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2016年06月26日

「あなたのため」は、誰のため?

おはようございます。
昨日は1日大忙しでした。


今朝は、ふと思ったこと。

「あなたのために言ってる」
という言葉。よく聞きます。

これに対して「ありがたい」と思うこともあれば「ウザイ」と思うこともあります。

その違いは何なのかを考えてみました。


大きな要因は、その人との信頼関係です。
関係の浅い相手に言うのと、深い絆のある相手に言うのとでは印象はかなり変わります。

それと、お互いの精神状態です。
受ける側の心が受けとる為の精神状態を整えていないときはどんなに誠意を尽くしても伝わりません。
いわゆる、「余計なお節介」と思われてしまう状況です。

また、発する側の精神状態。これは充分に気を付けないといけません。
自分が不快に感じていることを「相手のためだ」と理由付けして発していないか。
それらしい事を言ってる自分に満足していないか。
つまり、自分を中心にして思考発言していることを「相手のため」として押し付けていないか、ということです。


まず、受けとる側の精神状態についてですが、悩んでいる最中というのは心は乱れています。特に何かが起こってすぐの状態は混乱しています。
冷静に判断ができない時に正論を提示しても「そんなの分かってる」というイライラをつのらせます。または、「この人に相談しても分かってもらえない」と壁を作ってしまう要因になります。
私が悩んでいるときに心を開けた友人は、私の心が落ち着くまで黙って側にいて、何度も何度も、答えの出ない私の愚痴を聴き続けてくれました。
そしてようやく、私の心が落ち着いてきて冷静に物事を判断できるようになったとき、「あのとき、きっと今のナナに何を言っても受け止められないと思ったから、何にも言わなかったけどね。私は第三者として見ていて、こう思ってるよ。」と、私のために感じたことを伝えてくれました。
厳しくもあり、とても優しい言葉でした。
そのときの言葉はずっと心に染み付いています。
本当に素晴らしい友人がいてくれることに、心の底から感謝しました。



そして、発する側の精神状態です。
これをやりがちな方は多いのではないでしょうか。

発する側が、相手の行動に不快感を感じてそれを正すために「あなたのため」という言葉を使ってしまう。


言ってることが正論であっても、その心理状態では単なる意地悪や嫌味に聴こえてしまう危険性をはらんでいます。

相手を無理矢理変えようとするのは、自分を中心にした思考です。
深層心理には単に不快を排除したいという考えが含まれているからかもしれません。

その自分中心的な思考は、残念ながら相手に伝わります。
正論は正論として伝わりません。

どんなに体裁を整えても言葉を見繕っても。
自己満足にしかなりません。
響かないんです。

それならいっそ、「あなたのため」なんて言葉は使わない方がよほど相手に響くかもしれません。


大人になるにつれて、使いがちですよね。
「あなたのため」

使って満足、傲慢にならないようにしていきたいものだと思います。

私を救ってくれた友人のように、心に染みる「あなたのため」を実践していきたいと思います。



posted by ナナ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 人間関係
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