検索
最新記事
カテゴリーアーカイブ
リンク集
タグクラウド
写真ギャラリー
QRコード
<< 2024年05月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

2024年05月15日

【不思議な話】祖父は元ヤーさん




母から聞いた話。

俺の祖父は元ヤーさんで、
両手を合わせて五本の指しかなかったという。

「沢山の人間の指を詰めてきた」
と誇らしげに語る祖父を、母は内心嫌っていた。

しかし嫁いだ身として口に出しはしなかった。

ある日の晩。
まだ小さい俺と同じ布団で眠っていると、
急に俺がギャーと叫んだ。

夜泣きとは違った泣き方に
慌てた母は俺をあやそうとしたが、
俺は狂ったように転がって
「xxさんxxさんxxさん」
と誰かの苗字を叫びながら壁に頭を打ち始めた。

止めさせようとしても、
暴れるわ手に噛みつくわでどうしようもなかったらしい。

後日、俺と母が暮らしていた部屋は元祖父の部屋で、
押入れの奥に指詰め用の道具や短刀が保管してあることが分った。

そして「xxさん」というのは
祖父の893ネームみたいなものだということも。

恐ろしくなった母は俺を連れて実家に帰り、
なんやかんやで離婚の流れになったらしい。

「アンタ、私のことをママって呼ぶ前に
xxさんって言ったんよ。
まだ何も喋れない赤ちゃんだったのに」

と言われて、
何も覚えていないながらゾッとした。



【このカテゴリーの最新記事】

【不思議な話】天使?



去年の8月。

パチンコ屋に行って散々ぼろ負けして、
イライラしながら駐車場に向かってたら、
シルバーの大き目の車(車種ワカンネ)の屋根の上に、
黒のロングコート着た人が立ってた。

ずっとうつむいてふらふらしてたから、
さすがに目を疑って近づいてみたんだが、
こっちが近づいていった瞬間に、
車から降りて逃げてしまった。

屋根に靴跡とか最悪だろと思って、
ふと車ん中見たら、女の子が布団かけて寝てた。

窓越しに見ても
熱中症になってるのが分かるくらい
具合悪そうだった。

急いで駐車場の警備員さん呼んで出してもらって、
保護者は店に叱られまくってた。

パチに熱中してる間に子供アボーンなんてのが、
目の前で実現しかけて怖くなった。

それ以来コートの人は見てないが、
あれは天使ってことでよかったのだろうか。



2024年05月10日

会社の飲み会【ほんのりと怖い話】 #shorts





母親の実体験です。

就職したての頃に、
会社の飲み会に参加した時の事。

母がお酌をして回っていると、
参加していた同僚の一人(以下Aさん)の周りの空間が
なぜか暗かったそうです。

照明の故障とかではなく、
Aさんのいる空間だけ闇に包まれている感じで、
Aさんはなぜか食事もせずに、
正座したまま俯いていました。

母はAさんの体調が悪いのかと思い、
周りの上司に声をかけて様子を見てもらったそうですが、
母以外の人たちは皆、Aさんは普通に食事をしているし、
Aさんの周りも暗くなんかないと言ったそうです。

その後、Aさんは早退してしまって、
母はやっぱりAさんは具合が悪かったのだろうと
思ったそうです。

しかし同僚に聞くと、
Aさんは母親が有名な登山家で、
明日から週末を利用して母親と登山に行くので、
体調管理などの為に早退しただけだったと分かり、
母はAさんの異常はやっぱり自分の見間違いだったんだと、
その時は思ったそうです。

ところが、週明けに母が出社すると、
Aさんの席に花瓶に入った花が飾られていて、
Aさんは登山中に滑落死したと、
同僚から聞かされたそうです。

飲み会の最中にAさんの姿がおかしく見えたのは、
虫の知らせだったのかもしれないと言っていました。



【怖い話】メモ #shorts





俺が勝手に怖がっている話なんだが

数年前に大枚はたいて古着のジーンズを買った。

コインポケットにメモが入っていた。
メモは洗濯された後のようにしわしわになっていたが、
書かれている事は読めた。

五つの日付が記されていた。

俺はヴィンテージならではの風情を感じて
そのメモはしばらくとっておいた。

数年後、俺の親父が亡くなった。
翌年、母が亡くなった。
同年、姉が事故で亡くなった。

どれもメモに書かれていた日付と一致していた。
その時点で気味悪がった妹にそのメモは捨てられた。

メモに記されていた日付はあと二つ。
十五年後と二十四年後。

予言としてとらえている。



posted by kowaihanashi6515 at 15:00 | TrackBack(0) | 洒落怖

【寺社にまつわる怖い話】空き寺 #shorts





近所の坊さんから直接聞いた話。

その坊さんいわゆる寺無し坊主なんだが、
(坊主の息子だと自動的に自分の家告ぐから良いが、
一般人が坊主になると自分の入る寺が無い)
上から言われて、
20年程空き寺になってた所の
派遣住職やることになんたんだと。

んで、その寺へ行って
20年ぶりにの本堂の扉を開けたら・・・

半透明の魑魅魍魎(と表現していた)が
うようよ蠢いていたらしい。

俺の理解力が足らないのかもしれないが、
イメージ的には空気の澱みみたいなもので、
99%が空気で残りの1%がもののけ成分みたいな・・・

そのときはその坊さんびびって暫くその場で固まっていて、
最終的には扉閉めて逃げ帰ったんだそうな。

んで、上には一年待ってくれと頼んで
その一年間かなりきつい修行積んだんだって。

そして一年後、完全装備(?)で再びその寺へ行き、
今度は本堂で一晩中読経。

明け方頃になると、
蠢いていた魑魅魍魎がすっかり消えていた・・・・

と、近所の寺の坊さん(本人)が
にこにこと語ってくれた。

あんま怖くないな、すまん。



【ほんのりと怖い話】私共の宗派 #shorts





先月婆さん亡くなって、
身内のみ寺で通夜、葬式やった。

通夜もちょっと変な事があったけど、
葬式が異様な事態に。

坊さんがお経あげてるうちに、仏前に靄が発生。
六人分の人型になって顔もわかるレベルに。

親類一同、驚きで騒ぐ騒ぐ。
六人は棺を囲むように立ち、坊さんを睨んでた。

坊さん、経を上げ終えてこちらを見て、
大声で話しはじめた。

「私共の宗派では、霊など信じておりません!
 度々このように人の姿に見える現象がありますが、
 霊ではありません!」

度々あるのかと、
ちょっと怖くなりながら靄に見送られて火葬場へ。

先祖の写真そっくりだった靄だったので、
お迎えかね、なんて話してた。

多分うちの一族宗派替えした方がいいと思えた、
ちょっと怖かった話だった。




【洒落怖】夜食 #shorts





これは友達から聞いた話。

受験勉強のために部屋で猛勉強してたら、
夜中の二時ごろに部屋のドアをコンコンとノックされて、

「○○、夜食持ってきたからドア開けなさい」

って母親が言ってきた。
(ドアにはカギがかかってる)

でも○○クンは
ちょうど勉強に区切りの良いとこで休憩したかったので、

「そこに置いといてお母さん」

って言った。

そしたら、お母さんが
そのまま階段をトントン降りていく音が聞こえた。

それから三時ごろになって
またお母さんがドアをノックして、

「○○、おやつ持ってきたからドア開けなさい」

って言ってきた。

でも○○クンは

「オヤツなんて別にいいよ」

って答えた。

そしたら、

「うるさい!いいからここ開けなさい!!
開けろっ!開けろぉ!!!!」

って、急に狂ったように怒鳴りだした。

○○クンはびびって、開けようとしたんだけど、
なんだか嫌な予感がして開けなかった。

そしたら、今度は涙声で

「お願い……○○……ドア開けてぇ……」

って懇願してきた。

でも開けなかった。

んで、そのまま10分ぐらい経った後、
「チッ」って母親が舌打ちして、
階段をトントン降りていった。

でもそれからすぐに○○クンは思い出した。

今、両親は法事で田舎に帰っているということに。

あのときドアを開けていたら・・・
どうなっていたかと思うと、
○○クンは震えたそうな。



posted by kowaihanashi6515 at 14:17 | TrackBack(0) | 洒落怖

猿の呟き【ほんのりと怖い話】 #shorts





知り合いの話。

一人で山に登った帰り道でのこと。

いつの間にか、ブツブツと呟く声が、
後ろの繁みから聞こえてきた。

身を硬くして振り返ると、
繁みの切れ目から一匹、
猿に似たものが姿を現した。
大きさや姿形は猿そのものだが、
その顔は壮年の男のものだった。

まるで人間のように、
背中を伸ばして歩いていたという。

驚愕している彼の耳に、
それの呟きが聞こえてきた。

「…だいすけ、まさる、まさゆき、けんじ、あきら…」

猿は、男性の名前を次々に呟いていた。


うち一つが、彼の父親の名前だった。


ピクリと反応すると、
猿は呟くのを止め、
嫌な笑いを浮かべて近寄ろうとした。


「違う。それは父の名前だ」


思わず力いっぱいに否定した彼を、
猿は凄い目つきで睨みつけた。


しばし睨みあった後、
猿はぷいと繁みの中へ戻っていった。


彼は、麓まで後ろも振り返らずに
駆け下りたのだそうだ。


もしもその時、
彼の名前が当てられていたら、
何が起こっていたのだろうか。





意地悪な後妻【じわじわくる怖い話】#shorts





中学生のときの友達の話。

母親が小学生の頃に交通事故で亡くなり、
後妻がきた。

その人が厳しいというか意地悪で、
その子が学校から帰ってきて、
お腹がすいたから冷蔵庫の中のもので
炒めご飯作って弟と食べたりとか、
風邪っぽくて鼻水が出るから
箱ティッシュをたくさん使ったりとか、
ささいなことでこっぴどく叱られたり、
こづかれたりしたそうだ。

父親に見えないように、
いつも薄暗い廊下のほうへ連れて行かれて…

でも、それが嫌でもないんだって。

叱られているそのとき、
亡くなった母親が心配しているらしく、
いつも廊下の奥のほうで
足がうろうろしているのが見えるから。

母ちゃんが家の中にいるんだと思うと強くなれたと言ってた。

その子が辛くてすがるものが欲しくて、
脳内で作り出した映像なのかもしれないけど、
心配した母親の霊だと信じたい…



posted by kowaihanashi6515 at 13:51 | TrackBack(0) | じわ怖

2024年04月21日

1【短編怪談】道中線路【洒落怖】




この間の夜、
田舎の方に自転車で行って来たんだが、
道中、線路があってそこで信号待ちになった。

しばらく経っても電車が来なくて、
左右を確認しねてみたら青いライトが
2本左右に建ってるのに気づいた。

自分は、左側の青いライトの方で立ってたんだけど、
右側の青いライトの下にチェックのシャツを着た男性が居た。

男性は青いライトを下から見上げて
何かブツブツ独り言を呟いてた。

俺は早く線路を渡りたくて
イライラしながら何度も左右を確認してたんだけど、
3回目くらいの確認の時に、
右のライトの下に居た男性が居なくなってた。

おかしいなと思いながら、
気にせず電車を待ってると、
やっと右側から電車が走ってきた。

電車がもう少しで前を通過するので、
前を向いてやっと線路を渡れるって思った時、
右側のライトの下に居た男性が
俺のすぐ左側に立って居るのが傍目に見えた。

そして、男性は俺を見ながら

カンカンカンカンカンカンカンカンカン・・・・

と、呟き電車が通り過ぎた瞬間すべてが消えた。

俺は一目散に線路を渡り、
渡り切ったあと後ろを見たが誰も居なかった。



posted by kowaihanashi6515 at 16:06 | TrackBack(0) | 洒落怖
Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: