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2019年10月07日
家族の木 THE FOURTH STORY 真と梨央 <47 画家の忠告>
画家の忠告
ある夜、俺が風呂から出て顔を歯を磨いていると梨央が洗面所に入ってきた。歯を磨き終わるとタオルで口の周りを拭いてくれた。梨央は自分が見ているときに俺が何かをしていたらちょこっと世話を焼いてくれる。母親と早く分かれている俺はそういう世話を焼かれるのが好きだった。
何やら化粧品を出してきて、顔中にべったりとその化粧品を塗りたくられた。「ほんとに荒れ放題ね。目に隈が出てる。ひげ剃る時痛かったでしょ。ちょっとだけ我慢」と言ってマッサージを始めた。梨央を足の間に挟んで洗面所の椅子にすわった。
梨央は美容師のように優しくマッサージしてくれた。俺は単純だった。それだけで、もうにやにやしてしまう。「どうした?何があった?」と聞くと、マッサージしながら「今日ね詩音さんが来たの。梨沙ちゃんやママに内緒で。」
「なんで内緒なんだ。」
「ちょっと、その、そっちの話だったの。」
「なんで、詩音が梨央にそっちの話をするんだよ。」と気色ばんでしまった。他の人と経験するという言葉が引っ掛かっていた。
「私達二人とも肌が荒れ放題で目に隈が出てるんだって。あの人職業柄なのか人をしっかり観察してるのよ。それでね、わざわざ来てアドバイスしてくれたの。」
「なんであのオッサンが梨央にアドバイスするんだよ。」
「もう、いちいち怒らないの。詩音さん、いい人なのよ。」
「あのね」と言って俺の耳に口を近づけてきた。梨央は性的な話を正面切って話せなかった。耳に口を近づけてくるのは性的な話をするときの梨央の癖だった。
「回数が多すぎると精子の濃度が薄くなってできにくいんだって。ホントに欲しかったら回数より質が大事なんだって。」
「ほんとか?」と真顔で聞いてしまった。
「詩音さんは私達が目に隈ができるほど努力してると思ってるの。」
「でも、画家のいうことなんか信用できるか?なんか変な情報を信じてるんじゃないのか?」
「あの人、そっちではものすごく苦労して色々調べたんだって。凄く詳しいんだって。」
「そうかあ。わざわざ言いに来てくれたのか。」久しぶりの夫婦らしい会話だった。
どっちにしても夫婦で目に隈を作ってると周りの人はいろんな想像をするんだなって。」といわれて、なんだか笑いが込み上げてきた。周りは俺たちが毎晩そういうことをしていると知っているんだと思うと気恥ずかしくなった。
「ねえ、明日ひげを剃るとき呼んで。剃ってあげる。こんなに傷だらけで毎朝流血事故だったのよね。」
「うん、毎朝事故ってたんだよ。」と梨央を抱きしめた。
「だからね、今夜はお利口さんにしなきゃダメなの。」と念を押された。もう、本当にほっとした。現実的に今日はもう無理だった。「オッサン、ありがとう。」俺は詩音に二重の感謝をした。
続く
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コラーゲン、植物プラセンタ、鉄、ヒアルロン酸、エラスチンを同時配合した美容サプリメント。
ある夜、俺が風呂から出て顔を歯を磨いていると梨央が洗面所に入ってきた。歯を磨き終わるとタオルで口の周りを拭いてくれた。梨央は自分が見ているときに俺が何かをしていたらちょこっと世話を焼いてくれる。母親と早く分かれている俺はそういう世話を焼かれるのが好きだった。
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梨央は美容師のように優しくマッサージしてくれた。俺は単純だった。それだけで、もうにやにやしてしまう。「どうした?何があった?」と聞くと、マッサージしながら「今日ね詩音さんが来たの。梨沙ちゃんやママに内緒で。」
「なんで内緒なんだ。」
「ちょっと、その、そっちの話だったの。」
「なんで、詩音が梨央にそっちの話をするんだよ。」と気色ばんでしまった。他の人と経験するという言葉が引っ掛かっていた。
「私達二人とも肌が荒れ放題で目に隈が出てるんだって。あの人職業柄なのか人をしっかり観察してるのよ。それでね、わざわざ来てアドバイスしてくれたの。」
「なんであのオッサンが梨央にアドバイスするんだよ。」
「もう、いちいち怒らないの。詩音さん、いい人なのよ。」
「あのね」と言って俺の耳に口を近づけてきた。梨央は性的な話を正面切って話せなかった。耳に口を近づけてくるのは性的な話をするときの梨央の癖だった。
「回数が多すぎると精子の濃度が薄くなってできにくいんだって。ホントに欲しかったら回数より質が大事なんだって。」
「ほんとか?」と真顔で聞いてしまった。
「詩音さんは私達が目に隈ができるほど努力してると思ってるの。」
「でも、画家のいうことなんか信用できるか?なんか変な情報を信じてるんじゃないのか?」
「あの人、そっちではものすごく苦労して色々調べたんだって。凄く詳しいんだって。」
「そうかあ。わざわざ言いに来てくれたのか。」久しぶりの夫婦らしい会話だった。
どっちにしても夫婦で目に隈を作ってると周りの人はいろんな想像をするんだなって。」といわれて、なんだか笑いが込み上げてきた。周りは俺たちが毎晩そういうことをしていると知っているんだと思うと気恥ずかしくなった。
「ねえ、明日ひげを剃るとき呼んで。剃ってあげる。こんなに傷だらけで毎朝流血事故だったのよね。」
「うん、毎朝事故ってたんだよ。」と梨央を抱きしめた。
「だからね、今夜はお利口さんにしなきゃダメなの。」と念を押された。もう、本当にほっとした。現実的に今日はもう無理だった。「オッサン、ありがとう。」俺は詩音に二重の感謝をした。
続く
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