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2023年09月06日
GCS-1の制御系
■令和6年度概算要求が発表された
■新地対艦・地対地精密誘導弾とはKの新SSMのことだった
■GCS-1は投下前から制御翼が制御開始しているという話
令和6年度概算要求が発表されましたね。中々のボリュームで読むのに苦労しました(w
防衛力抜本的強化の進捗と予算
https://www.mod.go.jp/j/budget/yosan_gaiyo/2024/yosan_20230831.pdf
一時期、すわXGCS-2復活かと世間を騒がせた新地対艦・地対地精密誘導弾も実はKの新SSMだっというオチもついておりました(w
勝手に姉妹サイト ペンギン先生のサイト
『 精密誘導弾ってなんやろなあ?【防衛省】』
新型普通爆弾ことXGCS-2
GCS-1のように後付けの爆弾用誘導キットではなく、弾体や信管も新規開発の意欲作で、電動で展開する大きな翼が特徴。だが研究のみで終了し、開発へと移行しなかった。開発へ移行しなかったのは予算の問題、また技術的な課題もあったとの話がある。
画像引用元: https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11339364/www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/16/jigo/sankou/11.pdf
XGCS-2の話が盛り上がってくると、前作であるGCS-1(91式爆弾用誘導装置)の話題もちらほらと出てました。GCS-1は管理人にとっても大変思い出深い装備で、色々と勉強させて頂きました。ただ、GCS-1の技術試験・実用試験は昭和62年〜昭和63年に実施されており、古の昭和の装備なんですね(ああ歳がばれる)。
管理人撮影
先日、とあるサイトを見ていたら気になる記述がありました。
何故、この表現が目を引いたかというと、制式要綱の内容とは明らかに異なるためです。
制式要綱上ではタマの制御は投弾後の飛翔中期となっています。これは当然の話で、投弾前に操舵翼を制御するとすれば、タマが活性化されてなければなりません。これはどういうことかというと、投弾前に電源と操舵翼の制御用のガスサーボ装置が起動しなくてはなりません。
ということは、機体とタマはアンビリカルケーブル等で接続されており、
?@機体からタマに対して今から投弾するから起動せよという指令が伝わる
?A電源(熱電池?)が活性化され、又はMIL-STD-1760のように機体から誘導制御部内に必要な電力を供給される。
?Bガスサーボ装置が活性化され内蔵のガス発生器からのホットガスを発生して操舵翼を制御する。
ことになります。
上記はちょっと考え難く(特にbomb rackを噛ました場合)、どういうことかと考えていたのですが、このブログ上で仰られているタマはJM117(340kg爆弾)ベースの91式爆弾用誘導装置?U型のことじゃないかと思います。
?U型の場合はパイロン直付けになる訳ですから、機体とのインターフェイスも容易で且つ投下特性もシビアであり、タマ側で何とかしなくてはならないのも分かる気がします。
次回も誘導爆弾の話をしたいと思います。
■新地対艦・地対地精密誘導弾とはKの新SSMのことだった
■GCS-1は投下前から制御翼が制御開始しているという話
令和6年度概算要求が発表されましたね。中々のボリュームで読むのに苦労しました(w
防衛力抜本的強化の進捗と予算
https://www.mod.go.jp/j/budget/yosan_gaiyo/2024/yosan_20230831.pdf
一時期、すわXGCS-2復活かと世間を騒がせた新地対艦・地対地精密誘導弾も実はKの新SSMだっというオチもついておりました(w
勝手に姉妹サイト ペンギン先生のサイト
『 精密誘導弾ってなんやろなあ?【防衛省】』
新型普通爆弾ことXGCS-2
GCS-1のように後付けの爆弾用誘導キットではなく、弾体や信管も新規開発の意欲作で、電動で展開する大きな翼が特徴。だが研究のみで終了し、開発へと移行しなかった。開発へ移行しなかったのは予算の問題、また技術的な課題もあったとの話がある。
画像引用元: https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11339364/www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/16/jigo/sankou/11.pdf
XGCS-2の話が盛り上がってくると、前作であるGCS-1(91式爆弾用誘導装置)の話題もちらほらと出てました。GCS-1は管理人にとっても大変思い出深い装備で、色々と勉強させて頂きました。ただ、GCS-1の技術試験・実用試験は昭和62年〜昭和63年に実施されており、古の昭和の装備なんですね(ああ歳がばれる)。
管理人撮影
先日、とあるサイトを見ていたら気になる記述がありました。
操舵翼と揚力翼と太い弾体があいまって、きれいに母機から分離させることが大仕事。弾が後を向いたり、主翼と尾翼の間を跳び抜けていくこともありましたが、分離前に操舵翼を制御開始させることで対応できました。
引用元: 爆弾用誘導装置XGCS-1の技術試験・実用試験
http://ryusunryusun.seesaa.net/article/a53171945.html
何故、この表現が目を引いたかというと、制式要綱の内容とは明らかに異なるためです。
3.主要機能
3.1 誘導装置 誘導装置の主要機能は,次のとおりである。
(1) 投 弾 誘導爆弾は,搭載母機から投弾される。
(2) 初 期 誘導爆弾は,投弾後に安定翼が展開し,操だ翼のロックが解除され,ウィンドベーン状態になり,非制御状態で落下する。
(3) 中 期 誘導爆弾は,姿勢安定後に制御を開始し,ピッチ系及びヨー系は0G指令の加速度制御を,ロール系は一定レートのロール制御を行い,目標に接近する。この間に,誘導部は目標の捜索を行う。
(4) 終末期 誘導爆弾は,目標から放射される赤外線を誘導部の視野内に捕らえると,ホーミング誘導を開始し,目標へ誘導される。
引用元: 制式要綱 91式爆弾用誘導装置 P5001
制式要綱上ではタマの制御は投弾後の飛翔中期となっています。これは当然の話で、投弾前に操舵翼を制御するとすれば、タマが活性化されてなければなりません。これはどういうことかというと、投弾前に電源と操舵翼の制御用のガスサーボ装置が起動しなくてはなりません。
ということは、機体とタマはアンビリカルケーブル等で接続されており、
?@機体からタマに対して今から投弾するから起動せよという指令が伝わる
?A電源(熱電池?)が活性化され、又はMIL-STD-1760のように機体から誘導制御部内に必要な電力を供給される。
?Bガスサーボ装置が活性化され内蔵のガス発生器からのホットガスを発生して操舵翼を制御する。
ことになります。
上記はちょっと考え難く(特にbomb rackを噛ました場合)、どういうことかと考えていたのですが、このブログ上で仰られているタマはJM117(340kg爆弾)ベースの91式爆弾用誘導装置?U型のことじゃないかと思います。
?U型の場合はパイロン直付けになる訳ですから、機体とのインターフェイスも容易で且つ投下特性もシビアであり、タマ側で何とかしなくてはならないのも分かる気がします。
次回も誘導爆弾の話をしたいと思います。
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2022年09月24日
誘導爆弾は重いで(思い出)
兵頭二十八先生のブログを拝見していたら面白そうな記事を見つけました。
https://st2019.site/
https://www.thedrive.com/the-war-zone/new-look-at-air-forces-ship-killing-smart-bomb-in-action-seeker-details-revealed
QUICKSINK
QUICK SINKと呼ばれる2,000ポンドのJDAMベースの対艦誘導爆弾です。現在、米空軍の Air Force Research Laboratory で開発中の物のようです。母機から投下されると目標の付近に着水して水中で爆発し、魚雷や機雷のようにバブルパルスで艦のキールを折って沈没に至らしめるのでしょう。
なお、QUICK SINKのシーカー方式は以下で、レーダーと画像赤外線の複合のようです。初期・中期はINS/GPSで、終末誘導は複合シーカーという組み合わせでしょう。
ミサイル全盛の今日、なんで誘導爆弾なのかと疑問を持たれるとお思いでしょうが、実は本邦の航空事業部においても、誘導爆弾が必要だと唱えている一派が存在します(逆にそんなの不要と考える方もおります。実際にGM関連の某3佐殿から「こんなもの役に立つんですかね。」と耳打ちされました。まぁXGCS-2の開発は航開5室で、GMにとっては商売敵でもあります。)
何故、そのような声があるのかというと、ミサイルは基本的に艦の上部構造物を破壊して戦闘力を奪うものであり、沈没至らしめるためには船体内で爆発する誘導爆弾が必要だという意見です。
本邦には誘導爆弾として91式爆弾用誘導装置(GCS-1)が存在し、その後継装備として展開翼を持つXGCS-2(新型普通爆弾)が開発されましたが、必要性と技術的な課題から実用化されずに終わっています。
GCS-1(500ポンドと750ポンドタイプ)
画像引用元: 管理人が撮影
余談ながら、GCS-1の実射試験に立ち会った方に依ると、標的は赤外線放熱ドームを載せた双胴船が使われましたが、500ポンドタイプが命中した時はスポッと抜けていくのに対して(試験弾のため炸薬は入っていない)、750ポンドタイプが命中した時は標的船全体が大きく揺れたんだそうです。
専用弾体まで作ったXGCS-2に比べると、このQUICKSINKは既存のJDAMからの派生型であることと(従って安い。見積もりでは1,000発量産で5万ドル程度。XGCS-2はGPS/INSタイプで約5,000万円以下が目標。)、水中に突入する(船体へは侵徹しない)という点で極めて現実的と言えます。(逆にXGCS-2がポシャッたのはこの辺りに起因します。)
USAFがQUICKSINKを配備し始めれば、航空事業部も大いに興味を持つでしょう。QUICKSINKの弱点は射程が短い(投下高度にも依るが約15マイル程度)ことですが、ASM-2やASM-3などのスタンドオフレンジが長いミサイルでエリア防空艦などの戦闘艦を黙らせた後に、輸送艦艇や支援艦艇などのリスクの低いターゲットを攻撃するには非常にコスパが高い装備となることでしょう(高価なミサイル等を使用しなくても済むため)。
https://st2019.site/
https://www.thedrive.com/the-war-zone/new-look-at-air-forces-ship-killing-smart-bomb-in-action-seeker-details-revealed
QUICKSINK
QUICK SINKと呼ばれる2,000ポンドのJDAMベースの対艦誘導爆弾です。現在、米空軍の Air Force Research Laboratory で開発中の物のようです。母機から投下されると目標の付近に着水して水中で爆発し、魚雷や機雷のようにバブルパルスで艦のキールを折って沈没に至らしめるのでしょう。
なお、QUICK SINKのシーカー方式は以下で、レーダーと画像赤外線の複合のようです。初期・中期はINS/GPSで、終末誘導は複合シーカーという組み合わせでしょう。
AFRL has now confirmed that the Quicksink seeker, the model of which is seen below, is a dual-mode system that combines a radar seeker with an imaging infrared (IIR) camera, as The War Zone has postulated since this program was publicly announced last year would all but certainly be the case. The radar seeker is contained in the front portion of the nose while the camera is installed in a fairing on the side. This is all then integrated onto the front of an otherwise standard GBU-31/B JDAM, which retains its GPS-assisted inertial navigation system (INS) guidance package in the tail.
引用先: https://www.thedrive.com/the-war-zone/new-look-at-air-forces-ship-killing-smart-bomb-in-action-seeker-details-revealed
ミサイル全盛の今日、なんで誘導爆弾なのかと疑問を持たれるとお思いでしょうが、実は本邦の航空事業部においても、誘導爆弾が必要だと唱えている一派が存在します(逆にそんなの不要と考える方もおります。実際にGM関連の某3佐殿から「こんなもの役に立つんですかね。」と耳打ちされました。まぁXGCS-2の開発は航開5室で、GMにとっては商売敵でもあります。)
何故、そのような声があるのかというと、ミサイルは基本的に艦の上部構造物を破壊して戦闘力を奪うものであり、沈没至らしめるためには船体内で爆発する誘導爆弾が必要だという意見です。
本邦には誘導爆弾として91式爆弾用誘導装置(GCS-1)が存在し、その後継装備として展開翼を持つXGCS-2(新型普通爆弾)が開発されましたが、必要性と技術的な課題から実用化されずに終わっています。
GCS-1(500ポンドと750ポンドタイプ)
画像引用元: 管理人が撮影
余談ながら、GCS-1の実射試験に立ち会った方に依ると、標的は赤外線放熱ドームを載せた双胴船が使われましたが、500ポンドタイプが命中した時はスポッと抜けていくのに対して(試験弾のため炸薬は入っていない)、750ポンドタイプが命中した時は標的船全体が大きく揺れたんだそうです。
専用弾体まで作ったXGCS-2に比べると、このQUICKSINKは既存のJDAMからの派生型であることと(従って安い。見積もりでは1,000発量産で5万ドル程度。XGCS-2はGPS/INSタイプで約5,000万円以下が目標。)、水中に突入する(船体へは侵徹しない)という点で極めて現実的と言えます。(逆にXGCS-2がポシャッたのはこの辺りに起因します。)
USAFがQUICKSINKを配備し始めれば、航空事業部も大いに興味を持つでしょう。QUICKSINKの弱点は射程が短い(投下高度にも依るが約15マイル程度)ことですが、ASM-2やASM-3などのスタンドオフレンジが長いミサイルでエリア防空艦などの戦闘艦を黙らせた後に、輸送艦艇や支援艦艇などのリスクの低いターゲットを攻撃するには非常にコスパが高い装備となることでしょう(高価なミサイル等を使用しなくても済むため)。
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