毛穴の開閉コントロール
なぜ毛穴は大きく開いたり、閉じたりするかご存知ですか?
毛穴の奥の方には「立毛筋」という、毛穴を広げたり閉じたりする筋肉があります。昔、人間がまだ体毛が濃い生物だった頃、立毛筋が収縮することで毛を逆立て、1.相手を威嚇したり、2.毛に空気を含んで保温する役割がありました。
現代においては、2の保温目的のなごりがあります。
寒い時は、立毛筋が収縮することで毛穴も閉じます。さらに激しく閉じると、鳥肌のようになります。反対に、暑いと立毛筋は緩みます。
夜、寝ている間はリラックスしているので、立毛筋も緩んでいるのだそう。だから朝起きると毛穴が広がりっぱなしなんですね。
毛穴の開閉温度
人間の身体は、平均37度くらいです。でもこれは体内の温度。体表はもう少し温度が低く、おおよそ36度くらいです。
顔の皮膚温はさらに低く、32〜34度と言われています。(個人差や環境差あり)よって、洗顔時はお湯の温度を35度くらいにすると、毛穴が大きく開きます。
反対に、毛穴を閉じるときは、ちょっと低めの10度以下にすると、シャキッと瞬時に引き締まります。35度〜10度。温度差25度もあれば、十分に毛穴の筋トレになるでしょう。
毛穴の開閉は気温の影響も受けます。気温が10度を下回ると毛穴が広がりにくく、10度を超えたあたりで皮脂腺が発達している人は毛穴が開いてきます。気温が20度を超えれば、毛穴が開いてくる人がだいぶ増えます。
そしてこれらは外気の気温であり、室内で暖かく過ごしているのなら、室内温度が基準になります。暑い夏でも、室内は冷房で26度くらいにしていたら、余裕で毛穴は開いてしまいます。
毛穴の筋トレ
立毛筋は「自分の意思では動かせない筋肉(不随意筋)」です。心臓を動かす筋肉や、血管を収縮させる筋肉も不随意筋です。(ちなみに「自分の意思で動かせる筋肉(随意筋)」には、腕や脚などの筋肉があります。)
自分の意志で筋トレできない立毛筋を鍛えるにはどうしたら良いでしょう?
不随意筋の「立毛筋」を鍛えるには、肌を温めたり冷やしたりを繰り返して、立毛筋の筋トレするのが一番。温度差25度もあれば十分な筋トレになるでしょう。
洗顔後の肌の冷却引き締めは、決して一時的な毛穴の引き締めを目的としているわけではなく、立毛筋を鍛えるのにも必要なケアなんですね。
※顔は体毛が退化していて、その影響で立毛筋も退化しています。ですので、なかなか鍛えにくい筋肉です。
毎日朝晩、洗顔で毛穴をゆるめて、化粧水でひんやり仕上げて…を繰り返し、1週間で少しだけ筋トレ効果が見える人もいます。肌のターンオーバーを考慮するなら、1ヶ月はみておいたほうが良いかもしれません。
クールスキンケア毛穴のお掃除をシッカリしないで毛穴の筋トレをしても、あまり効果が期待できません。汚れが詰まったままで肌を冷たくして毛穴を閉じても、シッカリ閉じないからです。お顔の肌温より1〜2度くらい高めの蒸しタオルで毛穴を緩めてから洗顔しましょう。お風呂の中での洗顔も良いですね。
そして、クールダウンするための化粧水は、冷蔵庫(冷蔵室)で冷やしておくと良いでしょう。スプレー式のボトルに化粧水を入れて冷蔵室で冷やしておけば、適温のひんやりコスメに。しゅっと吹きかけクールダウン。これで毛穴の筋トレが完了です。
※冷蔵室に入れてある牛乳パックの保管方法を読むと「10度以下で保管してください」と書いてあることが多いです。冷蔵室は凍らない程度の温度で、かつ10度以下という適温なのでオススメです。
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