無性に欲しくなって近所の本屋をはしご。

3軒目にして発見し、即買いしてきました。

以前、記事を目にしても興味を示さなかったこと。がわざわざ今になって
買いに走った理由。

それは最近やたらにはまったアニメ『戦国BASARA』の影響だったり
します。

ふっ・・・ふふ腐？～アニメ戦国BASARAにはまるその１～

やっぱり腐？～アニメ戦国ＢＡＳＡＲＡにはまるその２～

歴女じゃないよ！～アニメ戦国BASARAにはまるその３～

バンダイチャンネルでは、「戦国BASARA」は“歴史”ではなく“アクション”カテゴリにあるという不思議。

『うた恋い』のどこがBASARAと関連あるかって？

それは、こと。がはまりにはまったニコ動のBASARA関連の手書き
MAD の描き手さんがこの『うた恋い』の作者なのです。

MADとは、動画や音声を編集、改編し新たな意味を付加された動画や音声のことをさす。つまり二次創作物である。

———ニコニコ大百科より

ちなみにこと。は、MADという存在を戦国BASARAにはまって初めて知りました。

絵がそれ程上手でなくても（失礼）、音楽と構図ですごく雰囲気のある動画に。

こと。が戦国BASARAにやたらにはまったのも、アニメを見た後にニコ動にUPされたMADを見たからと言っても過言ではないと思います。

一時期、戦国BASARA関連のMADを求めて延々とニコ動を眺めていたことも。

そんな中で思わず吹き出すような面白いMADを作っていたのがこの
『うた恋い』作者さん。

絵がめちゃくちゃ上手いというわけでもないのに、世界観が物凄い。

笑えるものだけでなくシリアスものまで絶品でした。

そんな作者さんの作品リストに『超訳百人一首うた恋い』のプロモーション
動画を発見しまして。

※上記動画は出版元：メディアファクトリーのYoutube。ニコ動は下記リンク ↓

【ニコニコ動画】超訳百人一首　うた恋い。PV

え・・・この人が出した本？（’—　’；

どんなの読んでみたいっ！(≧▽≦)

になったわけです。

いやはや、どんだけ広がるんでしょうこと。の BASARA熱。

しかし、ネット上の口コミでは、帯に『某動画で人気の描き手が！』というようなことが書かれているとあったのですが・・・。

こと。の購入した帯には全くそのようなことが記載されておらず、

“ 大ヒット御礼、緊急重版出来！！ ”

の文字。

奥付を見ると初版発行が2010年8月。

そして今回購入した第五刷の発行日が同年の10月。

うーん、わずか2ヶ月で五刷！

そこまで売れちゃうともはや動画の閲覧数なんて箔付けは必要ない！ってことでしょうかね。

■□■甦る百人一首の思い出・中学時代■□■

ちなみにこと。にとって百人一首＝バトルなイメージ。

バトルというよりスポーツに近いかな？

中学一年生で、こと。の通った学校では百人一首を全記憶。

全学年入り乱れた百人一首大会が行われていたのでした。

なので内容よりも「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」（←最初の一文字で取れる札）とか

最初の言葉で下の句がこれ・・・というような、いかに早く札を取るかの意識が

強く、内容は二の次。

作者は誰でどんな時に詠んだ・・・というのは、ほぼ眼中になかったのです。

ええ、大事なのは勝負ですから。(*￣ー￣)
　↑　勝負事には燃える人間

なので、今回『うた恋い』を読んで、初めてどういう人間が詠んだのかを意識した次第。

■□■実際に読んでみた■□■

百人一首の成り立ちに関するエピソード+百人一首の中の6首に関する
エピソードが描かれた短編漫画。

漫画の合間にちょっとした豆知識。

最後に『超訳』と称した百人一首全ての現代語訳という構成。

こと。の印象に残ったのは、

『君がため　をしからざりし　命さへ　ながくもがなと思ひけるかな』

の藤原義孝のエピソード。

・・・美しい。（’　’*

『めぐりあひて　見しやそれとも　わかぬ間に　雲がくれにし　夜半の月かな』

の紫式部のエピソード。

紫式部のエピソードは、かなり創作だと分かるエピソードなのですが・・・。

実は『源氏物語』が大嫌いなこと。

だってどう見ても昔のエロ本だし。（ｵｲ）

宇治十帖なんて暗いし救いがないし、どこが面白いのかと。

でも『うた恋い』のエピソードを読んで、やっぱりこういう意識はあったんだろうなぁ・・・としみじみしたのでした。

あっという間に読み終わった感想は、

面白い！・・・けど、もう終わり？

全首とまではいかないまでも、今回の 3倍位の量を読みたいなと。

巻末の超訳はあまり必要ないかな・・・。

学生時代全部を覚え繰り返し口に出してきた人間には、現代語訳よりも
そのままの響き・何となく分かる意味の方がしっくり来るので。

続刊を出して、最終的には全首を漫画化＆一冊にまとめて刊行してくれま
せんかね？