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6月3日の午後8時から、NHK総合(地上波)にて、鈴木亮平主演NHK大河ドラマ「西郷どん」第21回「別れの唄」が放送されました。
西郷吉之助(鈴木亮平さん演じる)が奄美大島に流されて、歳月が経過するうちに、薩摩の、そして日本国の情勢が変わってきました。
安政の大獄を主導した井伊大老(佐野史郎さん演じる)が桜田門外の変で暗殺され、薩摩では斉興(鹿賀丈史さん演じる)の死後、久光(青木崇高さん演じる)が実権を握るようになった。そして大久保正助(瑛太さん演じる)が信任を得るようになり、正助は吉之助が帰還できるよう運動をすすめる。
その時代の変化と正助の努力の甲斐もあって、ついに吉之助の赦免、つまり薩摩本国への帰還が赦されるようになる。
しかし、当の吉之助は奄美大島で愛加那(二階堂ふみさん演じる)との間に男の子も生まれ、愛加那との夫婦生活で幸せをかみしめていた。
生まれた男の子は「菊太郎」と名付けられるはずだったが、愛加那の一族の長である龍佐民(柄本明さん演じる)の考えにより、「菊次郎」と名付けられていた。それは、愛加那はしょせん島での妻であって、やがて吉之助が本国へ帰れば本妻を迎えることになる。そのときのことを思い、島で生まれた子は嫡男ではない、ということを示すために「太郎」ではなく「次郎」としなくてはならない、と考えてのことだった。
召還を聞いて、吉之助の反応と愛加那の反応は違った。子供や愛加那のことを考え、自分は島に残るべきなのだと考え、そのことを口にする。一方で愛加那は別れの時が来たのだと覚悟を決め、悲しむとともに、吉之助に対しては「あなたの心はすでに薩摩本国へとんでいて、ここにはない」という意味のことを言う。
そんな時、正助が島を訪れる。
後半は、切ない別れのシーンです。このドラマがこの先、12月までどうなるか、どのような名場面が生まれるか分かりませんが、この回の別れのシーンは「西郷どん」屈指の名場面になるだろう、と思えるものでした。
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