宮内　
高校の時は、宮崎の航空大学校に入ってパイロットになろうと思っていたのですが、視力が落ちて諦めざるを得なくなりました。
まあ、パイロットになりたいっていうのもね、飛行機が好きな訳じゃなくて、世界を見てみたいと思ったからなんです。
パイロットなら見られるんじゃないかと思ったんですが、後でパイロットに訊いたら、そんな時間なんか無いそうですね。

高木　
パイロットは空港とホテル間の往復くらいで、現地のグルメも食べられないでしょうね。

宮内　
そうなんです。それで結局、芸能界に入ったら、「世界に行きませんか」という話が来て、世界中を回ることになりました。

ファンの方の中には学校に行ったけど、やめて今こういう仕事をしています、
（声優）養成所で習ったことがすごく活かされていますって言う人もいるし、
何も養成所に行ってもちろん声優になれればなってわかりやすい夢の実現だと思いますけど、
そうじゃない道に行ったとしても無駄にはならないしね！

止めるっていうことと諦めるっていうことはすごく違うかな？と思ってて。そんなこともどこかに書いたかもしれないけど、敗れたとしても、

あたしの友人でもいるんですけど、養成所の時に一緒だった子はもうすっかり主婦になっているけど、
その時に習ったことが活かされて例えば子供に本を読む時に活かされてたりとか、あと普通に生活してたら
絶対出さないような大声が自分から出ることを知ったとか、養成所に行ってそこに行かなかったとしても
そこの過程全部は自分の筋肉になっている訳だから、なんか否定するのはその時間がもったいないと思うんだよね！

何の夢を途中で挫折して敗れたかは分かりませんけど、そこに向かっていた時間がたとえ１時間だろうが３年だろうが１０年だろうが、
それは自分の大事な時間だったのだから否定せずに！