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誰にも求められていない仕事シリーズ。
今日もウルトラスーパー長文です(笑)
読む方は覚悟してください。
前職での話です。
商品などを販売する際、レジを使うこともある仕事でした。
レジを使うということは、当然、レジ点検(お金の受け渡しなどで間違いが無いか調べる)もあるわけで、自分の会社では閉店後に行っていました。
入社して数ヶ月経ち、仕事にも慣れてくると、自分もそのレジ点検をするように。
このレジ点検をやるのは、その日、最後に退社する社員という決まりでした。
だから同じ人間が毎日やるわけではなく、日替わりのようなものです。
先輩にやり方を教えてもらい始めると、すぐ、あることに気づきました。
それは 「コインカウンター」 を使わずに、レジ点検をしていたということに。
自分は10代〜20代後半までの間、コンビニ数店舗でバイトをしており、
レジ点検は出勤する度に行っていました。
そんなときに必ず使っていたのが、コインカウンター。
今は違うかも知れませんが、その当時はどの店でも絶対に使っており、
これ無しでレジ点検をすることはありえませんでした。
なぜなら、コンビニの場合は常に営業中で、勤務交代をする前にレジ点検をするから。
だから、ある程度のスピードが必要。
手でいちいち数えてなどいられないし、コインカウンターという便利な道具があるわけです。
なので、レジ点検の際は必需品でした。
そんなわけで、自分もすぐに先輩に進言、
「ここではコインカウンターを使わないのですか?」と。
先輩は 「昔からこのやり方なので、特に不便には思わない」とのこと。
確かにコインカウンターを使った事が無い人には、あの便利さは伝わらないかも知れません。
しかし、あれば絶対に便利で、レジ点検も早く終わる。
入社した当時でやる気に満ちていた自分は(笑)、さっそくコインカウンターを買ってきました。
ただし、社長の許可は取らず、自腹で。
(* 会社で使うものを自腹で買うのは、賛否両論あると思います。
どちらかと言えば悪になるでしょうが、ここではそれは置いておいて下さい)
自腹で買いはしましたが、別に自分専用などという考えではなく、
レジ点検をする人全員に使ってもらいたいので、会社に持っていきました。
自分がコインカウンターを買ってきたことを知ると、クソ社長は少し困った顔をしましたが、
その当時はそんなに険悪な関係ではなく( 笑)使うことも一応、許されました。
というわけで、その日からレジ点検はコインカウンターを使っていたのですが・・・・・・。
使い始めて一ヶ月ほど経った頃、レジ点検している自分のところにクソ社長がきて
「なんか違う」
と言い始めました。
話を聞くと・・・先日、TVで事故により脳みその一部が無くなった人の話を見た。
そうなると人はしゃべったりすることが出来なくなるものだが、その人は脳のリハビリにより
、失われた能力を取り戻せた。だから脳を使うことは大事なんだよ!と。
それを聞いて自分は、脳を使うことの大切さについては同意しました。
使わないとドンドン衰えてしまうものでしょうから。
しかし、社長がこの話を自分にしたのには意味がありました。
それは
「レジ点検でコインカウンターを使うな」
という事を伝えてきたのです。
最初、聞いたときは意味が分かりませんでしたが、要は「手を使って数えろ」と言いたかったようです。
コインカウンターを使うことにより、手を使わなくなるから、その分野の能力が伸びなくなると。
クソ社長と、その当時は仲がソコソコ良くても、当然、納得はできません。
だって、全国のコンビニなどで取り入れられている方法です。
それで数年間やってきたというのもあるし、コインカウンターを使うことに文句を言い出す人なんて、コンビニ時代には皆無。
どう考えても、手で数えるよりも早く、正確に数えることが出来るわけですから。
電気を使ったり、特殊な操作をしたりする必要もなく、費用がかかるわけでもない。
それなのに、なんで自ら手間がかかることをしなきゃいけないのかと。
そして、その場で若干の反論をしましたが、残念ながら受け入れられませんでした。
とはいえ、その当時は社長以外の昔からいる部下数名も、コインカウンターを使うことには反対だったようです。
ようは「昔からこのやりかただから」が好きだったみたいです。
明らかに便利なのにそれに気づけないのは、クソ社長の腐った教育によるものですね。
洗脳されていると、コンビニのバイトでも分かる理屈が分からないのです。
ちなみに自分より後に入社した人間は、
全員、コインカウンターを使用するべきとの考えでした(笑
だって、どう考えても・・・・・・・。
自分よりも年上の上司が、自分のレジ点検の作業中、不思議な顔をして
「なんで手なんかで数えてんだ、アレ(コインカウンター)使えばいいべ?」
と聞いてきたことは忘れられません。
使えない理由も説明したら、
「はあ〜相変わらずアイツ(クソ社長)の考えは意味不明だな〜」
と笑っていました。
と、自分で買ってきたコインカウンターは封印され、
その後は手でレジ点検をすることが続いていたある日、
社長から遠回しに指摘されます。
「kanimisoのレジ点検は遅い!」と。
・・・殺っちゃってもいいですか(苦笑。
確かに、他の人間が10分のところ、倍の20分はかかっていたかも知れません。
それは自分の能力の低さを認めます。
しかし、手で数えれば、コインカウンターよりも正確性は格段に落ちます。
しかも、数えている途中で何かあれば数え直しが発生する手作業。
そういうのを無くすために、コインカウンターを自分は買ってきて導入したのに禁止。
それで「お前は遅い」って言われたら、皆さんどうですか?
マジで殴り殺したくなるでしょ(笑
(ちなみに7〜8年やったコンビニで、レジ点検が遅いと言われた事は一度もありません)
で、焦ると更にミスが発生する悪循環。
ええ…何回もミスっては「お前はこの手のミスが多すぎる」としかられました。
もう、心の中で笑うしかありません。
その当時は怒りを通り越して呆れていました。
結局、こういうことの積み重ねも、クソ社長との信頼関係が崩れる原因だったのでしょうね。
こういう環境の中で、その後も手で数えるレジ点検は続きました。
そしてあるとき気づきました。
確かに、手で数えるのは早くなったなと。
でも、そのとき思ったんです。
「だからなに?」
結局、苦痛の果てに手に入れた能力は、言うなれば意味のない超能力のようなもので・・・。
例えるなら、テーブルの上にあるスプーンを、一切触れずに24時間かけてコップの上に乗せる。
確かに未知のエネルギーだから凄いとは思います。
でも、同じことを、手を使ってやれば1秒で出来るとしたらどうします?
俺は国民の99.9%が、手で乗せる方を選ぶと思うのですよね(笑
そこからその超能力が進化して、手でやるのと同じスピードになるのなら、
また話は違いますが・・・・・・。
でも、そこから進化しないなら、絶対に手でやった方が早いでしょう。
だから、習得してもほぼ意味のない能力なわけで・・・。
このように、本当に無駄な作業をさせてくれたクソ社長。
これに関しては、楽をしたらズルいわけでもないのに。
レジ点検における“早く正確に数える”という目的が分かってないほどの絶望的なアホでした。
今でもこの社長はきっと、部下に役に立たない能力を必死で習得させては「あいつら使えね〜」と愚痴っているのでしょうね。
1番使えないのはクソ社長だったというオチでした(笑。
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