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2020年10月06日

サンバーバンTVにワゴンTWのパワーウィンドウを移植してみました

IMG_20201008_103353_6.jpg



2008年にサンバーバンを新車で購入した時にはリモコンの集中ドアロック(キーレス)は欲しい装備でしたので標準装備されている「トランスポーター」というグレードにしたのですが、オプションで装着可能なパワーウインドウは車中泊などの時にキーをONにしなくても開閉できる手動式の方が良いと思っていたので装着しなかったのです。

≫ 参考記事:サンバーのウインドレギュレーター をアルミでドレスアップ

パワーウインドウは無くても良いのは現在も変わりませんが、オプションやグレードについては自由に新車を選べたのだから、サンバーバンの最上級グレードのディアス・スーパーチャージャー4WDにしておけばよかったと少し後悔しています。
まあ、最上級グレードのディアスにすれば自動的にパワーウインドウは標準装備となりますが・・・

そんな私のサンバーですが、何を思ったのか急にパワーウインドウを装着してしまいました。
今回はサンバーバンTVにワゴンTWのパワーウィンドウを移植してみたという内容になります。




なぜ、急にパワーウインドウを移植したかというと、先日某オークションを見ていた時にパワーウィンドウレギュレーターとディアスのフロントドアの内張りやドアハーネス(ドア内の配線)、スピーカーなどの一式がセットとなって安く出品されていたからなんですね。

以前に聞いた話なのですがサンバーはグレードや年式によって配線が違っていて年式やグレードによる互換性があまりないと聞いた(読んだのかな?)からなのです。

ところが、今回出品されていたセットはドアハーネスがちゃんとセットされていたのと、立体的なディアスワゴン用のフロントドア内装(内張り)がセットになっていたので冗談半分で入札しておいたら落札してしまったという訳です。1万円ちょっとでしたので安かった・・

sp1.jpg

出品されていた時の画像です


フロントドア内装(内張り)は現在装着しているディアスワゴン用のリアシートと同じ色になるので統一感が取れるのも魅力に感じました。

サンバーをパワーウィンドウ化するには社外製のキットなどもあるようですが、みんカラなどを見ているとあまり評判がよくないようなので、やるならやっぱり純正です。

しかし純正パワーウィンドウにするためにはバラバラに販売されているパワーウィンドウ用のモーター付きレギュレーターをはじめ、スイッチや配線、リレーやサーキットブレーカーなどが必要になります。

落札したセットがすぐに届いたので確認してみるとパワーウィンドウ用のリレーとサーキットブレーカーが不足していることが分かりました。

サンバーのパワーウィンドウの配線について


付属していたドアハーネス(配線)のコネクターは車体側のコネクター片側2個あるコネクターと同じであることが分かりました。
※2008年のサンバーバンのトランスポーターグレードではドアハーネスはキーレスのアクチュエーターのみの配線が入っているだけで車体側とは一つのコネクターと接続してあり、もう一つのパワーウィンドウ用とみられるコネクターは接続されていませんでした。

パワーウィンドウ用の配線とコネクターがドアハーネスの所まで来ているのはラッキーです。
これだけでだいぶ作業が減りますが、なぜかスピーカー用の線は来ていませんでした。

それでは早速パワーウィンドウの移植作業をやりたいところですが、不足しているリレーとサーキットブレーカーを手に入れなければなりません。
その2つを手に入れればパワーウィンドウが動作するかは分かりませんが。

パーツが揃わなくてもパワーウィンドウ用のモーター付きレギュレーターの取り付け作業を初めてしまいたいところですが、作業中は窓の開閉が出来なくなってしまうので2つのパーツを揃えてから交換作業を始めることにしました。駐車場で窓開けっぱなしという訳にもいきませんので。

サンバーのサーキットブレーカーの購入と取り付け



最初にサーキットブレーカーですが、接続する車体側のコネクターはAT車ならシフトレバー、MT車なら小物入れのある場所を開けると少し右の方に2極の白いコネクターがありました。
IMG_20201002_120703_6.jpg

これに接続するサーキットブレーカーがこちらです。
IMG_20200930_144618_6.jpg

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スバルの純正部品番号が85543AE000です。
品名が「ブレーカ,パワーウインド」でした。
スバルのパワーウィンドウ用のサーキットブレーカーだけでも7種類ほどあるようなので、もし購入されるのであれば部品番号で注文・購入すれば安心です。



パワーウィンドウ用リレーの取り付け


そして、2つ目のパーツのパワーウィンドウ用のリレーですがスバルの純正パーツは部品番号が「85542AC020」です。


このパワーウィンドウ用のリレーもはスバル純正部品では8種類ほどありますので注意しなければならないのですが、価格が2,300円程度です。

ところがこのリレー自体は汎用のミツバ製(正確にはミツバサンコーワ社)のRC-5003Pというリレーだそうで、価格は安いところでは600円程度で販売されているのです!
送料込みでも1500円程度で販売されているので800円くらいは純正を買うよりお得です(同じ物ですので)



こちら↓がウワサの(?)RC-5003Pです。

IMG_20200921_154904_2.jpg

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IMG_20200921_154849_2.jpg

パワーウィンドウ用のリレーを取り付ける場所はステアリング下というのか足元にあるヒューズボックスにあります。
ヒューズボックスが車体に取り付けたままの状態でリレーを取りつけるのは至難の技ですので2か所の固定ボルトを外してヒューズボックスを外し、ヒューズと反対の面にリレーを取り付ける穴がいくつか空いています。
私のサンバーは以前純正フォグランプを取り付けた時に一つリレーを取り付けたので2か所の空きが残っていました。

sambarire.jpg


残りの2か所の取り付け場所のどちらに付けるのか迷いましたが、最初に取り付けた場所ではパワーウィンドウのモーターが回らず、隣に付けなおしたら作動しましたのでそこが正しいようです。
残りの1か所は何用のリレーなのでしょうか?

内張りの取り外し


リレーとサーキットブレーカーの取り付けが済みましたので、後はレギュレーターをモーター付きの物に交換してドアハーネスを接続するだけです。

まずはフロントドアの内張りを外します。
doatrim.png
3箇所のネジを外して引っ張れば外れますが、少しだけコツがあります。
詳しくは こちら に書きました。
≫ 参考記事:純正部品『ドアハンドルプロテクター』の取り付け

内張を外すと防水のためにドアの内側の穴(サービスホール)をふさぐようにビニールがブチルゴムで貼ってありますが、このブチルゴムの除去作業が大変です。
IMG_20201002_140251_3.jpg

ブチルゴムをヘラで取り除いたところ

パワーウインド移植後にビニールをそのまま戻してもいいのですが、このブチルゴムが作業中に服などについてしまうとほぼ落ちませんので、ドアの内張りを外して作業をするときには以前の車の時から必ず除去しています。
除去するには最初にべったりと厚めに塗られたブチルゴムをヘラのようなものでなるべく取り除いてからパーツクリーナーで拭き取りしています。※専用の除去ブチルクリーナーもあるようです。


IMG_20200927_162343_9.jpg

奇麗になりました。
しかし、このままでは雨が降ると心配ですので、後日デッドニングをかねて穴をふさぐ予定です。

≫ 参考:サンバーのフロントドアをデッドニングしてみました【制振・吸音材】

パワーウィンドウ用レギュレーターへ交換


ブチルゴムを奇麗に除去したら手動式のウインドウレギュレーターを4個のボルトを外してから取り外すのですが、レギュレーターを外した時にガラスがドア内に落下しないように養生テープでドアフレームに吊り下げておきました。※みんカラ情報に感謝!
IMG_20201002_132505_1.jpg

養生テープでガラスを吊り下げました


egyu.jpg

黄色い丸の4か所のボルトを取り外します


IMG_20201002_132900_4.jpg

左が手動、右がパワーウィンドウ用のレギュレーター


レギュレーターの取り付けは手動レギュレーターが付いていた通りにレールにはめ込んで元に戻すだけですが初めてであれば取り外す前に懐中電灯でどのように組み込まれているのか確認してから取り外した方がいいかもしれません。
ちなみに、今回購入したパワーウィンドウ用のレギュレーターは中古ですので各所を清掃・グリスアップを行ってから組み込んでいます。
モーターも分解したほうが良いのかもしれませんが、組付け後に動きが悪かったらやることにしました。

配線は付属されていたドアハーネスをバン純正の物と取り換えるだけでしたが、サンバー「トランスポーター」グレードでは車体側の配線がオーディオ接続用コネクターまできていませんでしたのでドアハーネス部分まで2DINナビから配線を引いて接続しました。

この辺りはグレードや年式により違うみたいなので参考にならないかもしれません。

IMG_20201008_103340_4.jpg

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そんなわけで考えてもいなかったパワーウィンドウの取り付けが無事終わりました。 

サンバーのパワーウインドウの初期設定


作業中に仮接続をしてパワーウインドウのモーターが動くことを確認しながら取り付けをしたので動作することは分かっていたのですが、作業後に開閉しようとすると、ワンタッチで自動で全開に出来ずにスイッチを押していないと動作しないことが分かりました。

TWサンバーディアスワゴン用と思われるドアハーネスには接続先の分からないコネクターが左右それぞれ2個ずつあります。
1つはパワーウインドウスイッチの近く、もう一つのコネクターはドアロックのアクチュエーター付近に伸びています。

これは何用のコネクターなのでしょうかね?知っている方教えてください。※そのままインシュロックで固定しています。

※2020/10/09追記 たぶんドアミラーの調整リモコンとスマートキーのアンテナ用のコネクターのようです。

最初はこのコネクターにセンサーのようなモノを取り付けないのか?と考えてしまったのですが、サンバーの取り扱い説明書を見ると、バッテリー交換やヒューズ交換などで、バッテリーとの接続が断たれたときは、必ずパワーウインドゥの初期設定をしなければならないと記載されていました。

サンバーのパワーウインドウの初期設定のやり方は以下の通りです。

●初期設定のやりかた
?@ドアを閉めて、エンジンスイッチをONにする。
?A運転席側のパワーウインドゥスイッチを下に押し、半分ほどまでウインドウを開けます。
?B運転席ウインドゥスイッチを上に引き続け、ウインドゥを完全に閉じます。
全閉後、約 1 秒間スイッチを上に引き続けます。

この通り行ったところワンタッチで全開、全閉が出来るようになりました。

サンバーバンのパワーウィンドウ化の費用と感想


今回TWディアスワゴン用のパワーウインドウをTVサンバーバンに移植したのですが、掛かった費用は落札費用と送料、そして追加購入したリレーとサーキットブレーカーで1万9千円ほどでした。
単にパワーウインドウ化するのではなく、ディアスワゴン用の立体的で明るい色調の内張りとなり良かったと思います。
また、ドア側の配線が付属していましたので配線図などを確認することもなく、コネクターを繋ぐだけで動作させることが出来たのもスムーズに作業が終了した理由です。 

肝心のパワーウインドウ自体の動作も純正なだけあって軽やかに開閉が出来ます。
2万円近い金額でしたので微妙なところですが、安く出来たのではないかと考えています。  

冒頭の通り、サンバーにはパワーウィンドウは必要ないと考えていましたが、取り付けてみれば、やっぱり便利です。
今回のように純正のドアハーネスがあればとても簡単ですのでサンバーバンやトラック(TTやTV)で手動ウインドウの方におすすめします。 




posted by けぼ at 16:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 純正部品
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