釈放を喜ぶ親ロシア派の人たち
(CNN) ウクライナ南部のオデッサで4日、親ロシア派が警察に拘束された仲間の釈放を求めて警察本部を襲撃した。暫定政権の内務省は同日、2日の暴動に加わったとして拘束されていた67人が釈放されたと発表した。
親ロシア派はこの日、「オデッサはロシアの街だ」と主張して警察本部を襲撃。入り口を突破して窓ガラスを割り、ウクライナ国旗を降ろさせて仲間を釈放させた。銃撃戦などは発生しなかった。
この経緯について内務省は、「オデッサの検察当局の判断と、デモ隊からの要求に基づいて67人が釈放された」と発表した。
これに対してオデッサの検察当局は、拘束者が釈放されたのは警察が職務を果たさなかったためだと反論。この問題について刑事事件として捜査に乗り出したことを明らかにした。
一方、暫定政権支持派は、2日の衝突現場となった建物に向けて数百人がデモ行進し、親ロシア派の拘束者が釈放された理由について説明を要求した。この建物に掲げられていたロシア国旗はウクライナ国旗に入れ替えられた。
暫定政権のヤツェニュク首相は同日オデッサを訪問し、地元の政財界の指導者らと会談した。2日の衝突では40人あまりが死亡しており、首相は会談の冒頭、1分間の黙祷をささげた。
ヤツェニュク首相は記者団に対し、ウクライナ東部の混乱にはロシアが関与していると非難。過去24時間でロシアからクリミア半島に部隊が移動する動きが活発になっているとも語ったが、詳細は明らかにしなかった。
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