原始生命の誕生から約30億年、細菌のような植物性の単細胞生物が満ちていた海水中に、複数の細胞が寄り集まって小さな多細胞生物ができた。太陽光線からエネルギーを産生できる能力(光合成)を獲得したラン藻が現れて、大量に酸素を産生するようになった。
フリーラジカル (不対電子もしくは不対電子を持つ原子、分子)という言葉をご存知だろうか?
酸素は生物にとっては有害な作用ももたらす。
一般に海洋生物の受精卵は海の表面を漂いながら活発に細胞分裂をし、幼生に成長する。それまで地球の大気には酸素はなく、ギラギラと降り注ぐ『紫外線』を防いでくれるオゾン層(O3)は存在しなかった。紫外線によって 毒性の高い活性酸素 と 紫外線 によりDNAが傷つけられた。ほとんどの幼生が死んだが、生き残った者は、新しい遺伝子の組み合わせを獲得した。
脊椎動物の祖先もこの時期に誕生した(今から約5億4000年前から始まったカンブリア紀)
脊椎動物の神経の起源
カンブリア紀に生まれた動物の多くは、体を動かす仕組みとして、体内のあちこちに神経細胞が集合した『神経節』を持つに至った。これが脊椎動物の神経の起源になる。
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