英語を含めたヨーロッパ言語は理解できる。
中国語も主語述語目的語の順番なので、翻訳しやすい。
ただ日本語は主語目的語述語
グーグル翻訳は短い言語を翻訳はできるが、長文では上手な変換ができなかった。
医療現場の言語ギャップは「グーグル翻訳」で解消できる?
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/28
医師と患者が話す言葉が違うと、言語ギャップにより十分な意思疎通がとれないといった問題が生じる。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のElaine Khoong氏らが「JAMA Internal Medicine」
2月25日オンライン版に発表した研究によると、こうした医療現場の言語ギャップの解消にはグーグル翻訳が
有用な可能性があることが分かった。
Khoong氏は「多くの臨床医が考えている以上に、グーグル翻訳は正確に翻訳ができる。英語が話せない患者に
何も提供しないよりは、はるかに有益だ」とし、「グーグル翻訳の使用を、慎重ではあるが支持する」
と述べている。
Khoong氏らは今回、グーグルで翻訳した、救急外来から帰宅する際に患者に手渡す患者向け指導箋100組の
質を分析した。
その結果、スペイン語に翻訳した指導箋の92%、中国語に翻訳したものの81%が正確に訳されていたことが
分かった。
また、これらの翻訳が不正確だったために、患者に臨床的に重大な害を与える可能性があったのは、スペイン語版では2%、中国語版では8%であった。
重大な誤訳の大部分は、英語の説明文の文法ミスやスペルミスによるもので、これらの間違いは英語が読める人だけが気づける程度のものであったという。
さらに、グーグル翻訳では、医師が使う口語的な表現でも誤訳が生じていた。例えば、“skip a meal”
(食事を抜く)という表現が、中国語版では「食事を飛び越える」となり、“hold the kidney medicine”
(腎臓の治療薬の服用を休む)は、スペイン語では「薬を続ける」、中国語では「薬を飲み続ける」と
訳されていた。Khoong氏らは「こうした誤訳は生命を脅かす可能性がある」と指摘している。
その他、医学の専門用語や複雑な長文も誤訳の原因になり得た。
例えば、“Please return to the emergency department for worsening abdominal pain, inability to eat or
drink due to vomiting, bloody diarrhea, if you pass out or any other concerning symptom.”(腹痛が悪化した
場合、嘔吐により飲食ができない場合、出血性の下痢が起こった場合、気絶や他の気になる症状が現れた
場合には、救急外来を再度受診してください)といった複雑な長文は、中国語では、「亡くなった場合、
出血性の下痢が起こった場合、飲食ができない場合、他の症状がある場合は救急外来に治療のため戻って
ください」と訳されていた。ただし、こうした誤訳は臨床的には明らかに誤りではあるものの、生命を
脅かすほどのものではなかった。
こうした例について、Khoong氏は「文体が非常に複雑だったため、翻訳機械が混乱したのではないか」と
説明している。また、同氏らによれば、グーグル翻訳を効果的に活用するには、医師の口頭による指示を
しっかり理解できる通訳者がその場に同席したり、電話やビデオでフォローすると同時に、訳文をパソコン
の画面上に映したり、印刷して患者に見せることが望ましい。そうすれば、患者は聞いたり、読んだりした
うえで、間違いや理解できない部分について医師に尋ねることができるという。
さらに、同氏らは、患者自身は読めなくても、英語を話す親戚や友人が翻訳版と突き合わせて読むことが
できるため、英語を話さない患者にも英語で書かれた説明書を渡すことを勧めている。
[2019年2月27日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.
原著論文はこちら
Khoong EC, et al. JAMA Intern Med. 2019 Feb 25. [Epub ahead of print]
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2019年04月22日
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