30代になって、自分の「老い」について何となく気が付き始めていました。
「何となく」、というのは、できれば見たくないことなので、なるべく目をつむって無かったことにしていました。(うーん、弱虫…。)
でも、ひしひしと感じる違和感。
見た目についてもそうですが、
職場に若い新人の子が入ってくると、自分の立ち位置を徐々に修正していかなくてはならない事実。
どうふるまったら適切か、どうしたら周りから痛い女と思われないように振る舞うことができるのかと、
模索している日々…。
そんな中、この、村田 沙耶香さんの 「きれいなシワの作り方~淑女の思春期病」
を読んで、とっても腑に落ちた部分がありました。
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”大好きな女友達と何時間も話しながら、「あ、なんだか今、私たち、思春期みたい」と思ったことがあった。身体の変化に心の変化、女としての「人生の進路」に悩むこと。20代前半のころには想像もしていなかった発見の数々が、どこか、思春期のあのころを思い起こさせたのだ。”
こちらから引用。
これを著者の村田 沙耶香さんは「思春期病」と名付けています。
これを読んで、「ああ、そうだ!この出口のないモヤモヤ感…思春期!」と、ほんとに手のひらを打つような気持ちで納得しました。
でも著者は、そんな30代を、老いを、美化するでもなく、卑下するでもなく、悩みも含めてそのまままるごと受け入れようとしている点が、素晴らしいなあと思いました。
世の中には老いを美化するものや、逆に不安をあおって売り込もうとする商品やサービスがいかに多いことか。
そういったものを見ていると、悩んでる自分を含めて老いをそのまま受け入れるということが、ほんとうに難しいことに感じてしまいます。
そして、いつ、どうやったら抜け出せるのか…。
自分なりに考えてみました。
これも、思春期と同じではないかなーと。
今は、悩み多く苦しい時期だけど、いつか老いに対して力の抜ける時が来るのではないかと。
まあ、自分の希望としてですが…。
私は現在、リハビリの仕事に従事していて、いわゆる高齢者の方々にお会いする機会が多いのですが、
その中で、素敵だな〜と思うおばあちゃんたちも多いわけです。
80代になってもちょうどよくメイクしていたり、白髪がいいか染めた方が良いか真剣に相談してきたり、背中が曲がってしまわないように気を付けていたり…
そんな話を聞いていると、人生の先輩ながらも「かわいいな〜」と思ってしまいます。
でもそこで、その方のシワの多さとか、お肌の状態とか、その方のかわいさには全く関係ないわけです。
80歳の自分を想像してみます。
80歳にもなれば、だいたいみんなシワシワです…!
そこで、何が残るかですよね。
美しさを追求するのも素晴らしいこと。
美人なおばあちゃんステキ!
でも、美容だけに走っていると、
というか、美容に逃げていると、見逃すことも多いのかなと、自分を戒めています…。
80歳になった自分が、
どう自分を受け入れているのか、自分の魅力はどこにあるのか、どんな自分でいたいのか…。
それを考えることで、今をどう生きるかのヒントになるのではないかと思いました。
「きれいなシワの作り方~淑女の思春期病」
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posted by fanblog
2016年02月24日
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