ソニーが大容量の磁気テープを開発
( CNN ) ソニーが1巻で180テラバイト(テラは1兆)という膨大な量の情報を記録できる磁気テープを開発し、このほどドイツ・ドレスデンで開かれた磁気学会で発表した。
180テラバイトは米アップルの携帯音楽プレーヤー「iPodクラシック」1184台分の容量に匹敵し、楽曲4730万曲を保存できる計算だ。
この磁気テープは1平方インチ(6.45平方センチメートル)当たり148ギガビット(ギガは10億)の情報が記録できる。動画で換算するとブルーレイディスク3700枚分に相当。富士フイルムが2010年に開発したテープの容量35テラバイトを大幅に上回る。
ソニーはIBMと共同で、テープへのデータ記録に使われる微小磁気粒子の小型化を実現した。新開発の粒子のサイズは平均で幅7.7ナノメートル(ナノは10億分の1)まで縮小している。
ソニーはこのテープ技術の商品化を目指す方針で、データベースに記録された膨大な量の情報のバックアップといった用途を想定している。
ただしテープを使った情報の記録と再生は、デジタルの記憶媒体に比べてはるかに時間がかかるため、音楽や動画の保存といった用途には向きそうにない。
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