小栗旬主演のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」の第五回目放送の感想です。
ネタバレなしだと奥歯にものが挟まったような表現しかできませんがネタバレ無しで書きます。
歴史小説とか歴史ドラマというものは史実をベースにしながら人の動き、心の動きなどを想像してドラマチックに描くもので、描かれるものすべてが史実というわけではなく作家の自由な発想が入り込みます。
どういう思惑があって動いたのか、Aという人物はBという人物をどう見ていたのか、史書にAという人物の言葉が書かれてあってもその裏側にある思いまでは分かりませんので想像の入り込む余地があります。
歴史的事件に関しても作家の解釈が入ります。
史書ではあまり書かれなかった人物を深堀して描く場合もあります。また、まったく史書には出ていない人物を登場させて活躍させる場合もあります。それが歴史小説や歴史ドラマを面白くさせます。
三谷幸喜脚本ドラマには三谷作品ならではのおもしろさがあるでしょう。三谷氏ならではの人物解釈があって描いていて「こう行動したら面白い」「こう言ったら面白いだろう」と考えて脚本を書いているのでしょう。
ただ、石橋山の合戦にいたる動きや合戦のシーン、その後の人物の言動は、史実をベースにしながらも「こんなこと言うかな?」「こんな行動とるかな。なんか、行動の必然性がないんだけど」と思ってしまうものが何点かありました。
ネタバレなしなので具体的には書きませんが頼朝の言葉、三郎宗時の行動などで、そのようなものがありましたし、時政の言動も、第一回放送からそうですが、ちょっと情けないように描かれています。この人物に関しては頭の切れる人物として得かがれるより直情径行型の人物として描かれる方が多いような気がしますが、それにしても、と思います。
それがかえって今後の展開を面白くさせるのかもしれませんが。
登場人物については、牧の方と北条政子の関係に注目。
この物語の中で宮沢りえさんの存在感は今後かなりおおきくなるかもしれません。それが小池栄子さん演じる北条政子とどう関わっていくのか。
宮沢りえさんのドラマ内での存在感が現時点でもかなり大きいように感じましたので、さすがと思いました。宮沢りえさんといえば「太平記」でも重要な役柄で出演していました。やはりそういう経験は大きいのかなと思います。
小池栄子さんも大河ドラマ出演経験があるので同様に期待できますが。
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