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2023年08月08日

やっぱり今も変わらず、26インチ・マウンテンバイクをこぎ続けたい!(前編)

ビックリしたなあ、もう、

きょうも、ビックリしてるんすか、

20年以上経過したアルミフレームは、使い方に関係なく経年劣化を起こし、最悪の場合、走行中とつぜんポッキリ折れるという恐ろしい話を聞いた以上、1996年に購入したアルミの26インチマウンテンバイクは、手放すしかなく、

『見るYouTube』をクリックすると、別ウインドウが立ち上がり、話題の部分から再生されます。


代わりに購入した27.5インチのマウンテンバイクがイマイチだったとか、

とんでもない・・・街乗り8割トレイル2割で、納得の巡航性能を誇るアラヤMFD(MuddyFoxDirt マディー・フォックス・ダート)・・・フラットロード(平地のアスファルト)上を、船のようにゆったり力強く進んでくれる素晴らしい自転車やけど、乗れば乗るほど、今まで乗り慣れた26インチMTBとはまったく別の乗り物という印象は強くなり、日に日に26インチMTB(Mountain Bike マウンテンバイク)が恋しくなり、

ところで、なにをビックリしたんすか、

そのビックリポイントまで、いましばらく・・・で、26インチMTBへの思いが高まるにつれ、中古自転車サイトで、クロモリフレームをそれとなく探し始めるようになり、

昨年夏まで何の問題も無く走り続けたから、アルミに代わるクロモリフレームさえ見つかれば、すぐにでも26インチMTBに乗れますし、

で、ようやくビックリポイントやけど、おそらく25年かそれ以上昔に作られた26インチクロモリMTBのフレームとフォークが新品の状態で売られてたんや、




なるほど、こりゃビックリ・・・けど、いったいどういうことすか、

そこが謎というか、販売してる業者さんですら、まったく素性(すじょう)が分からないフレームとフォークなもんで、破格の1万1千円!・・・ 送料が7千円と意外にかかるんで、総額2万弱になるけど、この買い物、正直どう思う?

ビックリしたなあもう、

チミ(君)がビックリして、どないするんや、

新品とはいえ、よう購入したもんすね、どこの馬の骨かも分からん26インチ・クロモリMTBのフレームとフォーク、しかも本塗装前の白装束(しょうぞく)みたいな下地塗装のみ・・・フレームとフォークをつなぐパーツも、今回初めて専用工具を購入して自分で装着すると、

しかも、気がかりな問題がひとつあって、今まで乗ってたフレームよりひとまわり小ぶりで、

じゃあ、いったい誰が乗るんすか、今までだって気持ち小さめなフレームなんで、かなりサドル引いて乗ってたのに、

いや、そこで逆に閃(ひらめ)いたんやけど、ドロップハンドルにすれば、サイズぴったりちゃうかと、

たしかに、ドロップハンドルにすれば、フラットバーのハンドルよりも10センチほど先にハンドルポジションが来ますし、サドルを上げればタテ方向の調整も何とかなりますけど、

オマケに前世紀のオールドMTBらしく、ホリゾンタルフレームなんで、ドロップハンドルにしてもまったく違和感はないし、タイミングよく、雰囲気あるVブレーキ対応ドロップハンドル用ブレーキレバーも見つかったし、

GC EVO-V Lever (Vブレーキ用)
下のリンクをクリックすると、ダイアコンペさんのブレーキレバーのページに飛ぶので、そこからお探しください。

https://www.diacompe.co.jp/parts#a07

たしかに、本家シマノさんより数段カッコいいすね、

ブレーキと変速をひとつのレバーにまとめると、便利さの代償として、どうしても見た目もっさりするから、

じゃあ、変速はダウンチューブにダブルレバーを装着して、

おそらく20年以上昔のフレームとフォークなんで、クラシックな雰囲気のほうが似合うし、

そんなこんなで夢中になって調べ上げ、必要な工具やパーツを一気に買いそろえたら約3万5千円、

金曜に真っ白なフレームとフォークが届き、そこからまた問題点やトラブルも発生するやもしれんけど、写真を見れば見るほど、1990年代あたりまで続いた第1次マウンテンバイクブームの産物なんで、まずは信頼してもよさそうな・・・それにクロモリフレームなんで、アルミのような経年劣化の心配も無いし、四半世紀(25年間)むかしのフレームとフォークが新品状態で入手できるチャンスなんて、なかなか無いし、もし欠陥フレームなら、下地塗装の前に弾(はじ)かれてるはずやし、

ちなみに、前世紀末の26インチ・マウンテンバイクブームがきっかけになって、シマノが世界的大企業へと登りつめ、日本製マウンテンバイクの高い信頼性が世界的にも評価されるようになったと、

のみならず、日本から製造技術を吸収した台湾製パーツの優秀性も世界的な評価を受けるようになり、今ではジャイアントやメリダといった信頼のブランドも世界中で見かけるように、

ということは、もしこれが台湾製だとしても、信頼が置けると、

いずれにしても、実物をじっさい組んで走らせて、お楽しみの答え合わせは、それからやけど…

(中編に続く)

2023年08月04日

あかん!このままではシマノ史上最強の8速コンポが無(の)うなってまう!

ビックリしたなあもう、

なに驚いてるんすか、

飯倉(いいくら)氏の8速最強説に深く共感して、シマノさんのホームページで8速コンポ(変速機を主軸として構成された自転車部品システム)をあれこれ見てたんやけど、8速関連部品が激減して危機的状況に、

具体的には、どんな感じなんすか、

ちょっと前まで、マウンテンバイク系に必ずあった8速コンポが絶滅、これが最大のショックやけど、

ロードバイク系はどうすか、

最下位モデルのクラリスだけは、なんとか8速でそろうけど、

それ以外は、

マウンテンでもロードでもない『ライフスタイル(Lifestyle)』というジャンルに属するターニー(Tourney)…これはさらに4つのサブブランドに枝分かれしてるけど、結局ほとんどは6速か7速で、8速はほんの一部、

8速に一本化すれば、製造ラインもスッキリするし、8速コンポ自体も、価格や性能別に、より多彩な展開ができるのにもったいないすね、

6速や7速の正常進化としてシマノ史上最強の8速コンポが生まれたわけで、「ターニー」ブランドを8速だけにまとめて、ここからじわじわと、勢力挽回(ばんかい)したいもんや、

8速とセットで使うとじつに楽しく美しく故障知らず
なW(ダブル)レバーについても、まともにあつかう気は無くしてるようなので、これもここで完全復活させたいっす、

昔からあるWレバーは、今のシフターからは得られない閑雅(かんが)な味わいがあって、メンテのやりやすさも格別なんで、トラブルが起こった時の対処もラクラクとええとこだらけ・・・古くからある良い物は変わることなく作り続けて欲しいすね、

とにかく、旅先でトラブった時、おおかた自分で直せるのが自転車の強みなんで、資格を持った整備士まかせにするシマノさんの姿勢には、大きな疑問しか無いなあ、

自転車の基本的メンテナンスやパーツ交換くらいは、自己責任でしっかり安全にやれるようなサービス体制を早急に確立して欲しいもんすね、

自転車のええ所は、素人(しろうと)でも、それなりにメンテやカスタムの世界に、気軽に首を突っ込めるとこなんで、この楽しみをもっと味わえる製品作りが大事やと思うねんけどなあ、

訴訟問題になった時、『資格を持った整備士』という逃げ道を作りたい気持ちも分かりますが、自転車整備士なんて、大都会をのぞけば、ほとんど居ないわけで、だったら安全確実に誰でもすぐ実現できるやさしい整備システムを生み出すことも、世界的な自転車パーツメーカーの大きな役割のはず、

シマノチャンネルとかYouTubeに作って、あれやこれやのパーツの取り付け方とか細部まで親切丁寧にやってくれたらホンマに助かるんやけどなあ、

ディーラーズマニュアルを開くと、まず締め付けトルクの数値がずらっと出てくるけど、トルクレンチ関連の工具も、初心者向けにあれこれ開発・紹介するなりして広めていけば、自転車乗り全体のレベルもどんどん上がって『一般人が当たり前のように自転車を1から安全確実に組み上げる時代』が来ることも夢では無いはず、

自分で組んだ自転車に乗る気分は最高やもんな、

バイクと比べても、エンジや電気系統がない自転車は、圧倒的な組み立てやすさですし、この魅力をシマノさんが全世界に広めていって欲しいもんですね、

2023年08月01日

サドルにブルックスを選ぶ京都のミニベロメーカーがこの夏あつい!

えげれす(イギリス)仕込みの革サドル『BROOX(ブルックス)B-17』の調子、その後どうすか、

尻パッド無しなら、2時間ていどで尾(び)てい骨のあたりが痛くなるけど、尻パッド付ならそんなこともなく永遠に乗ってられそうな、

購入した B-17 は、いちばん数売れる定番(ていばん)商品ということもあり、同じイギリス通販大手ウィグルさんのサマーセールでは、半額近い大幅値引き、

通常なら2万円のとこ、ほぼ半額だったんで、やっぱり値の張る商品は、買うタイミングがだいじやな、

そんなブルックスさんの革サドルですけど、『カンビウム』というシリーズもあって、こちらはまったく革素材を使わず、結果メンテナンスフリーで雨にもへっちゃらという、タフなやつですが、

ヨーロッパで大流行した狂牛病が関係してるとか、聞いたことあるけど、

ええ、ヨーロッパで狂牛病が流行して、サドル用の牛革(ぎゅうがわ)も、3年以上供給不能な状況が続き、だったらひとつ、革以外の素材でサドルを作ろうということになったそうで、

「見るYouTube」をクリックすると別ウインドウが開いて、話題の部分から再生されます


なるほど、そういうことか・・・で、現在購入できる革サドルは、イギリスのブルックスだけでなく、フランスにも、ジルベルソー(Gilles Berthoud)という名物サドルがあって、こちらはサドルレールの形状から、ブルックスよりも後方(こうほう)よりのセッティングに向いてるとか・・・ホンマ知らんことだらけやな、

この話からすると、おなじブルックスの革サドルでも、ひとむかし前のほうが状態がいいみたいすね、

買(こ)うてからそんなこと言われても困るがな、

それにここまで「ブルックスの革サドル、イマイチ」って言われると、どうしても革を使わないサドル『カンビウム』の存在も気になりますし、

なもんで、ブルックスの革じゃないほうのサドル『カンビウム』をミニベロ(小径車)に使用する魅力的・個性的なメーカーも知ることになり、

BRUNO(ブルーノ)という、初めて聞くメーカーなんですけど、なんと日本の京都に本社があるという、

https://brunobike.jp/

デザインと企画は京都、技術アドバイザーはスイス生まれの元自転車選手ブルーノ氏という、日本スイス合同チームという珍しい成り立ち、

1990年当時、ブルーノ氏はまだ現役選手だったんで、かなり最近のメーカーみたいすね、

いかにも京都で立ち上げたブランドらしく、妥協の無いモノ作りを貫きながら、販売戦略はイマイチひかえめということで、クチコミなんかでじわじわとその存在が知られるように、

ホームページをひらくと、さっそく『小さな旅』の4文字が浮かび上がって、もうこのあたりから、自分にいちばんふさわしい1台を見つけて、さっそくこの夏、乗り回したい気持ちがふつふつと、

20インチのミニベロ(小径車)に加えて、近年は軽量化をつきつめた電動自転車も好評のようで、

本社がある京都市では、2千円からレンタルバイクも始めたそうなんで、気になる方は、ホームページからぜひ御予約を、

レンタルされるのは電動のミニベロ2台と、フラットバーハンドルのミニベロ1台のみ・・・残念ながら、どれもブルックスのサドルでは無いと、

ブルックスのサドルを使ってるのは MINIVELO 20 ROAD DROP や 折りたためるVENTURA(ベンチュラ) BLACK EDITION などのドロップハンドルモデルやな、

鳩(はと)のマークで有名な、イタリア・コロンバス社製高級クロモリフレーム・・・ハンドル付け根に輝く閑雅(かんが)でタフでクラシックなダブル変速レバーもそそりますね、

ブレーキレバーもギドネット式という古風なタイプをあえて復活させていて逆に新鮮というか・・・これだとドロップハンドルのどの位置からでも、すぐブレーキレバーが握れるから、より大きな安心感も、

変速をシマノの8速で抑えているところもじつに賢明(けんめい)な選択といいますか、

どのコンポよりもチェーンの耐久性にすぐれ、しかも大幅にコストダウンできるもんな・・・きっとブルーノ氏自身、選手時代に8速から9速に「進化?」する過程で、チェーンその他の部材が、劇的に耐久性を無くした経験があるんちゃうかな、

シマノさんに嫌われたくないのか、この事実を指摘するユーチューバーはこちらの飯倉(いいくら)氏のみというのも、まことに心細い話ですが、

飯倉氏の8速最強説(話題の部分から再生されます)


先日、その8速のフロントディレイラーを調整していてビックリしたけど、恐ろしくメンテナンス性が悪くなってて、ウェブを検索してもシマノ本社からは調整の仕方すら満足に教えてもらえない状況、

訂正!各製品を紹介したシマノさんのホームページの下部にある『マニュアル&技術資料』をクリックしてディーラーマニュアルを開くと、取り付けや調整について詳しい解説が紹介されています。しかし、セッティングの難解さは改善してるとはとても言えない状況には変わりなく…

飯倉氏も口を酸っぱくして主張されてますが、まずはチェーンなどの部品耐久性にすぐれた8段変速の長所を再確認する所からもういちど出直し、アマチュアでも簡単にベストセッティグが実現できる洗練されたシステムを早急に開発すべきですね、

8速最強なのに、これを開発したシマノさん自身が見向きもしなくなってる現状が残念でならん、

で、ブルックスつながりで、革じゃないほうのカンビウムのサドルが付いた自転車を買うとして、

どっちかなあ、折りたためるVENTURA(ベンチュラ) BLACK EDITION か、ホリゾンタルフレーム(トップチューブが地面と平行な昔ながらのフレーム形状)が古典的な美しさを演出する MINIVELO 20 ROAD DROP か、

折りたたんで即輪行というのも憧れますが、こちらはワンサイズのみなんで、

180?pのオイラにはちょっと小さ過ぎるんか・・・そんなら、前輪はずすだけで何とか輪行袋に収まりそうやし、 MINIVELO 20 ROAD DROP のいちばん大きいサイズで決まりやん、

お色のほうはどうしましょう、このサイズならBlack CPとBlack の2種類から選べますが、

Black CP て何なん?

CP はピカピカに磨(みが)き上げたクローム・ポリッシュの略ですけど、ここにあえて黒い塗装を隠し味的に加えることで、普通のクロームポリッシュよりも、少し渋めの深い輝きをねらった通(つう)好みのお色になります、

そうか・・・けどブラックもブラックで『BRUNO』のロゴがハッキリ見えてええ感じやし、取りあえず実車を見比べてから決めたいとこやな・・・って、まだ買うとは、ひとことも言ってないんやけど、

ところで、われわれにとってブルーノと聞いて、まっさきに思い浮かぶのは、

自転車の免許しか持たなかった亡き父が買いそろえたレコードに、ブルーノ・ワルターの名盤がいくつもあって、

そういうわけで、今回はブルーノ・ワルターお得意のモーツアルトを流しながらお別れということで、



2023年07月26日

「ありがとう太田胃散 良い(イー)クスリです」やないけど「ありがとうブルックス 良い(イー)サドルです」!

どうすか、ブルックスのサドル、

サドルやサドルバッグをつつむ箱や布や紙の質感からすでに異次元レベルというのか、

そういえば、イギリス製で何かを買ったのは、今回が生まれて初では、

そういえばそうや・・・これまで海外製品といえば、アメリカか東南アジア・・・どちらも、中身が保護されたらじゅうぶんといったドライでサバサバした感じに対して、外箱から入念に作り込んでくる英国老舗(しにせ)メーカーの物作りは、なにか根本的に異質な魅力があって、

創業1866年・・・自転車が発明されるはるか以前から、乗馬用の鞍(くら=サドル)なんかを作ってたんすね、
1920年代に全盛期を迎えたそうで、そのころはオートバイのサドルまで、

『シンプル・イズ・ベスト』なもの作りの典型を見ているような、

いかにも振動吸収性の良さそうな、ずっしりと長い鉄のサドルレールの上に 高級そうな分厚い牛革(ぎゅうがわ)を1枚乗せただけ・・・よほど自信が無いとできひんシンプルさ、

イタリア大手サドルメーカーの傘下(さんか)に入る以前は、サドルに使う理想的な牛革のために専用の牛まで育てていたとか、

箱をあけると革製品特有の香りが立ちのぼってきて、なんか懐かしい気分になるなあと思えばそのはず、これは小学校入学と同時に背負いはじめたランドセルの香り、

サドルバッグのほうはどうでした、

実用的と言うにはあまりに少ない容量で、完全に洒落(しゃれ)の世界・・・チューブとタイヤレバーと軍手でパンパンやけど、さすが専用バッグだけあって、これが有ると無いとじゃ、サドル後方からのながめに天地の開きがあって、どうせなら少し無理しても購入すべき・・・サドルの傾きを微調整するさい、いちいちサドルバッグを外さんでもええという地味な利点もあるし、

サドルを明るめのハニーブラウン、サドルバッグをおちついた暗めのブラウンとしたのも、色味(いろみ)に変化がついて正解だったような・・・で、かんじんの座り心地ですが、

乗り始めはしばらく硬いという感想がほとんどやけど、じっさいは言われるほど硬くもなく・・・というか、むしろ乗り始めからすでに快適、

皮革(ひかく)製品の保護と柔軟製を高める専用クリームについては、

皮革製品をよりしなやかにより長持ちさすために、いろんな天然成分がブレンドされてるみたいで、ハーブ系の深みある香り・・・最初は、柔軟性や耐久性のため裏側にもしっかりしみこませて、2回目からは数ヶ月おきにオモテ面をメインに時々裏側にも塗ってやればええみたい、

雨にはめっぽう弱いんで、濡れたらしっかり乾かしてすぐクリームを塗り込むとか、

なもんで、いつ降られても構わないよう、いつもスーパーのビニール袋を用意しておきたいし、なんならこのさいクラシックなフェンダーを付けてやるのも良さそうな、

購入から三ヶ月以内にウェブでサドルを登録したら長期保証が受けられるとか、

サドルの裏側に記号と数字が刻印されてるんで、この製造番号に個人情報をいくつか添えて送信すると、なんと3年保証が10年保証に、

じゃあ75歳までは安心できると、

こうなると、サドルよりカラダのほうが心配や、

そういう意味でも、この時期に購入しといて正解すね、

皮革(ひかく)製品の常として、年を追うごとに自分のカラダに馴染(なじ)んでくるし、使い込むほどに見た目も味わいを増すし、どんどん長生きしたくなるがな、

ランドセルの時は、そんなことを感じるまもなく中学生になってましたから、おなじ革(かわ)製品でも、還暦過ぎに出会った革サドルは、実用に加えて観賞用・長生き用としても、手入れのし甲斐(がい)があるような、

この革サドルと共に、最低でも100歳までは元気に走ろうって気になってくるもんな、

還暦過ぎといえば、大阪梅田でピストバイク専門店『マスターピスト』のオーナーをされている中瀬氏もブルックスを大いに評価されてました、

氏のモットーである『退化こそ進化』をこれほど体現したサドルも他に無いもんな、

『見るYouTube』をクリックして別ウィンドウからご覧ください


この世に自転車がまだなかった馬具(ばぐ)の時代から、一貫して革製品を大事にし続ける奇跡的メーカーとして、これからも大いに自転車乗りを楽しませ続けて欲しいすね、

ちなみに、ブルックスが1866年創業に対して、太田胃散を生みだした製薬会社『雪湖堂』も1879年創業と、なかなかなもんで、

ありがとう太田胃散、良い(イー)薬です、

ありがとうブルックス、良い(イー)サドルです、






2023年07月23日

何年にもわたって暮らしを地味に盛り上げてくれたアメリカ工業製品ふたつ

このブログで、すでにもう2〜3回も取り上げてる製品ですが、

ひとつは、めちゃゴツ重いパイレックス(PYREX)の耐熱ガラス製 500?t計量カップ、もうひとつはJBLの手の平サイズの防水スピーカー『JBL GO 2』、




パイレックスというのは、耐熱ガラス製造では世界最古とか、

1851年、ニューヨーク州で起業したコーニングという会社の製品で、1915年に世界初となる耐熱ガラスの登録商標としてPYREX(パイレックス)というブランドが誕生したそうや、

ウィキペディアによると、スティーブ・ジョブズ氏がiPhoneやiPadを開発するにあたって、コーニング社に強化ガラス(ゴリラガラス)の製造を依頼していて、これがきっかけで、スマホやタブレットの分野でもかなりな利益を上げてるようです、

地味で堅実な食器メーカーだとばっかり思ってたけど、創業当時から、エジソンの白熱電球用ガラスや、アメリカ・カナダの鉄道信号用ガラスを全受注するとか、けっこう荒々しくハデに登りつめてきた企業みたいや、

そのせいか、いかにもアメリカ的な独善的自信に満ちあふれる耐熱性計量カップというか、サイズも重さも、日本製の倍かそれ以上のジャンボサイズ、

おなじ計量カップといっても、日米それぞれに個性があってそれぞれに便利やけど、パイレックスのほうは、これが無くなってしまうとちょっと寂しくなるくらい強い個性があって、

やりすぎとも思える、このサイズ感とずっしり感がたまらんと、

自分の手が大きいせいもあるけど、ぶあつく重デカい計量カップについた、これまたデカい取っ手を握って、液体を計量してると、そのたびに『ああオレ今、液体、計ってるんや』的充実感・・・大げさになるけど、液体を計るたんびに、人生が少しずつ豊かになってくような、

高価な耐熱ガラスをこれでもかとタップリ使った分厚くデカ重い計量カップ・・・コストや取り回しや収納性を考えれば、確実にマイナスだらけなのに、

そのマイナス面が、むしろ豊かで大らかな気持ちにさせてくれるんや・・・変な話やけど、この計量カップが台所の棚(たな)に置かれてるだけで、台所全体まで明るく華(はな)やぐような、

個人差はあるにしろ、何年も使い続けて、変わらずそう感じるってことは、やはりすぐれて個性的・魅力的な工業製品ってことすね、

で、次に紹介する工業製品は、この真逆を行くアメリカらしくない手のひらサイズのミニスピーカー、







筆者がいまも愛用してる前のモデル 『JBL Go2』とその改良型『JBL Essential』の違いが、とても分かりやすく解説されてます。ちなみに『JBL Go 3』も売られていますが、『2』でも少し作為的に感じられた低音域が、さらに強調されているので、個人的にはEssentialのほうがオススメかも。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1423691.html


ふつうなら左右2台置いてステレオ再生するのが一般的ですが、これは最初からステレオ再生をあきらめることで、より安価で小型で高音質という3つを同時に実現して大成功、

しかも、防水・充電式・Bluetooth接続という心強さ、

2017年7月27日、第7世代で販売終了した iPod nano と組み合わせれば、最小最強のオーディオシステム、いやミニシアターすら可能という、

3?p×5.5?pのミニ画面で『七人の侍』ってどういう感じですか、

オリジナルの画面サイズだと両端がトリミングされてさらに小さい画面になるけど、ここまで小さくなるとむしろ新鮮なくらいで、ワンタッチでオリジナル画面の上下をトリミングした全画面ワイド表示もできて、さらなる発見や驚きもあって、とてもたのしい、

厚みこそだいぶ違うものの、タテヨコサイズはiPod nanoと似たり寄ったり・・・けど、ノイズキャンセリング機能が付いたワイヤレスイヤホンなら、さらに小さく静かにできるのに、

たしかにノイズキャンセリングイヤホンの進化は目を見張るモノがあるけど、VRのヘッドセットと一緒で、けっきょく画面や音源が近すぎると、生理的心理的にしんどいという大問題があって、

この季節、もはや騒音レベルと断言できる田舎のセミ時雨(しぐれ)ですが、それでもノイズキャンセリングのイヤホンはかなり抵抗があると、

もっといえば、このセミ時雨などの生活騒音も受け入れたうえで、手の平サイズスピーカーを鳴らしたいような、

どういうことすか、

暮らしの騒音もある程度受け入れて鳴らすお気軽スピーカーというか、暮らしなかに溶け込んでいくふだん使いのオーディオというか、

ジャンルは特に何でもええと、

ジャンルは選ばんけど、手の平サイズなんで手の平にのせて聴くと、スピーカー全体が低音で震える感触が伝わって、より生々しい低音が実感できるし、高音がきつ過ぎたら、音の出る面を横や後ろに向けたり、耳に近づけたり遠ざけたりすれば瞬時に繊細な音量調節もできると、

モノラルスピーカーなんで、モノラル音源ならさらに相性が良いような、

そのとおり、ちゃんとしたシステムで向き合うと、むしろアラが目立って聴くのがつらい、1950年代までのジャズやオーケストラの名盤を鳴らす時こそ、このスピーカーが最高に光り輝く時で、これでないと聴く気にならないほどまとまりある高音質を実感できる、

なるほど、生活に溶け込みように使うも良し、音質に難ありの古いモノラル音源の再生では、さらなる実力を発揮すると、

おもに戦前に活躍した大指揮者、フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュやトスカニーニなどの歴史的名演は、気難しい高級オーディオよりも、手の平スピーカーのほうが、即座に最適解とも思えるバランス良好な音を出してくれるんで、これやないと聴く気にならんほど、

しかも、YouTubeならかなりな名演が無料で聴けますし、

どうしようもないほど音質の悪い録音もあるにはあるけど、そんな中、大きな出会いがあったら最後、一生モンの手ごたえある音楽が人生を潤(うるお)し続けてくれるわけで、

まずはこの夏、セミしぐれと共に、JBLの手の平スピーカーで、手当たりしだい、古(いにしえ)のモノラル音源を鳴らしてみるのも、アリかもしれませんね、

2023年07月19日

かっこいいロードバイク乗りも、つぶさに見てくと、それなりに大変やな…

ここ数年ですっかり定着した、猛暑日の早朝サイクリング、

還暦過ぎると、朝早く目覚めることも多くなって、たとえば午前4時過ぎに起床して、午後5時過ぎには走り始めたり・・・そうなってくると、予想最高気温35度の猛暑日であっても、走り始めはむしろ肌寒く、1枚羽織りたくなるほど、

それにどうせなら、近所のスーパーで買い物も済ませて帰宅したいとなれば、なにかと荷物も増えてきて、

そうなると、やっぱりフロントバッグがあったら、そうとう便利なわけで、

今まで使ってたオストリッチのフロントバッグじゃあきませんの、

容量も大きく着脱自由なのもええけど、その代(か)わり、けっこう大きめなブラケット(バッグ取り付け用具)をハンドルに固定したままなんで、バッグを外して走る時はかなり見苦しく・・・なもんでマジックテープで簡単に着脱できるこんなタイプが欲しかったんや、




(訂正!) オストリッチさんにも同じような製品がありました。



小さいながらメッシュのサイドポケットも付いてるし、500?tより少し大きめな600?tのペットボトルもすんなり入る大きさもあって、なかなか使えそうすね、

フロントバッグを付けると、その部分のハンドルは握れなくなるし、それなりにフロントヘビー(重いハンドルまわり)にもなるんで、基本なにも付けないで走りたいし、かといって荷物が多い時はしっかり入るバッグもほしい・・・そうなると、瞬時に着脱可能なこういうタイプが理想的、

3千円とお求めやすいのも、

オストリッチさんからは、ストイックなロードバイク乗りに特化した、さらに容量を減らして軽量化したフロントバッグも用意されてるけど、なにせ価格がこの2倍近いんで、のんびり派にはちょっと突き詰めすぎてる印象で手が出しづらい、

こちらはロードバイク練習用にしぼりこんだストイックなモデル



しかし、そもそもガチなロードバイク乗りなら、バッグ自体付けたがるかどうか、という問題も、

たしかに、ロードバイク・ガチ勢(ぜい)ともなれば、ジャージの背中ポケットに、厳選された一切合切(いっさいがっさい)を収納して、しかも背中はほとんど盛り上がらないスマートさ、

サドルバッグも付けないんすか、

徹底的に軽量化にこだわれば、付けないやろうし、もし付けても最小限のパンク修理キットくらいで、

そんでもって、我々にはとうてい着用が許されない、水着のようにパッツンパッツンのパンツをはいて、堂々としていなければならないし、専用シューズの底には巨大なクリートが付いてて、足とペダルをガッチリ固定するから、ペンギン歩きでコンビに立ち寄っても、堂々としていなければならない、

そうなってくると、スネ毛(足に生える毛)をきれいに剃(そ)ってしまうという、ロードバイク乗り最大の踏み絵も待っていて、剃るか剃らないかで大げんかになって、泣く泣く恋人と別れてしまったロードバイク乗りも、世界中に少なからず居るとか居ないとか、

どっちなんすか、

スネ毛まで剃り始めると、ガチな集団に属して走りたくなって、アマチュアレースに出場したり、それに合わせて練習をつんだり、

こだわりのサイクルショップが行う真夏の朝練とか、ショップの店員さんがチーム専用ジャージを作ってくれたり、

食事にも気を使うようになって、体脂肪5%前後を維持するようになったり、

だんだん、ツールドフランスみたくなってきて、こつこつ貯(た)めたマイホームの頭金で、プロ選手とまったく同じ自転車を購入してしまったり、さらに高価なタイムトライアル専用車両にも手を出したり、

こうなると、練習用とレース用で自転車やホイールも使い分けるようになって、さらにおカネは出て行くばかり、

こんなロードバイク沼の住人をお得意さんにして生計を立ててる街のサイクルショップも、少なからずありそうな、

決戦用ホイールって前後セットで百万とか、ホンマにあるもんな・・・ちなみに自分のんは前後で2万ていどやけど、

けっこうなボーナスをもらえる公務員にして気楽な独身生活なら、ほぼ全額、高級自転車につぎ込んだり、

ここまで来ると、トライアスロンへ向かう流れも、

安田大サーカスの団長は、こないだトライアスロンの大会に出場してたけど、自転車レースのほうはどうなってるんかなあ、

以下、動画再生は『見るYouTube』をクリックして別ウィンドウからご覧ください



今年のツールドフランスは、最初からゆるみなく名勝負の連続なんで、これをきっかけに有名どころの高級ロードバイクもかなり売れそうな、



自転車もピンからキリまでスゴい開きがあって、いつもキリ(最安値)のあたりをウロウロする我々ですら、凝(こ)り始めるとけっこうな額、買ったりするし、

しまいに、既製品では飽き足らず、自分にぴったりするフレームが欲しくなって、自分が描いた設計図を元に、有名フレームビルダーと長いことミリ単位の議論を始めたり、

そういえば、広島県のグランピーさんとこで先日から売り始めた、ショップオリジナルのロードバイクは、お客さんの要望を事細かに伝えると、それに合わせたオリジナルフレームも作成してくれるそうや、

20万円のフレームセットなんで、プロ仕様というより入門用ですけど、柔軟な対応がうれしいすね、



2023年07月16日

イギリス自転車通販大手『ウィグル』のサマーセールで、とうとう伝説のアレ買(こ)うてもうた!

じゃあ、今では完成車でも見かけなくなったエンドバーが、1996年購入のマウンテンバイクには、た初めから付いてたと、

ハンドルバーの両端に付ける角(つの)みたいな補助ハンドルで、今じゃめったに見かけなくなった地味パーツやけど、これが有ると無いとじゃ大違いで、さまざまな局面で大いに効果的なんで、昨年購入したアラヤの MFD(Muddy Fox Dirt マディフォックスダート)にもけっきょく後付け(あとづけ)することにしたんや、

タイオガ Power Studs 5 (HBE013-) パワースタッド5 TIOGA

価格: 2,772円
(2023/7/16 02:01時点)
感想(1件)




タイオガさんとこには、1種類しかありませんが、昔はいろんなサイズが選べたそうで、

まあ言うても、これくらいのサイズでじゅうぶんに役目を果たすわけで、

具体的に言いますと、

ドロップハンドルに比べて、グリップポジション(握る位置)がかなり制限されるマウンテンバイク用ハンドルの弱点を補ってくれて、坂を登るときもふらつかないし、ペダルにトルクをかけやすいし、きつい向かい風のときも、前傾姿勢を取りやすかったり、

でも、空気抵抗を減らすなら、両手は広げず、中心にそろえたほうがより効果的では、

なもんで、ロードバイクでは、ハンドル中央に取り付ける角(つの)みたいな補助ハンドル(TTバー・エアロバー)もあって、まれにマウンテンバイクにも取り付け可能なこんなんも売られていて、

Ridefarr アルミ エアロ ボルトオン

価格: 12,400円
(2023/7/16 01:49時点)
感想(1件)




エンドバー以上に買い手の少ないパーツのようで、価格もかなり高めですが、じっさい使ってみてどうすか、

ある程度スピードが上がるまでは不安定なんでエンドバーの方がええけど、いったん巡航速度に入れば、こっちの方が空気抵抗も少なく、のびのびといつまでも走っていられるような、

じゃあ低速だったり荒れた路面のばあいはバーエンドバー、ラクにスピードが出せるフラットな直線コースのばあいはこちらの補助ハンドルと、

どうせなら、両方そろえて場面に応じて使い分けしたら、ドロップハンドル並みに多様なポジションがとれて、マウンテンバイクがより楽しくなる、

ちなみに、購入から丸一年過ぎて、パンクもちょくちょく起こるようになった、アラヤ・マディフォックス・ダートですけど、そろそろタイヤ交換の時期では、

前回、取り上げた、コーダブルームさんの『KESIKI』やないけど、コトバの威力というかイメージ戦略というか、英語表記の高いデザイン性というか、

なに言ってるんすか、

次のタイヤは、走行性能よりも日本人じゃ逆立ちしてもムリのな英字のデザイン性にひと目ぼれして購入するもんで、



WTB社の『ThickSlick』…まさかのアーバン(街乗り)用タイヤにして、重量も713gとけっこうしますが、WTBって、どんな会社なんすか、

WTBは『Wilderness Trail Bikes』の略で、マウンテンバイク誕生の地として有名なカリフォルニア州マリン郡(カウンティ)で、1982年からマウンテンバイク用タイヤ・リム・サドルなどを作ってるメーカーさんみたいや、

たしかに、内外のいろんなタイヤの中でも、これほど思い切った文字デザインもなかなか無いすね、独特な字体もイケてますし、

タイヤ性能だけでいうと、もっと軽くてオフも行けるスリックタイヤがええけど、運命の出会いというか、この文字の大きさといい字体の素晴らしさといい、愛車のダウンチューブに書かれた『MuddyFox』のロゴとの相性もバッチリで、

しかし、どういうわけか、国内価格はありえないほどの高値になってますね、

サマーセール中のイギリス自転車通販大手『ウィグル』さんなら2千円しないタイヤが、国内では1万円という異常事態、いったいどうなってるんや、

なわけで、ウィグルさんから今回初めて購入するわけですが、このサマーセール、タイミング良かったというか悪かったというか、

イギリスといえば、どうしても避けて通れない有名自転車パーツメーカーが、

伝統ひと筋の本革(ほんがわ)サドルで有名なブルックスさんですか、

このサマーセールで、全世界に自慢のサドルを大いに売り込もうと、売れ筋サドルは絶賛大幅値引き中、

だけならまだしも、セール対象外の本革サドルバッグまで買(こ)うてしまうという、

サドルの後ろには思わせぶりな金具が付いてて、ここに専用サドルバッグを付けることで、初めて完成形が見えてくるわけで、どうにも我慢できんかったんや、

でも、本革のサドルバッグはセール外で1万3千円もしますし、専用のメンテナンス用オイルも必需品ですし、

結果、WTBの『ThickSlick』だけなら数千円ですむところ、あれこれ買いそろえた結果、4万円超えの出費になってもうた…どないしてくれるんや、

2010年、フレームから組み上げたテスタッチのシクロクロスが、最近Wレバー化して、よりクラシックな姿になってるタイミングなんで、これはもう運命的出会いということで受け入れるしかないんちゃいます、

たしかに・・・Brooksサドルの優秀性は、万人が認めるとこやし、自分もずっと前から気になってたし、還暦(かんれき=60才)すぎて、この先の人生は神のみぞ知る段階やし、そろそろ、節約よりも自分がホンマに欲しいモンを優先さしたほうがええのんかもしれんな、

アメリカよりもちょっと気取った紳士的発音のイギリス英語がバンバン飛び出してくる昔なつかしい雰囲気満点のビデオ…街角に目をこらすと、ミスタービーンがひらひら歩いてたりして…

2023年07月10日

『17年ぶりに好印象なグラベルバイク用ドロップハンドルを新調・・・これまでの自転車生活なども振り返りながらレビューしてみた』(後編)


今回グラベル用ドロップハンドルを購入したタイオガという自転車パーツメーカーなんすけど、品ぞろえが風変わりで、ドロップハンドルで選べるのがこのグラベル・ツーリング用の『タスクフォース グラベル』1本だけという、

ロードバイクよりもBMXやマウンテンバイクのパーツが得意なんで、そのせいちゃうか、

(ホームページなどから引用)
『タイオガの歴史』
1978年から現在に至るまで、サイクリング体験の質の向上を目指した革新的な製品開発を行う総合パーツブランド「タイオガ」(母体は日本企業マルイ)。現在では標準規格のひとつである、かつて「タイオガサイズ」と呼ばれた1.1/8インチのステアチューブや、加速力とトラクションを最大化したパターンのBMXタイヤ「コンプ?V」、ダウンヒルでのバイクコントロール性能を高めた「タイオガDHサドル」などを産み出し、2006年にはパッドを必要とせず、比類のない衝撃吸収性と快適性を持つサドル「スパイダー」を発表。この「スパイダー」サドルは、2009年のRed Dot Design Awardを受賞し、世界中にその名を広めました。

『タスクフォース グラベル』には、400?o・420?o・440?oと3種類のハンドル幅が選べて、そのなかの420?oを選んでますけど、そのわけは、

オストリッチのフロントバッグを付けるために、変速をWレバー型に変えて、ハンドル回りのシフトケーブル類をスッキリさせたんやけど、それでも今までの400?o幅だとサイドポケットの出し入れが少し窮屈(きゅうくつ)なのと、これまで400?o幅のドロップハンドルしか経験してないんで、他の長さも試したいというのがあって、




じっさい乗り比べて、左右10?oずつ広がった印象はどうすか、

どっちでもええような変化というよりも、劇的な大変化で、ハンドルひとつ換えただけやけど、ひとまわり大きな乗り物に乗ってるようなどっしりした安定感があって・・・立ちこぎする時も、左右への倒しこみがより深く自然にやれてじつに爽快・・・じぶんの身長180?pくらいなら、むしろ420?oが標準なのかも、

グラベル用ドロップハンドルの特徴として、下ハンが末広がりになってますが、その点はどうすか、

ブレーキレバーが垂直じゃなく少し「ハ」の字になるんで、個人的には見た目イマイチやけど、それを上回る快適さ、

具体的にはどんなふうに、

上ハン(ハンドル上部)をにぎってる時も、指が真下でなくほんの斜め下に伸びて、じつにささいなことやのに、これがとても手に優しくて心地(ここち)ええんや、

ツールドフランスを観てると、グラベル用じゃないふつうのドロップハンドルでも、ブラケット部分をあえて「ハ」の字型にセッティングしてる選手も多いような・・・ちなみにグラベル用ドロップハンドルになると、下ハンは上ハンより70?oも広くなって、490?oになりますが広すぎません?

マウンテンバイクにくらべるとこれでもぜんぜん狭いし、ジョイマン高木氏のように両手が広がってより深い前傾(ぜんけい)姿勢が取れるから、向かい風にも強いし、前傾による低重心に加えて上ハンより70?oも幅広なんで、安定性もより高まって、風にあおられる心配も無く、荒れ地での安定走行も可能に・・・ちょうどマウンテンバイクに昔よく付いてたバーエンドバーを握りながら、ロードバイクのような深い前傾姿勢で走るような感じ、

快適さには定評あるエルゴングリップのなかでも、あると何かと助かるバーエンドバーが一体化したこちらのモデルが最強では…

ERGON エルゴン グリップ GP2 S ロング/ロング BLK/GRY HBG21900

価格: 7,524円
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感想(1件)




じゃあ深い前傾姿勢さえ苦にならないなら、こんな理にかなったハンドルもないと・・・ちなみに、最初は苦手だった前傾姿勢が、なんでこんなにラクラクできるようになったんすか、

アホみたいな答えやけど、カラダがだんだん慣れて来たからとちゃうか、

向かい風のしんどさより、前傾姿勢のしんどさを選んで、数(かず)こなすうちに、だんだん前傾姿勢が苦にならなくなったと、

それに前傾姿勢になると、サドルとハンドルに体重が分散され、下半身だけでなく上半身も使って走れるようになるんで、総合的にはこっちの方がずいぶんラクなこともわかって来て、

ちなみに、今まで付いてた補助ブレーキやフロントバッグも外してしまいましたが、

あったらあったで便利やけど、かわりにハンドルまわりが重鈍(おもにぶ)くなるんで、このさい取り回しの軽快さを優先して、

ちなみにポジションのセッティングは、どうしてるんすか、

最初に、下ハン握って立ちこぎしてみて、きゅうくつにならない長さのステムを選んで、そのハンドル位置にあわせてサドルの前後位置を決めて、ハンドルの高さはサドルより気持ち低めにして、あとは、自分のカラダがシックリ来るまでサドルの傾きやハンドルのシャクリ(手前に引き上げる角度)を微調整して、

サドルの高さはどうするんすか、

マウンテンバイクみたいに過激な傾斜地を走る場合は足つきも大事になるけど、それ以外は基本、足が伸びきるちょっと手前あたりが、回してて心地良い、

乗りながらポジションが変わることもあるんすか、

特に今回みたいに、長年使い続けた重要なパーツを新調するばあいは、自分のカラダがそれになじんでいく時間が必要になるんで、最初の感覚で決めてしまうより、気長に距離を乗りながら、じょじょにセッティングを詰めてくほうがええような、

しかし、なんでロードバイクでなく、ツーリング系やシクロ系なんすか、

ジェイミスというメーカー同様、自分もマウンテンバイクの影響が強いからとちゃうか、

(ホームページなどから引用)
『ジェイミスの歴史』
JAMISは、1979年フロリダ州タラハシーで誕生した。最初の製品はビーチクルーザー。それはアースクルーザーと呼ばれ、その製品の評判は瞬く間にフロリダのビーチに響き渡った。創業当初、ビーチクルーザーを中心に展開していたJAMISは1983年、現在のMTBの原型ともいえるDAKOTAを発表。1985年にはDAKOTAやDAKARを発表し、名だたる世界のMTBブランドの一員となった。

そういえば、さっきジェイミスの日本向けホームページをのぞいたら、とうとうロードバイクが無くなって、グラベルロードしか選べないように、

海辺をゆったり流すビーチクルーザーを改造してマウンテンバイクが生まれたせいか、マウンテンバイクに乗ってると、スピードに急(せ)かされて走るようなことが無くなってきて、高速巡行が得意なロードバイクからどんどん遠ざかっていくような気がする、

それでジェイミスさんもロードバイクから、より低速重視のグラベルロードへ重心を移したと、

ずっと前に誰かのブログで「ロードバイクはスピードを出さないと楽しくないけれど、マウンテンバイクはゆっくり走らせても楽しい」という、名言を聞いたことがあるけど、じっさいロードバイクのようなスピードが出る自転車だと、素晴らしい風景の中を走っていても、なかなか停(と)まろうという気が起こらないけど、巡航速度の低いマウンテンバイクやグラベルロードやツーリング系の自転車だと、ロードバイクより気軽に停まれて、風景を愛(め)でながらカメラを取り出す余裕も生まれたりして、そのゆったりした時間の流れがええんや、

そういえば、京都に住んでるころ輪行にハマって、まるで自分の実家に帰るような気分で、何度もびわ湖エリアを散策して、近江大橋やびわ湖大橋をはじめとして、びわ湖へそそぐ大小いろんな川のいろんな橋に立ち止まっては、心に残る景色をカメラに収めていました、

自分にとって、自転車とカメラはワンセットなんで、より速く遠くへ移動することより、こころひかれる景色に出会ったら、そのつど気軽に立ち止まれるほうが大事なんや、

そういう意味でも、コーダブルームさんの『KESIKI(景色)』というネーミングにはしびれますね、

梅雨明(つゆあ)けも近いし、ホームページの写真もロゴもイメージゆたかで、『ぼくの夏休み』的1台として、強力にオススメしたなるなあ…

この装備で10万円以下と、そうとうお買い得感もありますし、

ドロップハンドルバージョン『KESIKI Touring』も追加されたし、サドルにまたがると斜め下に見える太陽と水平線のロゴ(=シンボルマーク)もええ感じやし、必要ないのにもう1台欲しくなってくる、

KESIKIを紹介したコーダブルームさんのホームページ
https://khodaa-bloom.com/bikes/kesiki/

これ以上シフト数を増やすと、耐久性が落ちて価格は上がるため、あえて流行を追わず堅実な8段変速を採用するあたりもシブい!!



同時期に登場したライバル、低価格帯グラベルロードの名作 MIYATA『フリーダム・プラス』と比較しながらていねいに解説されています!


熱中症をたくみにかわしながら、精神エネルギーが具現化した愛車(スタンド)と共に、忘れられない夏の景色をさがしに行こう!!

2023年07月08日

『17年ぶりに好印象なグラベルバイク用ドロップハンドルを新調・・・これまでの自転車生活なども振り返りながらレビューしてみた』(前編)

というわけで、2006年に購入したジェイミスのツーリングバイク『オーロラ号』に付いていたドロップハンドルを先日グラベルバイク用のそれに交換したわけですが、

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アマゾンでたまたま目にとまって購入したけど、これがそうとうエエ感じなんで、さっそくレビューしてみようと、




ドロップハンドルは、2006年が初体験すか、

いや、メチャ古い話やけど、1978年に購入したブリヂストンのツーリングバイク『ユーラシア号』にもドロップハンドルは付いてたから、これが最初・・・けど、メンテナンスもろくにせず、すぐ飽きてしまい、ほとんど乗らなかったから、2006年購入の『オーロラ号』をもってドロップハンドル初体験としたい、

見てるだけでもカルチャーショックな当時のカタログをもとに興味深い考察も・・・
『追憶のカタログ展 Part49:1979 ブリヂストン ユーラシア』
https://cyclotourist.web.fc2.com/special_49.html

で、『オーロラ号』のドロップハンドルですが、最初の印象は、

1996年、自転車に目覚めて、以後10年間は幅60センチのマウンテンバイク用ハンドルに慣れてたせいで、幅40センチのドロップハンドルはメチャせまく感じて、前傾姿勢にも慣れてないから、下ハン(ハンドルの下部分)を握ることも無く、下ハンの意味すら良く分からず、

それから17年たった今では、40センチの横幅や下ハンの前傾姿勢にもすっかり慣れてますが、

向かい風がメチャきつい時、下ハン握って走ると、不思議なくらいペダルが軽くなることに気づいてから、ドロップハンドルの良さがじわじわと分かるようになって、今ではマウンテンバイクのハンドルもドロップ化したいほど、

で、今回の買い換えになるわけですが、きっかけは、

3年前購入したジオスのピストバイク『ビンテージ・ピスタ』についてたNITTO(ニットー)のドロップハンドルの下ハンがとても握りやすく、ぜひコレに近いモノが欲しくなり、



NITTOのドロップハンドルは、ピストによく付いてくる競輪用ドロップハンドルよりも前傾姿勢は穏やかで、もっともスタンダード(教科書的)な曲線を描くドロップハンドルだと思いますけど、ジェイミスの『オーロラ号』に付いてたのは、アナトミックというタイプで、コレがイマイチだったと、

リッチーというブランドの製品で、広島県の有名サイクルショップ『グランピー』の池田さんがイチ押しするドロップハンドルもリッチー製のアナトミックなんで、水差すようで何なんやけど、自分のは下ハンのグリップ感がとても窮屈(きゅうくつ)で、握るたびにストレスを感じるような作りで、

ちなみに、アナトミックってどんなハンドルなんすか、

ドロップハンドルの曲線が握りづらいヒト向けに、曲線部分に直線部分を割り込ませて、ここが握りやすいよ的な、

話題の部分から再生されます。


じゃあ、多様なグリップ位置が売りのドロップハンドルなのに、その直線部分だけ握ることが多くなると、

自分には余計なひと手間に思えるんやけど、曲線よりも直線を握りやすく感じる人々が相当数いてるのも事実のようで、

そんなアナトミックなドロップハンドルがついてたジェイミスの『オーロラ号』ですけど、わずか3年の命だったとか、

お盆休み、帰省ラッシュの新幹線車内で、移動販売用手押しワゴン車がフレームを直撃、大事なクロモリフレームにヒビが入ってしまい、3年後の2009年には早くも廃車に・・・今でも旧友を失ったようにその瞬間の衝撃が、ときどきフラッシュバックするほど、

ひどいすね、

そもそもJRが、デッキまでギュウギュウ詰めの新幹線車内で移動販売しようとする発想じたい異常なわけで、それにしぶしぶ従うお姉ちゃん達のストレスも分からんでは無いけど、なにも無言でぶち当てること無いやろ、

これにこりて、混雑が予想される場合は、いちばん端っこの車両を選ぶようになったと、

16両もあるから、端までけっこう歩かされるけど、おのれの『スタンド』(自転車のことやけど)を守るためにはしゃあないし、ここならどんな満員状態でもけっこう空(す)いてて、トイレや喫煙で動くヒトも無く、全デッキ中もっとも快適なんで、

で、大好きだったオーロラ号とわずか3年で泣く泣くお別れしたわけですが、フレーム以外のパーツ類はまだまだ使えるということで、

次の1台はフレームだけ購入して、生まれて初めて自分で組み上げようという話になり、世界的にも評価の高い『テスタッチ』という国内ブランドのシクロクロス用フレームを10万円ちょっとで購入して、オーロラ号のハンドルもそこに移植して、今まで使い続けてきたという、(後編につづく)

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2023年07月01日

RCサクセション『BEAT POPS』による坂本龍一氏追悼の試み(後編)

明るく前向きな曲ばかり残して後編が始まるわけですが、なんでわざわざ最後の曲から、

?I ハイウェイのお月様

この曲だけ、リードギターの仲井戸 麗市(なかいど れいいち)氏が歌っていて、とうぜん曲の雰囲気もここだけちょっと変わっていて、最後にこの曲が来ることでアルバム全体がしまるような・・・ちょうど映画のエンドロールに流れる曲のような、ホッとした空気感があって、このところ、サイクリングの最中は、この曲ばかり脳裏(のうり)で鳴り響いてる、

すべて出し尽くして、ホッとひと息入れたような、良い意味の脱力感というか、聴いてる側もリラックスできるような、

このアルバム『BEAT POPS』の前年(ぜんねん)1981年に、大滝詠一氏が大ヒットさせた、永遠の夏休み定番(ていばん)アルバム『A LONG VACATION』も、最後にまったく異質な『さらばシベリア鉄道』を置くことで、それまでの色んな曲想がひと夏の印象にまとめられて、スッキリした気分で聴き終われるように、

タイトルからして、夏とは真逆な極寒(ごっかん)イメージの『シベリア』・・・曲じたいもひんやり・しんみりしていて、これを聴くことで浮かれて楽しかった夏ともお別れして現実の暮らしにもどってくような切なさもあって、

ちなみに、『ハイウェイのお月様』で、印象的な歌詞といえば、

『暗い暗い暗い道に 迷わせないで』、

明るい月の夜、バックシート(後部座席)に無言の女性を乗せて、街路灯もまばらな見知らぬ街の暗い道に迷いこまないよう祈りながらドライブするシーンやけど、なんか映画を観てるようで・・・

つぎはアルバム最初の曲・・・おなじ1982年に坂本龍一とコラボした資生堂のCMソング『い・け・な・い ルージュマジック』同様、1文字ずつ点で区切られておりますが、

?@ つ・き・あ・い・た・い

歌詞に出てくる『アレ』は、最後までなにか明かされないんで大喜利のお題にも向いてるような、

どういうことすか、

『だけどそいつが、アレを持ってたら、オレは差別しない、おお付き合いたい』、この歌詞に登場する『アレ』とは、いったいナニ?

そこにお笑い芸人たちのスパイシーなひとことが入ると、 

大喜利といえば、YouTubeで携帯電話のAUが、司会進行役に漫才コンビ、モグライダーを起用して『毎日大喜利』やってるけど、CMもこんな充実した内容でやってくれたら、視聴者はカットしないで自然と見始めるし、これまでにないCM効果も、

ブラウザをBRAVEにしてから、ユーチューブからうざいCMがいっさい流れなくなって夢のようですけど、この『毎日大喜利』は、CMでありながら中身の充実したエンタメ動画になってるんで、すすんで観たくなりますよね、

司会進行を芝(しば)さんにおまかせして、横の机で大喜利修行中のともしげさんも、ほのぼのとええ感じやし、

じゃあつぎ、

?B こんなんなっちゃった

ウィキペディアによると、NHKの動物いやし系番組『ウチのどうぶつえん』のテーマ曲として、2020年からこの曲が使われてるそうで、

いま知ったけど、リードボーカルの忌野清志郎(いまわの きよしろう)って、もともと漫画家志望だったんや、

『…授業中 机に落書きしてた マンガ描くなら才能あるんだ・・・屋上に廊下にどこにでも描(か)くぜ 最高傑作が他にもあるんだ・・・特別に君だけに見て見てもらいたい…』

1曲目と同じように、軽快に駈(か)け抜けていくテンポで、

歌詞はおなじ日本語でも、フォークじゃ表現できないロックならではの爽快感が、

ロックといえば、アルバム中、もっともロックなのが、

?E SUMMER TOUR(LIVE AT 横浜球場/1982)

レコードからCDへ時代が変わるころ、「黎紅堂(れいこうどう)」なんかの貸しレコード屋で安く借りて、カセットテープにダビングして聴く者も多かったけど、レコードを定価で購入したファンなら、前半5曲が終わってレコードひっくり返して、最初に鳴り響くのが、パワフルで軽快なこの曲だったはず、

「だったはず」ってレコード持ってなかったんすか、

同じアパートの友人の部屋で任天堂の花札(はなふだ)しながら聴いてたし、その友人も貸しレコード店で借りてカセットテープにダビングして、ラジカセから聴いてたわけで、

じゃあ、なんでこんなに詳(くわ)しいんすか、

月額制のアマゾン・ミュージック・アンリミテッドに入って、あれこれ自由に聴けるようになったんで、懐(なつ)メロシリーズで聴き返してみたらすっかり気に入ってしまい、歌詞まで覚えるほどに、

じゃあ、じっくり聴いたのは、ごく最近のことなんすか、

だから自分でも驚いてるんや・・・半世紀も昔のアルバムなのに、歌詞から音楽から全く色あせないで聴けてるわけで、

?D エリーゼのために

これってピアノの練習曲で、たしかベートーベンが作曲した、

防音室完備の裕福な家庭で、半強制的なピアノのレッスンに苦しみながら、心の底では鼓膜が破れそうなロックギターをブチ鳴らしたがってる子供達のために作られた名曲、

曲の後半、当時の人気だったロックミュージシャンの名前がつぎつぎに、

RCサクセションは、僕らより少しお兄さんの世代なんで、レッドツェッペリンもエアロスミスもセックスピストルズも出てこないし、今の若い世代ならなおさら知らないミュージシャンだらけで、ベートーベンと同じくらいクラシックなイメージかも、

じっさい、われわれもジミ・ヘン(ジミー・ヘンドリックス)やジャニス・ジョップリンがスゴいとは聞いていても、ほとんど中身知らないわけですし、エアロスミスが影響を受けたヤードバーズにしても、名前だけでで素通り・・・ちなみに、次がラストの曲になりますが、最後にこの曲を持ってきたココロは、

?F あの夏のGoGo

聴けば聴くほど絵が浮かんできて、漫画家志望だった忌野清志郎らしい歌詞やなあと、

午後とGoGoをかけてるんすね、どうでもいい話ですけど、

GoGoなんてもう死語やもんな、

われわれのお兄さんの世代で、すでに終わってたんちゃいます、

都会ではゴーゴー喫茶とかゴーゴーダンスとか流行(はや)ってて、YouTubeにも当時の映像あるんちゃうか、

モンキーダンスもありますよ、



「わたくし、思い起こせば恥ずかしきことの数々(かずかず)、今はひたすら後悔と反省の日々を送っております」(映画『男はつらいよ』シリーズの最後に、寅さんがいつもハガキに書いてくる決まり文句)、

後悔と反省じゃないすけど、『クシャおじさん』、『なんちゃっておじさん』、そして『風船おじさん』も、

哀愁(あいしゅう)ただよう『風船おじさん』・・・普通の風船、アホほど身につけて、ひとりアメリカ大陸目指してびわ湖から浮上したとこまではええけど、その後すぐに消息不明・・・いまも霊界の大空をアメリカ目指してふわりふわりとさまよい続けてるんかなあ、

ところで、この曲なんすけど、夏の午後、色んな人たちの色んな過ごし方をワンフレーズで絵にしてしまう才能というか、歌詞の一部を順に抜き出すとこんな感じなんすけど…

「迷いこんだサイクリング 思わず2人あとずさり」
「ベッドの上でトランポリン」
「遠くの空に渡り鳥 ひとり浜辺でスイカ割り」
「おばさん 洗濯おどり」
「あの子 砂場で逆上がり」
「おいら泣いたよ サルスベリ」
「心はまるで坊主(ぼうず)刈り」

曲の最後には、Go Johnny GO GO GO ・・・と、1959年にリリースされたロックの名曲『Johnny B Goode』の一節も、

いま知ったんやけど、アルバム6曲目の『SUMMER TOUR(LIVE AT 横浜球場/1982)』は、『Johnny B Goode』を作曲したチャック・ベリー本人と共演したときのライブ音源なんやて、

『Johnny B Goode』といえば、1959年に登場してから、いろんなロックミュージシャンにカバーされてますが、我々にとって最もなじみ深いのは、セックスピストルズが1979年にカバーしたコレすね、

いま聴いてもぶっきらぼうで荒削(あらけず)りで、パンクロックを初めて聴いた時の衝撃がよみがえってくる、

YouTubeでは、曲のあいだに無音部分がはさまれて興(きょう)ざめですけど、できれば次の曲『Road Runner』とつなげて聴いてほしいっす、



ちなみに、1959年のオリジナルバージョンは、1962年のアメリカ西海岸が舞台の青春コメディ映画『アメリカン・グラフィティー』にも使われていて、まるでこのために書きおろされた曲のよう、



というわけで、最後になんやけど、これって坂本龍一氏の追悼(ついとう)になってるんやろか、

さあ、どうすかねえ、「追悼の試み」なんで、これくらい自由でもええんちゃいます・・・ただ、

ただ?

坂本龍一氏の追悼というなら、高橋ユキヒロ氏も同じように、

たしかに、彼の立ち上げたブランド『Bricks』の服、着られなかったことが今も心残りやし、近々(ちかぢか)とりあげんとなあ、

世界的ファッションデザイナー山本耀司(やまもと・ようじ)氏のパリコレ用音楽も手掛けてますし、

ちなみに、山本耀司氏は、

今も健在です、

よかった・・・いっとき、高橋幸宏(ユキヒロ)氏の影響でミュージシャンに転身するほど音楽に入れ込んでたし、ユキヒロ氏のぶんもぜひ多めに活動していただきたい、

堀辰雄『聖家族』冒頭の1文「死があたかもひとつの季節を開いたかのようであった」で始めた三回連続の追悼企画ですが、やってみてどうすか、

ただのアルバム紹介と言われたらそれまでやけど、今ごろ天国では、忌野清志郎と坂本龍一が再会を祝(いわ)って、そこに他のミュージシャンも駆(か)けつけて、つぎつぎと新曲をリリースしてるかもしれんなあ、

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