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掬水

中秋の月も、十六夜(いざよい)もほんとうに名月でした。

そんな季節には、この句が、思い浮かばれます。








掬水月在手

弄花香満衣




水を掬すれば、月手に在り

花を弄ずれば、香り衣に満つ。


手に水を掬えば、月が手に掬った水に映り。

花を、手折れば、匂いが着物一杯に移り、染み込む。


言ってしまえば、自然な事ですが、


自分の手の中に、宇宙を創る事や、

自分の、姿から薫陶を出す事は、たやすい事ではありません。












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