木星に浮かぶ大きな斑点、 大赤斑 について書きたいと思います。
木星の大きな特徴でもある大赤斑、1665年の発見から多くの人々の想像力を刺激してきました。
大赤斑は木星の大気とは逆方向に移動している巨大な渦で、地球の台風やハリケーンに似た現象です。
ただし、その規模は地球と比べるとケタ違いで、長径2.4〜4万キロメートル、短径1.2〜1.4万キロメートルもあり、地球2〜3個分が入ってしまうほどの大きさです。
また発見から300年以上経っても存在し続けており、木星が存在する限り消えないとも言われています。
しかしながら、どのようにして渦が発生しているのか、そのメカニズムについてはいまだに解明されていないのが現状です。
この大赤斑のメカニズムについて、いろいろな仮説がありますが、中にはとても科学的ではない仮説も多く、大変おもしろいです。
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例えば、火山の噴火説があります。
木星には大陸があって、
巨大な火山の噴煙が大赤斑を作り出しているのだ!
という仮説があります。
ですが、木星の平均密度は水の約1.3倍程度しかなく、そのほとんどが水素(81%以上)とヘリウム(17%以上)でできています。
というわけで、木星には地球のような大陸が存在するとは考えにくく、この仮説は正しくないと言えます。
他には、
大赤斑は木星から惑星が飛び出した痕である!
という突拍子もない仮説もあったりします。
じゃあその飛び出した惑星は何かというと、 金星です。
大赤斑から飛び出した金星は、地球に大接近したあとに今の位置に落ち着いたという驚きの仮説です。
この仮説は、ロシアのヴェリコフスキーという精神分析家が1950年に書いた 衝突する宇宙という本に書かれていた仮説です。
しかし、これには理論的な裏づけは全くなく、聖書に出てくる天変地異を説明するためだけに無理やり構築された壮大なフィクションです。
その他にも、地殻の突起部分が影響しているとか、ソリトンではないか?などの仮説がありますが、現在では巨大な台風と考える説が最も無理が少ないとされています。
しかしこの大赤斑、作家の好奇心までくすぐるほどの十分な存在感があるといえますね。
参考 - Wikipedia様
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タグ: 木星
そしてかなり遅れてしまい申し訳ありませんm(_ _)m
大赤斑の位置についてですが、経度の方向については動いています。
ただ、緯度についてはほとんど動いていません。
緯度がなぜ動かないかと言うと、たぶん木星は大きい上に自転速度が10時間と速いので、自転方向に強い力(コリオリ力)が働き、極方向には動けなくなってしまっているのではないのかな?と思っています。
大赤斑がなぜ消失しないのかはわかっていませんが、年々小さくはなっていますが、その勢力は衰えていません。
なので、消失することはないと考えられています。
こちらを参考に見てみてください。
http://www.space.com/6386-jupiter-great-red-spot-shrinking.html
間違っていたらスミマセン。
こともなく存在するでしょうか。
同じ位置にあるんですか。
それこそが一番合理的解釈ができない。