セヒの会社の朝ミーティング。マ代表が月曜日に全員参加の会社の飲み会があると皆に念押しします。セヒが挙手。「今回欠席しないといけないようなんですが」マ代表「不参加は認められていません」セヒ「結婚式があるんです、月曜の夕方に」マ代表「いい日にしますね。(←イヤミ?)月曜の夕方にどんな方が結婚するのですか?」セヒ 「私の結婚式です」 一同、顔を上げてセヒに視線集中。「なので必ず行かなければなりません」 ←そりゃーそうだ!!
「月曜の夕方が安いので。あ、マ代表は司会なんですけど。もしかして、飲み会で来れませんか?」セヒ式の招待状(笑)
スジの家でウェディングドレスを広げるジホ。撮影で使ったドレスをスジのコネで調達してもらったのだ。「だけど、他の人が着たドレスでいいの?」とホランが訊く。ジホは屈託なく「1時間くらい着るだけだもん。綺麗だけど?私、ドレスは全部同じに見えるし」←ホランの方が逆に残念そう。
ジホはホランに結婚式を知らせるためにウォンソクに連絡したことを言う。「最近すごくお酒飲んでるみたい。声も暗いし」ホランの顔が強張る。「連絡しないの?」と訊くジホ。「別れた彼氏になんで連絡?」驚いているジホとスジを尻目に「一週間以上連絡なければ別れたってことじゃない?私、来週ソゲティンするの」顔を見合すジホとスジ。ホランはちょっと意地張ってる感じだね!
マ代表はすっかり自分の方が張り切っちゃって、セヒに結婚式のコンセプトのイメージ画像をあれこれ見せています。「俺とっても楽しみだ」←いい人だ〜(笑)
「何にもするな」セヒはそっけない(いつものことだけど)。「マ代表がすることはたった一つ」「?」「できるだけ早く迅速に結婚式を終えること」「一生に一度の結婚式を?」「うん。 誰の記憶にも残らない、どこにでもあるような結婚式を」マ代表の肩をポンと叩き、「よろしく」と言ってセヒは席を立った。
夜、家でセヒとジホは打ち合わせ中。新郎の礼服は普通のスーツ、両家の韓服はそれぞれが用意する、てきぱきとリストに沿って決めていく二人。あたかも仕事の打ち合わせのよう。まあ、愛のない結婚式だから希望も特にないし揉める点もないからね。ジホ「これで全部ですね」セヒ「一番重要なのが残ってます、契約書」
二人は契約書の署名式(?)に移る。盆正月や家族の行事の際はそれぞれが自分の家の分の費用を支払う、契約期間は2年、途中で何かあればその時に合議する。ジホ「それで、契約終了の時はどんな形態に?協議離婚?」ジホは周りに説明するときのことまで考えている。セヒは外面的には性格の不一致の協議離婚でどうですか?と問い、ジホはそれに合意した。
契約は無事に成立!
その後、ジホは弟に呼び出されて外に出た。弟はジホがこないだ帰ってしまったために渡せなかった、お母さんから持たされたおかずを渡しに来たのだ。「母ちゃんが彼氏の電話番号教えろって」「知らないって言ってよ」一体セヒに何を言うつもりかと訝しがるジホ。
「お母さん、急になんなの?おかしくない?」「俺も正直びっくりした。母ちゃんはああならないと思ってた。結婚式のこともそうだし、特にバッグの話も(この前、ジホに男にバッグひとつももらえないで的なことを言ったこと)びっくりした」
弟は心配しないでお父さんとお母さんは任せろと言ってくれた。いつもは子供っぽいけど頼りになるね、弟!
別れ際に「だけど俺、母ちゃんが何でああだったか少し解る。姉ちゃんが考えてるような、結婚は簡単なものじゃない。してみたら解るよ。じゃあな」と結婚6か月目の先輩からの深い言葉。
家に帰って食卓の上で風呂敷包みを解くと、いっぱいのタッパーにギュッと詰められた常備菜。(お母さんの愛)食卓に置きっぱなしにしていた契約書を手に取るジホ。“結婚は簡単なことだと思ってた。(結婚は)お互いの利益が出会ってできること。ただし私たちの利益は愛情がないだけもっと簡単なことだと思ってた”
結婚式当日
居間でジホを待つセヒ。ジホが自室から出て来た。すでにドレスを着ている。「行きますか?」とジホ。表情は大して変わらないんだけど、ジホから目が離せないセヒ。「思ってたよりよくお似合いです」ジホは少しはにかみながら「ありがとうございます」と答えた。
外で車を待つ二人だったが・・・スジがピックアップしてくれるはずだったのに事故渋滞で1時間くらいかかると言われたジホ。直接会場に行ってと言われ、「タクシーで移動しないと遅れてしまいそうです」とジホはセヒに言った。セヒも頷いたとき、バスが向こうからやって来た。セヒ「あのバス、式場までまっすぐ行くバスです」ジホ「ですね。タクシーだったら何倍もかかるでしょう」そして二人は顔を見合わせ、ジホ「走りますか?」セヒ「はい」
スーツとドレスの二人はすぐ近くのバス停まで走り・・・バスに乗り込んだ!!←タクシー代もケチったふたり(笑)
後部座席に座り、一息ついた二人。ジホ「間に合いますよね?」セヒ「十分でしょう」そしてセヒは続けて「もしかして、ハンカチが必要でしょうか?」ジホが「?」の顔をすると、司会をする友達(マ代表のことね!)に新婦が泣いた時のためにハンカチを用意しておけと言われたと。ジホは笑って「私がですか?泣くって?」と言うと「そんなことないでしょう?」とセヒも言う。まあ、今日は盛大なる騙しのためにする結婚式だから、ジホもセヒも余裕です。「私そんなキャラじゃないですよ」「よかったです」
ジホがヘアセットも済んで控室にいると、スジとホランがやっと到着!「ジホ!」二人は綺麗なジホを見て本当に嬉しそう。新婦控室にはボミがカメラ係で待機中。(これも知人を使う作戦!?)「お友達の方、お座りください。写真を撮ります」(無表情&無愛想w)カメラを見ながら3人で早速お喋り。「あんたの新郎、写真より実物の方がずっといいわ」「背が高くて驚いちゃった」「お化粧、ウォータープルーフでした?泣いたら落ちちゃうよ」
「撮りますよ、1・2・3」
両家の家族(とセヒ)がそれぞれ別れてお招きしたお客様を会場にお迎えしています。それにしても、あれだけ費用のことを気にしてたからこじんまりやるのかと思いきや、結構な規模の披露宴だった!ジホのお母さんは向こうで挨拶しているセヒをじっと見てます。
そっと挨拶から外れるお母さん。「どこ行くの」と弟に訊かれ、「化粧室」と言い残して行きます。(お母さんの韓服、色がすごく可愛いです!あと嫁さんのお腹がぽっこり出だしてて・・・お嫁さんも結婚式したいだろうに、と余計なことを考える私)
そーっと新婦の控室を窺うお母さん。ボミが「新婦は化粧室に行かれましたけど」と言うと「あ、そうですか?」と言いながら中に入ります。
ジホが化粧室から戻る途中、控室の前でお母さんと鉢合わせしました。顔が強張る二人。前の言い合いからろくに口もきいてないようです。「私になんか用?」とジホが素っ気なく言うと「ないよ」と答えるお母さん。「だけど何でそこから出てきたの?」と訊くジホ。「化粧室だと思ったのよ」とお母さんが行こうとします。その後ろ姿にジホは「お母さん」と声をかけ、「あの人(セヒ)の電話番号なんで訊くのよ?何を言おうとして。お母さんの願いどおり結婚式もしたんだから、もうキツイこと言わないで。あの人に変なこと言ったら・・・本当に私怒るからね!」厳しい顔で言い渡すジホ。
じっとジホを見つめるお母さん。「あんたも・・あんたみたいな娘産んで育ててみな」と言って戻って行きました。
やりきれない思いで控室に戻ったジホ。カメラを片付けていたボミが「もうすぐ始まりますって」と言い、「あ、あの黒いカバン、セヒさんのですよね?」と訊きます。「さっきお母さんに訊かれたので。渡すものがあるとかで」←そう言えば、ジホが最初ボミを大家さんと勘違いして会社にランチまで届けて噛み合わない会話をしてたっけ(笑)
「カバンに何かを入れられてました」とボミに聞いてジホはセヒのカバンを開けた。「こんなことだと思った」
中に入っていた風呂敷包みを開けると出てきたのはアルバムと手紙。
マ代表の司会で結婚式が始まろうとしています。スジとホランも着席。ホランはキョロキョロ。ウォンソクを探してるみたい。その時ウォンソクも会場に入って来ました。
両家の両親も席に着きました。セヒのお父さんは普段と変わらず厳しい顔。お母さんは微笑んでいます。ジホのお父さんはニコニコ。お母さんは表情もなく固い顔です。
先に会場内に入っていたセヒにボミが駆け寄ってきて耳打ちをしました。セヒ「え、どうしてです?」ボミ「私がどうして分かるんですか」←ボミの愛想なしキャラもだんだん面白く感じてきました!(笑)
控室に戻るセヒ。「ジホさん」
ジホはうつむいて嗚咽していた。立ち尽くすセヒ。ジホの横にあったのは、開けられた手紙とアルバム。手紙を取って読むセヒ。「ジホの母です。どうやって呼んだらいいかまだ分かりませんね、何回もお会いしてないから」顔合わせの時のことを謝罪し、ジホがこれまで家でどうやって暮らしてたか、ジホに対するお母さんの思いが切々と綴られています。そして生まれた時から子供時代の家族写真、スジとホランといる高校時代、大学時代、ドラマのスタッフロールに名前が出た時の画面の写真、ジホがいっぱいの、大切に育てたことのわかるアルバムも一緒に。
「セヒさん。お願いを2つだけしてもいいでしょうか。ジホが今後、文を書きたくなったら書かせてあげてはいけませんか?家のことは私が手伝います。だから、後からでもまた文を書けるように、夢をあきらめずに私のように生きさせないでほしいのです。
それと・・・うちのジホは一度泣くとなかなか止まりません。ですから、一人で泣かないようにしてあげて下さい。泣いたとしても必ず横で一緒にいてあげて下さい」 お母さん〜〜
泣き止まないジホをじっと見ているセヒ。ボミがセヒを呼びに来た。「行ってください」ジホが気を使って言う。「私は自分でなんとか行きますから。先に行ってください」
ボミが新婦は私がついていますからとセヒを促す。入場時間が迫っているみたい。背中を押されて控室を出るセヒ。ボミはティッシュを探しにいったん部屋を出た。
胸をたたいて泣き止もうとするジホ。唇を噛んで目をぎゅっとつぶるが涙が止まらない。また嗚咽が出てきてしまった。そこに一度外に行ったセヒが戻ってジホの目の前に片膝をついた。
「涙、止まりませんか?」ジホが顔を上げて頷く。また涙が出てきてしまった。「それなら、一緒に行きましょう」ジホがセヒの顔をじっと見つめる。 「泣いても大丈夫ですから、僕と一緒に行きましょう。僕が横で一緒にいます」セヒがそっと手を差し伸べた。
“簡単なことだと思っていた、結婚は。あなたと私の利益が出会うこと。そして、ひょっとすると心と心が出会うこと。簡単ではないことが始まることになってしまった”
ジホはゆっくりとセヒの手を取った。
※前半のキリが悪くてすごく長くなってしまった分、今回は短いです!なんと言ってもジホのお母さんがすごくグッときました。いかにもドラマのお母さんって感じではなくって、大人になった娘と言い合ったり、でも娘を愛してたりとすごく現代的で現実的なお母さんの姿。あと、ジホに対してセヒが少ーーーーしだけ言葉が崩れてきたり(自分のことを?と言ったり?と言ったり、他にもあるけど)してますね!別に好きとかでは(まだ?)ないみたいだけど。
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タグ: この人生は初めてなので