内戦で閑散としたホムスの町
( CNN ) シリア の反体制派組織「シリア人権監視機構」は7日、反体制派とアサド政権との間で成立した中部の都市ホムスでの停戦合意に基づき、反体制派の兵士とその家族が同市から撤退を始めたと発表した。
ホムスは反政府勢力の中心的な拠点で、2012年6月以降、政府軍に囲まれ激しい戦闘が繰り返されてきた。現在、包囲されている地域には2500人がいるとみられるが、これまでは戦闘のために人道援助の手もなかなか届かなかった。
反体制派によれば、停戦と引き換えにレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの兵士70人やアレッポで反政府系イスラム組織に拘束されていたイラン軍将校20人などの解放に同意したという。ヒズボラとイランはアサド政権を支援している。
停戦交渉は国連などが仲介、イランとロシアの大使館関係者が同席して行われた。シリア人権監視機構によれば、交渉には反体制派やイスラム武装勢力、政府軍や政権を支持する民兵組織、ヒズボラ、それにホムス県のバラジ知事が参加したという。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によれば、バラジ知事は反体制派がホムスから退去すると同時に和解プロセスを開始すると述べた。また、反体制派と入れ替わりにシリア軍部隊が町に入り、爆発物や地雷、バリケードなどの除去に当たるという。
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