、シルバー、ブロンズで代替しました。


この投稿をご覧になっている方の中にも、トランプが時代に合っていないと言うなんて、さすがに
過敏だと感じる方もいるでしょうか。

Indy Melikさんは、新しいトランプの販売に当たって賛否両論あったことに対し、「私のカードは従来の
トランプを代替するものではなく、あくまでも新たな選択肢として作ったものだ。」と述べています。
つまり、伝統的なトランプではカードゲームを楽しめない人に対する選択肢として
多くの国や店で販売されることは望むけれど、「GSB Playing Cards」を批判する人も含めた全ての人たちに
伝統的なトランプを捨てさせ、新しいトランプを使わせたい訳ではないのです。


少し話は逸れますが、2013年、同性婚に賛成票を投じた、ニュージーランドのモーリス・ウィリアムソン
議員の有名なスピーチがありますね。
「明日も世界はいつものように回り続けます。だから、大騒ぎするのはやめましょう。この法案は
関係がある人には素晴らしいものですが、関係ない人にはただ、今までどおりの人生が続くだけです。」

そうです。「GSB Playing Cards」だけでなく、同性婚も夫婦別姓も配偶者の呼び方も#KuToo も、
伝統的な従来からの制度に不便や不満のない人には関係なく、今まで通りの生活が続きます。
異性のパートナーと結婚し、夫婦で共通の苗字となり、自分の配偶者を主人/旦那/奥さん等と呼び
(他者の配偶者を呼ぶときはその人の考え方に想いを馳せてもらいたいですが) 、
パンプスを履いて働くことは、その逆と等しく自由なのです。

こういった、今はない新たな選択肢をただ作るだけの“改革“については、ジェンダー平等な社会に
していくためにどんどん進められても良いのになあと思います。

貴方がほしい新たな選択肢はありますか。

TABI LABO、「誰もが楽しめる『ジェンダーフリーのトランプ』が誕生!」
https://tabi-labo.com/299098/wt-gsbcards 、2021年2月17日公開。
GSB Playing Cards 公式HP https://www.gsb-playingcards.com
ハフポスト日本版、「3分で学ぶ世界『同性婚を認めても、関係ない人にはただ今まで通りの人生が続くだけ』
賞賛を集めたニュージーランド議員のスピーチ」

https://www.google.co.jp/amp/s/m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_5f7a6cdec5b64cf6a2523bd6/
2020年10月5日公開。






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2021年08月20日

チャリツモ「政治家 うっかり失言 TIMELINE 〜ジェンダー編〜」

チョリツモ.jpg


こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2021年5月24日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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一つ一つの発言が十分に衝撃的なのですが、全て並べて見ていくと、より一層、
日本の政界の異常さが身に沁みます。

掲載元の総括に以下のように書かれていて、まさにその通りだなと感じたので、
引用させていただきます。
WEB上には他にも過去のジェンダー関連の失言が纏められています。是非ご確認ください。


「メディアが即時性を求めるあまりに(中略)断片的な報道しかしないため、
選挙の頃には人々の記憶から、失言は完全に忘れ去られています。
また、多くのメディアでは数年前のネット記事をインターネット上から削除しています。
そのため過去の政治家の発言や事件を読むことはできません。
権力の監視者として機能すべきメディアが過去の記事を自ら消しているため、
国民は長期的スパンで政治を知ることも監視することもできません。
選挙において候補者は未来を語ります。
私たち有権者は、一番夢に溢れた未来を語った候補者や、知名度のある2世議員や
タレント議員に安易に投票するのではなく、候補者の過去の発言や実績などから
候補者の語る未来が、本当に実現することができるか見極めた上で投票すべきだと
私は思います。」


#Repost @baby_feminist with @make_repost


掲載元:チャリツモ、「政治家 うっかり失言 TIMELINE 〜ジェンダー編〜」、
https://charitsumo.com/ukkari/13967






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2021年08月17日

ご主人/奥様に代わる配偶者の呼び方?A

主人?A.jpg


こんにちは。

Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。

今回は、 2021年5月23日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。




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前回は、夫の呼称に関するアンケート調査の中で、
実際に使っている呼称、未婚の人が仮に配偶者がいた場合に使いたい呼称、「理想の表現」と考える呼称の
回答結果を紹介しました。

今回は、理想と現実のギャップから来る違和感や困り事について取り上げます。


まず、アンケート調査では、「他者の夫について言及する際、表現に困った経験」の自由記述欄に
966の回答が寄せられたと言い、記事では、以下の3種類が抜粋されて紹介されています。


? 消去法で「旦那」などを使っている
 ・丁寧さがありつつ自然な表現が見当たらず、消去法的に「旦那さん」と呼んでいる。
  自分が使われたくない言葉を、人に対して使うのは申し訳なさもある。
 ・お名前を知らない場合になんと呼べばいいか分からず、「旦那さん」と呼んでしまうが、違和感がある。
 ・本当は「お連れ合い」などを使いたいが、あまり一般的でないため、「ご主人」を不本意ながら使っている。

? 「ご主人」、「旦那さん」の使用を避けたいという考えから工夫しているものの、
  コミュニケーションコストや不自然さが否めない
 ・「夫さん」を使うと、9割方、聞き返される印象。「弟」と間違えられることもある。
 ・「パートナーの方」と言ったら、「違う。結婚している。」と返されたことがあった。
 ・名前が分からない時は、主語をなくした文章にする。なんとなく通じるが、不自然。

?初対面の相手の一緒にいる人や家族に言及する仕事上の場面での困り事がある
 ・主人や旦那といった表現は避けたいが、ビジネスの場で丁寧な表現をしようとすると、
  「ご主人」、「奥様」とつい口に出てしまう。
 ・医師という職業柄、患者さんの家族関係を詳細に把握する必要のある場面が多く、
  同性カップルの方や事実婚の方に配慮した表現はないものかと頭を悩ませている。


又、「『主人』に替わる、男性配偶者を表現する言葉の提案」の自由記述には1324の回答があったそうです。

?「夫」、「パートナー」、「連れ合い」など、今ある言葉を定着させる案

この代替案については、以前私がプライベートのTwitterアカウントで、
上司の配偶者に対する適当な呼称がないことを呟いた際にも、友人から提案があったものです。
(実際に、「夫/妻さん」を使っている人を身近に知っているという友人もいました。)
但し、「夫/妻さん」がもっと浸透すればいいと言う人たちがいた一方で、
会話相手やその配偶者の性別を固定することになると感じている人もいたそうで、
その点は私自身、当時、意識が足りなかったなと思いました。

?その他の提案

「相方」、「相棒」、「彼/彼氏/カレ」、「連れ/ツレ」、「同居人」、「ご家族」、「伴侶/御伴侶さん」、「結婚相手」、
「配偶者/配偶者さま/配偶者の方」、「ご夫君(ふくん)」、「つま」(夫も妻も)、「ダーリン/ハズバンド/hubby」、
名字で呼ぶ、新しい言葉が欲しい


アンケートの回答者に偏りはあるかと思いますが、
ご主人/奥様という配偶者の呼び方に違和感を持っている人、代替表現がないという困り事を抱えている人、
性別を固定しない新しい呼称を求めている人が多くいたことに、良い意味で驚きました。

そして、ハフポスト記事の筆者も含め、使い始めは言い慣れなかった言葉も、言っているうちに慣れ、
自分の中でしっくりくると主張する人たちに勇気をもらいました。


皆さんは、他者の配偶者/パートナーをどのように呼んでいますか。
私たちの作っていく新時代の呼称としてどれが気に入りましたか。

連帯して別の呼称を使っていくことで、主人/旦那/奥さん/嫁などの呼称を聞く機会が無くなっていくと
良いなと思います。

ハフポスト日本版、
「『主人』『旦那さん』に替わる言葉は必要?配偶者の呼称、みなさんはどうしていますか
【2000人アンケート】」、

https://m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_6037932cc5b67259f8940da5/ 、2021年3月5日公開。

?夫婦間の合意のもと、自身の配偶者に対し、個人の趣向で「主人」「家内」等の上下関係の感じられる呼称を使用することについては自由ですので、反対していません。






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