2022年12月17日付の記事
タイトル:カルダノには1,151件のプロジェクト、728万件のネイティブトークン、4,855件のPlutusスクリプトがあり、明るい未来が待っている。
●カルダノチームは、ウォレットサービス、スマートコントラクト、スケーリングソリューションにいくつかの改良を加えた。
●これには、新しいLedgerハードウェアウォレットのファームウェアのテスト、スマートコントラクトの容量の改善などがある。
カルダノブロックチェーンは、開発チームが間近に控えた新しいアップデートに取り組むなか、進歩を続けている。カルダノの親会社、Input Output Global(IOG)は最近、カルダノネットワークの新しいアップデートと作業の進捗を発表した。
カルダノ開発チームは、ウロボロスネットワーク、カルダノ台帳、カルダノノードのリポジトリについて、オープンソースの準備状況を確認する作業を開始した。ウロボロスはカルダノベースのプルーフ・オブ・ステークプロトコルで、プルーフ・オブ・ワークのセキュリティ保証をわずかなコストで向上させるものだ。そのほかにも、台帳チームはPlutusチームと協力して、ユーザーフレンドリーなカルダノ台帳APIパッケージを構築している。
先週、カルダノチームはウォレットサービス、スマートコントラクト、スケーリングソリューションにいくつかの改良を加えた。
IOHKのツイート
「毎週金曜日、私たちは、カルダノ開発のウィークリーアップデートを発表しています。IOGの開発チームが先週取り組んできたことの詳細については、 こちら をご覧ください。」
カルダノウォレットとサービス
Daedalusチームは、新しいLedgerハードウェアウォレットのファームウェアをテストし、さらに、Laceのデスクトップ環境にも取り組んでいる。チームは、LaceブラウザのコンポーネントをLaceデスクトップアプリにインポートした後に表面化したいくつかの問題を修正した。
チームは、Laceエクスプローラのベータ版プログラムが大きな成功を収めたことを発表した。このため、Laceは現在、テストトークンによるパブリックテストが可能になっている。これにより、チームはメインネット展開の前にプラットフォームをテストするための実地体験をすることができる。
同時に、Adrestiaチームはカルダノウォレットをノードバージョン1.35.4に対応させるためのアップデートに取り組んだ。現在は、次の大きなリリースに向けて、Cardano Rosettaの最終的なアップデートをしているところだ。
Adrestiaチーム:カルダノとの統合や対話を簡素化、迅速化するために立ち上げられたIOHKのエンジニアで構成されるチーム。開発者やアプリケーションビルダーがカルダノにアクセスできるようにあらゆるウェブAPIやライブラリの構築を担っている。 ( 参考記事 )
Cardano Rosetta:カルダノとの統合プロセスを簡素化するための仕様とツール群。Rosettaの目標は、一度構築してしまえば、どこでもブロックチェーンを統合できるよう、統合プロセスを簡素化し、さらに迅速かつ信頼性の高いものにすることである。
カルダノスマートコントラクト
カルダノのスマートコントラクト専門のPlutusチームは、PlutusのデバッガMVPのスクリプト容量を増やすことに取り組んだ。また、技術的負債に対処するため、Marconiインデクサーの構築にも取り組んだ。
デバッガ(debugger):バグの原因を見つける手伝いをしてくれるソフト
技術的負債:ソフトウェア開発の際に「スピード」を優先したことによって引き起こされる目に見えないコスト
Marloweチームは、安定化プールのコントラクトがプロトコルの制限を超えないよう変更することに取り組んだ。また、Marlowe仕様の抜けを修正しつつ、Marloweのランタイムのスケーラビリティテストを計画した。
Marlowe:詳細なプログラミング知識がなくても金融スマートコントラクトを作成、シミュレーション、分析、実行できるウェブベースのプラットフォーム ( 参考記事 )
スケーリング
カルダノチームは、待望のスケーラビリティ・ソリューション「Hydra」に取り組んでいる。Hydraチームは、プロトコルの実装が安全であることを保証する「Validate coordinated head protocol against formal model」イニシアチブの完成に取り組んでいる。また、トランザクションの有効期限に関わるADR21の実装にも取り組んでいる。
Hydraチームは、Obsidian Systemsの「Hydra for Payments」プロジェクトの第1フェーズの終了を間近に控え、潜在的な問題を審査し、提出した。一方、Mithrilチームは、Windows、macOS、Linuxなど複数のプラットフォーム向けに作成されたクライアントのバイナリをテストできるようにするワークフローを実装した。
Obsidian Systems:Hydra Headプロトコルに基づくユースケースの開発を促進するため、IOGと協力しているチーム
Hydra for Payments:Hydraによってカルダノでの少額決済を可能にするツール
同時に、カルダノ開発チームは、ガバナンスの面でもいくつかの進展を遂げた。
【引用元】
Cardano: 1,151 projects, 7.28M native tokens, 4,855 plutus scripts – Bright future ahead
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