タイトル： カルダノネットワークの相互運用性向上に向けたアップグレード
●カルダノネットワークは、ブロックチェーンの相互運用性を向上させる新しい暗号プリミティブの展開を予定している。
●来るアップグレードにより、開発者はさらに安全なエコシステムでクロスチェーンアプリケーションを構築しやすくなる。
●SECPのアップグレードは、ブロックチェーン間の相互作用時のパフォーマンスとセキュリティの実存的問題を解決することになる。
カルダノネットワークでは、ブロックチェーンの相互運用性を向上させる新しい暗号プリミティブの展開を予定している。来るアップグレードにより、開発者はさらに安全なエコシステムでクロスチェーンのアプリケーションを構築しやすくなる。
カルダノチームの代表はブログ投稿で、Input Output Global（IOG）がカルダノ独自の暗号ストレージシステムであるPlutusに新しい組み込み機能を追加したと説明した。これを追加すれば、Plutusは他のブロックチェーンで普及している暗号システム、ECDSAやシュノア(Schnorr)署名に対応できるようになる。
このブログ記事によれば、この真新しい開発によって、カルダノ上の開発者は、マルチ署名や閾値署名の設計をもっと幅広くカルダノ上でネイティブに使用できるようになる。このため、開発者は、相互運用性を実現するために、システムを外部のセキュリティ脅威にさらす必要がなくなる。また、開発プロセスに割く時間やリソースも大幅に削減される。
現在、カルダノが実装している暗号アルゴリズムと他の著名なブロックチェーンの暗号アルゴリズムには違いがある。カルダノブロックチェーンは、楕円曲線Curve25519を基本曲線とするエドワーズ曲線デジタル署名アルゴリズム（Edwards-curve Digital Signature Algorithm、EdDSA）（別名：Ed25519）を導入している。このアルゴリズムは、高速な署名検証や小さな署名サイズを実現できることから、ネットワークのパフォーマンスとセキュリティの向上を支えるものである。また、Ed25519は特定の攻撃に対する耐性があるため、安全性が高めな選択肢となっている。
ビットコインやイーサリアムなどの他のトップブロックチェーンは、楕円曲線デジタル署名アルゴリズム（ECDSA）やシュノア(Schnorr)署名を実装している。このため、カルダノとの相互運用は困難だった。このプロセスは相当量のセキュリティリスクを引き寄せ、非現実的な量のリソースを消費する。
代表者が報告したように、IOGの今回の実装は、きっと実存的問題を解決するだろう。開発者が過剰なリソースを投入せず、アプリケーションを不要なリスクにさらさずに、ブロックチェーン内で構築に取り組むことができるようになる。
SECPアップグレードと呼ばれる今回の改良は、2022年11月から厳格なテストを受けてきた。カルダノエコシステムのあらゆる関係者がこのアップグレードの統合テストとプレビューテストに参加しており、カルダノメインネットへのアップグレードの展開が間近に迫っている。
（記事は以上です。）
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