案の定、体調を崩して しばらく寝込んだ。
(cf.「 我が子が初めて発達検査を受けた時のこと 」)
しかし、母親としては、受けて良かったと思った。
そして、遅まきながら、我が子が受けた検査が何だったのか
それにより、何がわかるのかを できる範囲で手を尽くして調べた。
( 注:以下、私見を含む )
新版K式発達検査とは 下記の3つの領域から、包括的な個人の発達を捉えるための検査であり、日本人の一般的発達過程に合わせて作られた日本独自の検査だ。
(1)姿勢-運動領域
粗大運動を中心とする運動に必要な身体発達の度合いを見る
(2)認知-適応領域
手先の巧緻性や視知覚の力など、視覚的な処理と操作の力を見る
(3)言語-社会領域
言葉の他に、大小や長短など、抽象的な概念や数概念を含む対人交流の力を見る
そして、検査結果の数値からDQ(発達指数)が算出され、
これにより、被検査者の能力が推量されることになる。
◎検査方法と内容
検査用紙は6枚(年齢別)。
1枚当たりに、数十項目の検査課題が記されている。
基本的には、被検査者の生活年齢で「できることが期待される」課題からスタートし、
課題のクリアとともに、課題の難易度も上がる。
そして、課題がクリアできなければ、その課題は終了。
原則として、同じ検査道具を使用する課題は連続して行うようすすめられているが、
課題実施の順序には、ほとんど決まりがない点が特徴。
全ての検査項目を実施しなければならないわけではないので、
テンポよく進めれば、実施時間は約30分ほど。
被検査者の状況に合わせて、検査を柔軟に展開できる一方、
現場で検査を組み立てる必要が生じる点で、
検査者に、高い専門性や技量が要求されるだろう。
そして、 検査者に最も必要なのは、行動観察の力だ。
この力は、 検査の実施 及び 検査結果を解釈し所見を書く上で 極めて重要な要素となる。
【役に立った参考書籍】
→新版K式発達検査の具体的な検査内容や検査用紙の記入法等が記されている。
→行動観察のポイントがまとめられている。具体的には、課題に取り組む様子から、どのようなことが言えるのか等が記されている。
◎DQ(発達指数)の基本的な考え方
DQ100が平均的な値とされ、DQ100から数値が離れるほど稀なケースとされる。
具体的には、DQ80以上〜DQ120未満であれば、数値上ではほぼ平均的な水準。
◎DQ算出の計算式
発達年齢÷生活年齢×100(小数点以下は繰り上げ)
結果待ちまでの間に、気づいた。
・・・今回の所見次第では、次回の発達検査を受ける場所を選ばないと。
この検査は、検査者の検査技能、行動観察力及び所見を書く能力により
所見の読み手に対して、被検査者のイメージが大きく異なる可能性があると考えたからだ。
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