病院の先生から今後の治方針について説明を聞くことになりました。
病院に着いて、母の病室に入る前に、指定された診察室へと向かいました。
その頃の父は、かなり憔悴していたたので
側から見れば「病気の父、付き添う娘」に見えたとおもいます。
先生の説明では、
母の脳の奥の方に微量の出血が見られる
という事で、早急に手術を受けることを勧められました。私も父も、先生のおっしゃるとおりに了解しました。
承諾書等などの事務的な話を終え、父と2人で
「手術さえすれば、もとの母に戻るね」
と、にこやかに母の居る病室に向かいました。
母も看護師さんや先生から、それとなく手術の話は聞いていたようでした。
そして、父と私の顔を見るなり
「手術はしたくないんよ。怖いんよ」
「手術するならここの病院は嫌なんよ」
と言いはじめました。
父はそんな母を、なんとか説得しようとしましたが、父と母の気持ちは平行線のままで、しだいに喧嘩のようになっていました。
これ以上は・・と感じた私は、父の話をさえぎり
「この話はまた今度にしようね」と
少々熱くなった父を無理やり連れて帰りました。
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