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2020年09月06日

ランエボというクルマ

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 こんなブログに来る様な方には今更説明など不要だという事は十分に承知しておりますが、ランサーエボリューションというクルマは三菱自動車が「世界ラリー選手権」に参戦する事を目的としてホモロゲ—ション取得の為に開発、生産していた車種という事になります。この少し前、ギャランVR-4でWRCに参戦していた三菱はそのコンポーネンツを一回り小さい車体のランサーに押し込んで…というストーリーはあちこちで見聞きする事が出来ると思いますので、ここではランサーエボリューションがデビューした頃に私が見て感じていた事を…。




■Gr.Aの時代
1993_Subaru_Impreza5552.jpg ※画像は拾いモノです。著作権等問題ありましたら削除致します。
 90年代…世界ラリー選手権、いわゆる「WRC」は日本メーカーのクルマが大活躍していた事もあり、インターネットが発達した2020年現在よりも身近に感じていた様に思います。当時私は中学生ぐらいでしたが、不定期にやっているWRCのTV番組で4ドアの555インプレッサやランサーエボリューション、カストロールカラーのセリカが森林の中(1000湖ラリー)やぬかるんだ泥道の中(RAC)を駆け抜けていく姿にシビれましたし、ゲームセンターに行けばラリーのゲームが置いてありました。




■WRカーの登場
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 少し時間が経つと、ほぼ 市販車そのままの姿で走ってたのラリーカーは「WRカー」になり、参戦メーカーも増えWRCは隆盛を迎えます。( セアトとかシュコダとか…それまで聞いた事もない様なメーカーも参戦して来ます…)書店ではF1雑誌に並んで、1戦ごとに専門誌が発売されシーズンが終了すればシーズンを総括した高額なムックも出ていましたね。欧州勢もラリーカーをイメージした限定車を販売していたようですし街中ではインプレッサ、ランサーエボリューションのレプリカを割とよく見かけました。今では到底考えられない事ですね。

 私も高校生から浪人生活を経て大学生になった頃がWRCが一番盛り上がっていた(身近に感じていた)様に思います。この頃インターネットもADSLを始めとした高速な通信環境が急速に普及し、スバルのHP等でリアルタイムでSSごとのレポートやタイム、順位を見たりしていました。( 2003年のツール・ド・コルスは文字のレポートを読んでいるだけでものすごく興奮した事を覚えています。)




■SUBARUとMITSUBISHI
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 この当時私はどちらかというとランエボよりもコンスタントに結果を残すインプレッサの方に憧れていました。ワークスのランエボはクセが強く、T.マキネンが4連覇を果たすもののR.バーンズ以外の セカンドドライバーは皆空気状態で専門誌やクルマ雑誌でも 「市販車の特性でも素直なマシン特性のインプレッサと比較して、エンジン特性はランエボに分があるものの電子制御による車体の挙動は不自然な感覚で…」みたいな試乗記事やレビューも多く、2000年頃には既に成績に翳りが見え始めていた三菱がWRカーを投入するも成績が振るわず(本社のリコール問題等もあり)参戦休止、撤退に追い込まれてしまったのに対してC.マクレー、R.バーンズ、P.ソルベルグとエースが抜けても次代のチャンピオンが出て来るストーリーもあって応援のしがいがあったのです。

 日本でのWRCの盛り上がりとしてはラリージャパンが初開催された2004年がピークだったと思います。翌年以降スバルの成績が降下、それと共に熱が引いて行き リーマンショックがモータースポーツを直撃。スバルの撤退と共に日本におけるWRCは見る影もなくなってしまったと思います。私もしばらくは専門誌でリザルトを追いかけるぐらいはしていましたが就職して忙しくなって行くと共に、WRCを見る事はすっかりなくなってしまいました。




■祭りの後・・・
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 祭りはいつか終わるもの。 熱狂した時代が去った後…祭りが終わった後に市場に残されたのはWRCワークスカーのベースモデル、ホモロゲ—ションモデルとしての使命はなくなった(市販車改造部門の競技ベース車としてはインプレッサWRXと共に唯一無二でしたが…)高性能なロードカーとしてのランサーエボリューション(とインプレッサWRX)だったのです。2010年代に入り工業製品としての自動車に求められるのはしびれる様な加速や、意のままに操れるハンドリングといった動力性能ではなく、更なる安全、環境(燃費、排ガス)への配慮…明らかに時代の流れにそぐわないこの2つのモデルは2016年にランエボが、2019年には相方のWRX−STIもそれぞれ 「ファイナルエディション」を花道にして市場から退場して行きました。ある意味ランエボが生まれた頃からその終わりまで見る事が出来たのは幸運だったのだと思っています。


2020年09月23日

ランエボと奥さん

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■クルマ好きの女性はいるのか・・・
 インターネットや雑誌の中ではマニュアル車のスポーツカーを転がしてサーキットへ行ったり、クルマを横に向けて走らせているクルマ好きの女性の方もいるのは承知していますが、世の中でそんな女性の人数は 絶対数では極めて少数派。私もこれまでの人生で1人しかそんな女性( スバル車乗り、水平対向エンジンへの熱い想いを語ってもらった事があります。)に会った事はありません。そんな女性がパートナーであれば家庭のクルマ選びも楽しいモノになりそうですが中々そうはいきませんよね?実際、私の奥さんも「AT限定免許」でほとんどクルマを運転する事もないし、しようともしません。しかしながらクルマというのは高額な買い物であり、かつ購入費用を家計から支出するとなれば夫婦の共有財産となるワケですから勝手に私が購入する事は出来ません。いや、出来ますけどしない方が無難でしょう。まぁへそくりだとか、独身時代の貯金だとかがあって、家計を脅かす様な影響を与える事が無ければ購入しても良いと思うんですが、 不要な軋轢が生まれるのは明白ですし、 後年までシコリを残す事は想像に難くありません。…であればクルマ好きの旦那さんがクルマを買い替える際には「十分な提案と説明」を果たして家族(奥さん)にしっかりと納得してもらった上で契約書にハンコを付く必要があるワケです。




■クルマの買い替え時期を迎えて・・・
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 では私がランエボXに買い替える際は実際どうだったのか…といいますと、前車アウトランダーも乗り始めてから10年を超えて来ると、いくら気に入っているクルマでも 「まだまだ乗るぞ」という気持ちがある一方で、どうしても買い替えを意識する事が増え始めました。「今だったらいくらで売れるだろう」とか「クルマがどんどん高くなってるから、買い替えるなら早い方がいいよな」「ミニバンはやだな・・・」「やっぱりアウトランダーを乗り潰すまで・・・」とか思考がループする様に・・・。そうは言っても買い替えを意識し始めてから何となく次期車の候補としてCX-5、アウトランダーPHEV、エクリプスクロス、パサート…等を見に行ったり試乗しに行ったりしていたんですが 私自身どのクルマに試乗してもアウトランダーの良さを再確認するだけの結果になっており、奥さんもそれを見透かしていたのかどこかクルマの買い替えは「まだまだ先のハナシ」で休みの日のヒマつぶしに冷やかし半分でディーラーに行ってる程度の感覚だったのかも知れません。どのクルマについてもCW5W型アウトランダーに比べれば内装の質感は総じて高く「良いクルマだと思う」とか「これなら良いね…」と言った様な前向きな発言がありました。




■いざランエボXを見に行くと・・・
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 ところが初めてランエボXの中古車を見に行った際の事、実際に車内に乗り込んだりエンジンを掛けさせてもらったりしたんですが 急に不機嫌そうになり 口数が減ってしまいました。帰路、ランエボについて私があーだこーだと喋っていたんですが、ハッキリと 「空回りしているナ…」という感覚があった事を覚えています。 時代にそぐわない大型のリアウィングが生理的に受け付けられなかったのか、 ノーマル車なのにやたらとうるさいアイドリング音が癇にさわったのか、初対面のランエボに対しては「嫌悪感」「拒否感」を覚えた様でした。その日以降、私は水面下でランエボXの中古車の良いタマを真剣に探し始めたんですが、奥さんはクルマの買い替え話には乗って来なくなりましたね。それからしばらくして遠方のスポーツカーを取り扱う専門店に良さげなタマ(マニュアル車)が出て来たので、半分ドライブ旅行として連れ出して一緒に見に行ったんですが、ハーフレザー仕様の内装が気に入ったのか半分諦めたのか 「オートマのヤツだったら買ってもいいけど、マニュアルは止めて」との内諾を得ました。しかしながら 私が欲しいのは5速マニュアルのランエボXであり、 ツインクラッチSSTのランエボXではないのです。中古車というのは一期一会、同じ個体はありません。一応、SST車の良好なタマを探し始めましたが、2日後にはお店に購入の意思を伝えてしまいました…。

つづく(つづきません。)


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